キャンプメーカーといえば?と聞かれたら、まずコールマン(coleman)が思い浮かぶ人も多いでしょう。
今でこそ、様々なキャンプメーカーが出現し、皆個性的なテントを使用するようになりましたが、一昔前まではキャンプ場はコールマンのテント一色でした。
コールマンはそれだけ日本のキャンプを牽引した企業であり、コールマンなくして日本のキャンプの歩みを語れません。
少しずつ、色々なキャンプギアメーカーの歴史を紐解いていく記事を書いて行こうと思いますが、まず第一弾として、最も代表的なキャンプメーカーであるコールマンジャパンをご紹介します。
コールマンジャパンの企業概要
コールマンジャパンは、言わずと知れたキャンプメーカー、ザ・コールマン・カンパニーのグループ会社(日本支部)です。
コールマンジャパンの本社は東京都港区芝浦にあります。
資本金は2億円、従業員数は200名です。
スノーピーク等もそうですが、キャンプギアのメーカーはこれくらいの従業員数のところが多いです。
日本で流通するコールマンのギアの企画・管理をこれだけの人数で行なっているのはまさに少数先鋭と言えるでしょう。
外資系だけあって、比較的実力主義の社風のようです。
(転職サイトの口コミがソースなので、真偽の程は定かではありません。)
どのような職務内容かまでは分かりませんが、日本企業と比較して成果に応じた報酬は高めのようです。
コールマンジャパンの遠隔
日本でオートキャンプが普及したのは、1960年代です。
一般市民がマイカーを持つようになり、日本は長距離でのレジャーに沸きました。
アメリカのコールマン本社は日本でのオートキャンプの盛り上がりを受け、1976年に日本をターゲットにした法人を立ち上げました。
それが現在のコールマンジャパンの前身です。
コールマンジャパンの沿革を簡単にまとめると、
- 1976年 米国カンザス州ウイチタにて、コールマン社傘下の米国法人 日本コールマンInc.を設立 同時に東京都中央区新富町に日本支社開設
- 1977年 東京都中央区八丁堀に日本支社移転
- 1984年 日本法人日本コールマン株式会社に改組
- 1992年 コールマン ジャパン株式会社に称号変更
- 1993年 日本市場にあったテント・寝袋・ファニチャーなど、日本オリジナルの製品開発を本格化東京都中央区日本橋箱崎町に移転
- 1996年 キャンピングガス製品の総発売元として業務開始
- 1998年 パワーマックス製品を国内で販売開始
- 2001年 コールマン社創立100周年を迎える
- 2004年 東京都中央区新川に移転
- 2006年 日本支社創立30周年を迎える
このような流れになります。
日本のオートキャンプ自体の歴史が浅いので、コールマンジャパンと言えど、日本支部はまだ50年経っていません。
リンク : 【初心者向け】オートキャンプ場とは?普通のキャンプ場との違いと歴史
この後コールマンジャパンは、日本の各地に直営店を展開していき、更に勢いを強めています。
コールマンの店舗はそれ単体ではなく、特にアウトレットモール等で見かけます。
本当は2016年に日本支社創立40周年を迎えているのですが、公式サイトの更新は2009年に止まっています。
次は2026年に創立50周年に節目の年が訪れます。
きっと50周年限定ギアも発売されると思いますので、コールマンファンは要チェックですね。
コールマンの歴史。全てはランタンから始まった!
コールマンと言えば、やはりブランドロゴにも使われているランタンでしょう。
コールマンは1901年、W.C.Colemanにより、ランプ(アークランプ)のレンタルを行う会社として起業されました。
W.C.Colemanが行うランプのレンタル業は順調に事業を拡大していったものの、当時のランプは壊れやすく、修理コストが嵩んでしまっていました。
このまま他社のランプをレンタルしていくビジネスモデルに限界を感じたW.C.Colemanは、ランプの特許を買い取り、自らの手で改良したランプを販売しました。
W.C.Coleman故障しにくいそのランプに、自らの名前を冠して「コールマンアークランプ」と名づけました。
時代は進み、1923年、ランプ技術を応用して、コールマンの2つ目の顔でもあるツーバーナーを開発しました。
この1920年代、ちょうど自動車が普及したこともあり、アメリカではアウトドアレジャーが大きく発展しました。
この時期のアメリカで、世界で最初のオートキャンプブームが起こります。
(日本でオートキャンプが流行するのはまだまだ先の話です。)
そんな時に発売したコールマンのツーバーナーは、当然飛ぶように売れ、コールマンは一躍に人気ブランドとなりました。
もちろん、ツーバーナーだけでなく、コールマンが作るテントやチェア等は広く消費者に受け入れられ、キャンプメーカーのリーディングカンパニーとして、コールマンは確固たる地位を築きました。
スポンサーリンク日本のキャンプを牽引した一流メーカー
コールマンジャパンは、日本のキャンプを一気に進化させたメーカーです。
日本のオートキャンプは、1960年代の高度経済成長の頃に始まりました。
先程ご紹介させていただいたように、アメリカでは1920年代には既にオートキャンプブームが起こっていました。
日本でもモータリゼーションに伴い主要な高速道路が建設され、アメリカに一足遅れてオートキャンプブームがやって来ます。
そこに目をつけたコールマンは、1976年に米国法人 日本コールマンInc.を設立します。
コールマンは得意のランタンやツーバーナーだけでなく、アウトドアチェアやテーブル等、様々なキャンプ道具を日本に輸入し、浸透させました。
例えば、今でこそ様々なメーカーのものが販売されているコットも、コールマンが始めて日本に輸入したキャンプ道具の一つです。
長い歴史の中で洗練されたコールマンのアウトドア用品が、キャンプ初心者国家である日本中に浸透するのに、そう時間はかかりませんでした。
日本でもこの頃に様々なキャンプメーカーが設立されましたが、やはりコールマンのキャンプ道具には一日の長がありました。
自慢のランタンやツーバーナーだけでなく、コールマンが日本に普及させたアウトドアグッズは数知れません。
今でも日本だけでなく世界のキャンプ業界を牽引するリーディングカンパニーとして、世界中のキャンプをコーディネートしています。
コールマンのキャンプ道具を使ったことがないキャンパーはいない
拘りをもって特定のメーカーでギアを揃えている人を除き、コールマンのキャンプ道具を一度も使ったことがない方はほとんどいないでしょう。
特にキャンプ歴が長ければ長いほど、何かしらの使用経験があると思います。
今でこそ人気アウトドアメーカーも増え、一切コールマンの道具を使わずとも、ランタンからバーナーまで揃えることができるようになりましたが、一昔前まではそうもいきませんでした。
現代ほどECも活発ではない時代、誰もがアウトドアショップに並ぶコールマンのキャンプ道具に憧れ、愛用してきました。
それほどコールマンは日本のキャンプを牽引したメーカーと言えます。
今でも高機能で使いやすく、安心価格なキャンプ道具を多く出し続け、コールマンはファミリーキャンプを中心に絶大な人気を誇ります。
おそらく、コールマンはキャンプをやらない人にも、最も名の知れたキャンプメーカーでしょう。
現在ではLEDランタンにも注力
コールマンと言えば、会社のロゴにもなっているランタンです。
コールマンから発売されているガスランタン ・ガソリンランタンは、永きに渡って不動の地位を築いています。
古物として取引されるビンテージランタンも、メンテナンスをすれば現代にその火を灯すことができます。
更に最近では、他にはない斬新なアイデアで、様々なLEDランタンを発売しています。
リンク : 最強の万能LEDランタン!コールマンのクアッドマルチパネルランタンの感想
リンク : 密かに支持され続けるコールマンのリバーシブルLEDランタンの魅力
リンク : コールマン新作!パネル2枚の2マルチパネルランタンが軽量で便利!
長年ランタンに携わってきたコールマンだからこそのLEDランタンで、新しい技術でもリーディングカンパニーとしての実力を発揮しています。
スポンサーリンクまとめ。これからもコールマンの新アイテムに期待!
コールマンは日本で人気のあるキャンプメーカーの中で、非常に歴史が長く、深いノウハウを持ったメーカーです。
そのキャンプ道具は日本だけでなく世界でも人気を誇っており、コールマンがキャンプ業界に与えた影響は計り知れません。
私も、ふと「おっ、これいいな」と思って手に取ると、コールマンの製品であることが多々あります。
これからも、コールマンの新しくも外さない優秀なキャンプ道具にお世話になると思います。
なお、私は長野県小谷村にふるさと納税をしており、返礼品としてコールマンのオンラインポイントを貰っています。
これによって、毎年必ず2万円前後のコールマンのキャンプ道具が3,000円で買えるわけです。
(返礼ポイントは人によって異なりますのでご注意ください。)
もしやっていない方は是非やってみてください。
憧れのガソリンランタンから最新テントまで、お得に手に入れるチャンスです。