先日スポーツオーソリティのキャンプ道具コーナーを見ていたら、「BURTON」と書いてあるギアが目に入りました。
BURTON(バートン)と言えば一流スノーボードメーカーです。
時季が時季なので、「あれ?コーナーを間違えたかな?」とか、「キャンプ道具コーナーに、キャンプでも使える小物を置いているのかな?」とも思いましたが、調べてみるとバートンは正式にキャンプ道具を出しているようですね。
今回置いてあったのは、「CHAIR KOOZIE(チェア クージー)」という、ドリンクホルダーのないチェアに設置して飲み物を置けるようにするものでした。
他にもテントやシュラフもあるようですが、これは実物を見たことがないので何とも言えないですが、初めてBURTONのキャンプギアに触れてきましたので感想を書いていきます。
BURTON(バートン) CHAIR KOOZIE(チェア クージー)の製品情報
私が今回見つけたのは、CHAIR KOOZIEという、椅子に取り付けることができ、飲み物を入れるためのケースです。
素材 | ネオプレン、底はナイロン |
サイズ | 11.5cm × 8cm × 8cm |
重さ | 50g |
クージーとは断熱性のあるドリンクカバーのことだそうで、温めたドリンクを持つときや、逆に冷えたドリンクに自分の熱を伝えない等便利です。
ただし、取っ手のあるマグは入らないので、対応可能なギアがなければ冬キャンプでの活躍は限られてくると思います。
暖かい缶コーヒーやミルクティー等を自動販売機で購入した際には役に立つかと思います。
ドリンクホルダーがなくても缶やビンが置ける
キャンプ用のチェアには、ドリンクホルダーがあるものとないものがあります。
一昔前までは、キャンプ用のチェアと言えばドリンクホルダーがついているものが一般的でした。
単純な骨組みに皮張りのタイプであれば、高耐久で便利なので、運動会やちょっとしたバーベキュー等では今でも一般的です。
しかし近年人気を博しているのが、ヘリノックスをはじめとした、深く腰掛けることができるコンパクトチェアです。
ヘリノックス製のコンパクトチェアは値段も高いので「いいもの」というイメージがありましたが、最近ではそれに負けず劣らずの機能性で、コスパの良い廉価版が登場してきました。
コンパクトチェアは収納性に力を入れているため、肘置きやドリンクホルダーをつけることができません。
そのため、飲みかけのドリンクはテーブルに置く等するしかありません。
それを解決するためにあるのが、CHAIR KOOZIEのようなドリンクホルダー、というわけです。
350ml缶の適切サイズ
CHAIR KOOZIEの注意点は、背が低いことです。
350ml缶であれば問題ありませんが、500ml缶だと少しバランスが悪いです。
立ち上がったり歩き回ったりするキャンプの中で、不安定というのはなかなかに大きな欠点になります。
特にお子様がいらっしゃる場合、より一層注意しなければなりません。
とは言え、500ml缶は普通のジュースで飲むようなことは少なく、大抵お酒ではないでしょうか。
お酒をそれほど飲まない人であれば、350ml缶が入れば十分という人も多いと思います。
ロング缶で飲むのが好きな方は少し不便に感じることがあると思いますので、その点はご注意ください。
断熱性能は高いが、底が浅いので保温力はそこまで高くない
CHAIR KOOZIEは断熱性に優れており、熱々の缶コーヒー等を入れても問題ありません。
2合の徳利なんかであれば、湯せんで温めた後にCHAIR KOOZIEに入れれば、熱さを気にせず持つことができるでしょう。
(徳利の形状によっては入らない場合があります。)
しかし、断熱性能は高いものの、保温性能はそこまで高くありません。
と言うのも、CHAIR KOOZIEは350ml缶の8割程度の高さしかありませんので、上部はもちろん、それよりも高い部分は空気にさらされてしまいます。
暖かい空気は上に昇りますので、熱が常に冷やされ、冷たい空気が下に落ちていくような状態になるのです。
そのため、水筒のように360度カバーした容器に比べると、圧倒的に冷めやすいです。
しかしあくまでチェアのドリンクホルダーですので、過度な期待は禁物です。
手で持つときに熱すぎない、冷たすぎない、というのがメリットであって、売りは保温性能ではありません。
スポンサーリンクBURTON(バートン)と言えば、言わずと知れたスノーボードの一流メーカー!
BURTON(バートン)と言えば、言わずと知れた、一流のスノーボードブランドです。
スノーボードに全く興味がない人でも、BURTONだけは知っている人も多いのではないでしょうか。
キャンプで言うとコールマン的存在です。
(スノボ界のBURTONはキャンプ界のcolemanより凄いよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁあくまで例えなのでご容赦ください。)
そんなBURTONが出すキャンプ道具というだけあって、ハイクオリティなギアに期待したいところです。
しかしBURTONはアメリカに本社がある外資なので、日本のキャンプブームの高まりを受けたわけではないため、日本文化に受け入れられるキャンプ道具が作れるかは要注目です。
コールマンのように、外資でありながら日本人の心揺さぶる、そんな企業の一つになれるでしょうか。
画像出典 : wikipedia
キャンプ道具としての作りは良くも悪くも普通
BURTONは今のところタープは出しておらず、テントとシュラフ、加えてウェアやCHAIR KOOZIEのような小物類を発売しています。
スノボウェアを生産しているので、アウトドアウェアの質は良さそうです。
テントやシュラフは触ったことがないので分かりませんが、今回「キャンプギア」として販売しているCHAIR KOOZIEに触れた感想としては、良くも悪くも普通です。
BURTONらしい高品質なギア、というわけでもなければ、キャンプを知らない人が作った使いにくいギア、というわけでもありません。
普通に便利に使えますが、オリジナリティは特になく、良くも悪くも無難な印象です。
しかし大きく描かれた「BURTON」の文字は、スノーボードも嗜む人にとっては魅力的ではないでしょうか。
「BURTONのキャンプ道具」ということで今は注目を集めていますが、ブランド力だけでは生き残れないのが日本のキャンプ業界でもあります。
たとえばここから、スノボグッズの販売で培ったノウハウやアライアンスを活かして、冬キャンプに特化したメーカー、となったら面白いですね。
私はスノーボードも好きなので、BURTONのギア、というだけで少し興味があります。
スポンサーリンク感想、まとめ。今後のBURTONのキャンプ道具に期待!
BURTONのキャンプ道具は、まだまだ数えるほどしかありません。
今はまだヘリノックスとのコラボだったり、無難なドーム型テントを出したりしている程度です。
現状はBURTONらしいデザインのものはありますが、機能面で何か強い特色のあるものは出していない印象です。
しかしBURTONはその技術力の高さから、スノーボード業界でのリーディングカンパニーでもあります。
その技術力をもってすれば、高品質なギアを作れることは間違いないでしょう。
「BURTONのキャンプ道具は少し高いけど、質はいい」
数年後、多くのキャンパーからそんな評価が得られていることに期待しましょう。