一般的なガス缶を使うバーナーは低温、強風等の環境下では本来のパワーを発揮できません。
強い風が吹くと火は消えてしまいますし、気温が下がりすぎるとガスが出ないためです。
しかし、トランギア(Trangia)のストームクッカーは風を取り込む構造と、液体燃料の使用により、そう言った過酷な環境下でも使用できる最強のクッカーです。
キャンパーのみならず、防災対策としても人気の高いストームクッカーをご紹介します。
トランギア ストームクッカーの基本情報
ストームクッカーは一言で言うと、アルコール燃料を使用したバーナーです。
サイズはSとLの二種類ありますが、今回は私が購入したSサイズをご紹介します。
- 重量:740g
- 収納サイズ:φ18×H10cm
- 素材 : アルミ製
- 燃料 : アルコール燃料
Lサイズと最後まで悩んだのですが、サイズが大きくなると鍋ややかんが大きくなるため、総合的に寒冷地に弱くなることからSサイズを選びました。
Sサイズは2人分のお湯を沸かすのが限界ですが、水が少ない分沸くのも早いです。
また、登山やツーリングのシーンを想定すると、大きさが小さいSサイズの方が適切でしょう。
しかし、そこまでの寒冷地で使用することを想定していないのであれば、Lサイズでも問題ないと思います。
とは言え、ソロで使うことを想定するの場合はLサイズはオーバースペックなので、使用目的に合わせてお選びいただければと思います。
燃料は下記のようなアルコール燃料が薬局で売っており、アルコールバーナーに入れて火をつけるだけで使えます。
薬局では色々な種類のアルコールが売っていますが、必ず「燃料用」というものを選んでください。
消毒用のアルコールでは火がつきません。
ストームクッカーの使い方
ストームクッカーには風防の部分とバーナーの部分があります。
そのうち、バーナーの部分はこれだけです。
すると不思議なことに、周りの穴からガスバーナーのように火が出ます。
構造は非常にシンプルで、空き缶で簡易的なアルコールバーナーを作ることもできます。
点火はライターやチャッカマンでも良いですが、寒冷地で使うことを考え、私はマッチを一緒に入れています。
マッチはゴミが出るのが難点ですが、マッチでも十分着火できます。
バーナーに燃料を入れたら、ストームクッカーの台にセットします。
写真右側の土台部分が網目状になっているため、風が吹いた時に酸素を取り入れることができ、逆に風を活かす構造になっています。
これにより、通常であればバーナーの天敵である風さえも味方につけてしまうのです。
そしてこの上に風防(五徳)を重ねたら完成です。
バーナーの部分だけ風から守り、風を取り入れて火力を強くする、非常に合理的な構造です。
バーナーと調理器具を重ねて収納できるため、非常にコンパクトになります。
持ち歩きが楽なのも、ストームクッカーの魅力ですね。
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風に強く、低温化でも使用可能
ストームクッカーはバーナー部分を風から守る風防と、風を取り入れて火力を強くする構造により、風に強いバーナーです。
風が強い日や海の近く等でも問題なく使用できるのは魅力的です。
むしろ風があった方が火力は上がります。
また、アルコール燃料に直接点火する方式のため、寒冷地での使用に向いています。
ただし、アルコール燃料と言えど、一定の温度より下がると上手く着火しないことがあるようです。
しかし、私は-10℃の環境下で使用しましたが、全く問題なく使用できました。
数多くのキャンプをこなすアウトドアショップの店員さんの話でも、今までストームクッカーに火がつけられなかった経験はないそうです。
余程極端な場所でなければ、日本でストームクッカーが使えない場所はほとんどないと思います。
想像以上の高火力
ストームクッカーを使用して一番驚いたのが、想像よりずっと火力が高いことです。
アルコール燃料のバーナーだと、どうしてもガスと比べて火力が低くなるのではないかと思いましたが、決してそんなことはありませんでした。
もちろん、気温や環境によって火力は異なりますが、料理したりお湯を沸かしたりするには十分な火力です。
むしろ気温や環境が悪くなるほど、ストームクッカーの方が優位に立ちます。
特に風のある日では、ガスバーナーよりも強い火力を発揮します。
初めてバーナーにアルコールを入れて火をつけた時は、とても感動しました。
ファミリーキャンプだけでなく、色々な場所でキャンプをしたいと考えている方は、ストームクッカーは本当におすすめです。
こうしたシンプルかつ緻密に考え抜かれた構造は、キャンプのギア好きにはたまりません。
スポンサーリンクまとめ。ストームクッカーはキャンプ好きには堪らない万能クッカー!
今回はトランギア(Trangia)のストームクッカーを紹介しました。
コンパクトにまとまり、持ち運びが楽なバーナー+クッカーです。
バーナー部分には風防がついており、また風を取り入れて火力を上げる構造になっているため、風の強い環境下でも活躍します。
燃料は液体のアルコール燃料を使用するため、ガスと異なり寒冷地でも問題なく調理できます。
高機能にして小さくまとまるため、通常のキャンプにはもちろん、キャンプツーリングや防災対策にも向いていると言えます。
私もリュックにミニテーブル・チェアとストームクッカーを入れて持ち運んでいます。
キャンパーに非常に人気のギアですので、興味のある方は是非一度手にとってみてください。
【追記】
①ケトルを買ってみました!
リンク : 防風・高火力!ストームクッカー用のケトルを買ってみた
②寒冷地のおでんが芯から暖まります。
リンク : ストームクッカーの汁物料理は、一人前のおでんがぴったり!