標高の高いキャンプ場は冷え込むので、夏が終わったらもはや冬に近いです。
秋や春だと思っていざキャンプ場に向かって、気温が氷点下になるようなこともあります。
キャンプは夏がハイシーズンなので、「キャンプは夏に楽しむもの!」と割り切るのも良いですが、澄んだ空気の星空や寒い中でのスープ等、冬キャンプにしかない魅力もたくさんあります。
(手前にあるのは電気ストーブですが、奥にあるのは灯油を使うレインボーストーブです)
私も秋口のキャンプは経験ありましたが、真冬のキャンプは2015年(2014年度冬)に初挑戦したばかりで、そういう意味ではまだまだ冬キャンプ初心者です。
今年は装備を拡充して雪上キャンプにも挑戦したいと思っていますが、電源サイトであれば冬用の装備をそれほど持っていなくても冬キャンプを楽しむことができます。
(追記)
2017年に赤城湖の雪中キャンプを楽しんできました。
リンク : 冬の赤城湖キャンプ場(赤城大沼)でワカサギ釣りと雪中キャンプ!
そのため、初心者の方はまずは電源サイトで挑戦してみることをおすすめします。
なお、電源サイトって何?という方は、こちらに電源サイト全般についてを記事にしていますので、ご参考にしてください。
リンク : 電源サイト活用術!最大アンペアを確認して快適なキャンプを!
自分の防寒具とシュラフだけは買おう
電源サイトは冬用の装備がなくても冬キャンプができる、と言いましたが、防寒具とシュラフだけは冬用のものが必要です。
(他は実際、夏用のものでも代用できます)
防寒具は特にキャンプ用じゃなくても良いので、自分で持っている私服で、極力暖かいものを用意しましょう。
一般的に「寒い場所に旅行に行く」と思って支度をすれば良いです。
スキー場に行くようなものなので、場合によってはスキーウェアを着ていくというのも良いでしょう。
それよりも、どちらかと言うと大事なのはシュラフです。
これは寒冷地でキャンプをしたことがない方は持っていないと思いますので、これから購入することになります。
寝る時に火をたくのは危険なので、たとえ電気ストーブであっても消してから寝ることを推奨しますので、シュラフは極力暖かいものを選びましょう。
目安は気温-10℃に対応できるシュラフを選ぶと良いとされています。
下記のシュラフと同様、私も-18度まで耐えられるシュラフを使っていますが、夜中に氷点下になるような場所では必需品です。
「-18度になるような場所になんていかないよ!」と思うかもしれませんが、多少オーバースペックかと思うような暖かさのものを買うことをおすすめします。
-18度が表示であれば、-8度くらいの場所が限度です。
(実際-18度まで対応できても、決してオーバースペックではありません。)
今まで夏キャンプしかして来なかった方は、これだけは買うしかありません。
車の積載量に余裕がある方は、家で使っている厚い毛布を乗せてくるのもありです。
しかし、これから冬キャンプを楽しもうとしているのであれば、冬用シュラフは必ず必要なものでもあります。
多少の出費にはなりますが、シュラフ無しで冬キャンプに臨むのは無謀ですし、防災対策にもなりますので、一つ持っていて損はないと思います。
初心者には一酸化炭素中毒の心配がない電気ストーブがおすすめ
冬キャンプのイメージと言えば、ティピーテントから薪ストーブの煙突が出ているようなスタイルを想像されると思います。
最も冬のキャンプ場によく似合っていますし、手間がかかる分憧れのスタイルだと思います。
しかし、冬キャンプで暖をとる方法は薪ストーブだけはありませんし、実際に燃焼させて暖をとる暖房器具は一酸化炭素中毒の危険があります。
そこで、冬キャンプ初心者におすすめなのが電気ストーブです。
電源サイトでしか使えないというデメリットはありますが、家で使っているものをそのまま使えば良いので、特に新しく用意する必要はありません。
欲を言えば、足場の悪い場所に設置せざるを得ないケースもありますので、転倒時に自動で消えるタイプの物が良いです。
また、何より電気ストーブは一酸化炭素中毒になる心配がありませんので、その点でも冬キャンプ初心者におすすめです。
一酸化炭素中毒にならないからと言って、つけっぱなしで寝ることはおすすめできません。
たとえば、ちょっと寝がえりを打ってシュラフが触れてしまい、そこから燃えてしまうことだって考えられます。
なお、電気ストーブの場合は薪ストーブや石油ストーブと比較してキャンプ感があまりなくなってしまいますが、その点は我慢してくださいね。
なお、テントの種類や大きさによっては、そもそもテント内に持ち込むこと自体が危険な場合があります。
すべてのテント、電気ストーブの注意書きを見たわけではありませんが、基本的にテント内では使わないように書いてあります。
自己責任において使用するとしても、小さなテントや、足場にマットが敷いてある、一般的なドーム型テント(ツールームであればタープ部分に置くのは可能)で使用するのは危険です。
スポンサーリンク雪の予報の場合は素直に諦めよう
冬キャンプと言えばもう一つ、雪上のキャンプというものをイメージされるかもしれません。
しかし、雪上キャンプはテントの設営が非常に難しく、また、夜中に雪が降った場合は雪の重みでテントが倒壊する危険性があります。
朝起きたらポールが曲がっていた、程度で済めば良いですが、最悪の場合窒息死や圧死をする可能性もあります。
また、当然雪の上にテントを張ることになりますので、地面からの冷気も激しく、より一層防寒対策が必要になります。
夏用装備に電気ストーブを繋いで…という簡単な気持ちで行えるものではありません。
特に初心者の方は、何度かキャンプに行って慣れてからでも遅くはなりません。
少し雪が舞う程度であれば問題ないですが、雪が積もる予報であれば無理はせず、初心者の方は大人しくスケジュールやキャンプ場を変更しましょう。
怪我をしてしまっては元も子もないので、安全第一で楽しんでください。
まずは何事も挑戦してみよう!
色々と書きましたが、何はともあれ挑戦してみることです。
ここで言いたいことは、「あなたが思っているほど、冬キャンプは難しいものではない」ということです。
どこかで聞いたことがある言葉ですが、最初は誰しもが初心者です。
まずはAC電源サイトを借りれば、低いハードルで冬キャンプを楽しむことができます。
夏にキャンプを楽しんでいるのであれば、まずは電源サイトから始め、少しずつ冬キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
いきなり冬キャンプ用の道具を揃えたりする必要はありません。
慣れてくると、騒がしい夏のキャンプより静寂な冬のキャンプの方が楽しい、と思うこともあります。
私もまだまだ未熟者ですが、これからも冬キャンプを楽しみたいと思います。
長文記事になりますが、より詳しく書いたものもありますので、ぜひご参考にしてください。