ユニフレームと言えば、頑丈な調理器具を思い浮かべる方が多いでしょうか。
それとも、使い勝手の良い焚き火台を思い浮かべる方が多いでしょうか。
ユニフレームは日本の焚き火ブームの火付け役と言っても過言ではありません。
その技術はスノーピークと同じ、新潟県の燕三条の鍛治技術です。
リンク : スノーピーク(Snow Peak)ってどんなブランド?歴史と企業概要!
会社は元々鍋等の厨房金物を販売しており、高い金属加工技術はそこから来ています。
今回はそんな日本が誇るキャンプメーカーの一つ、ユニフレームをご紹介します。
画像出典 : UNIFLAME
ユニフレーム(UNIFLAME)は株式会社新越ワークスのブランドの一つ
ユニフレームは、株式会社ユニフレームという企業が出しているキャンプ道具、というわけではありません。
株式会社新越ワークスが展開する事業の一つとして、ユニフレーム事業があります。
元々は社名もユニフレームでしたが、2014年に「株式会社新越ワークス」に変更し、今に至ります。
ユニフレームという名前は、「ユニークな炎(フレーム)を創造する」というところから来ております。
炎というのは単純にガス器具に特化した物作りをしたいというわけではなく、アウトドアの楽しさを引き出す炎を絶えず燃やし続けたい、という想いが込められています。
しかし、面白いことに、ユニフレームの焚き火台は爆発的ヒットを記録し、キャンプで火遊びというスリリングな文化を植え付けました。
現在キャンプで当たり前のように焚き火をするのは、ユニフレームのギアが一つの要因となっているのです。
株式会社新越ワークスの企業概要
簡単に事前紹介も済んだところで、株式会社新越ワークスの会社概要の紹介に移ります。
株式会社新越ワークスはスノーピークと同じ、新潟県の燕三条にあります。
ちなみに、新越ワークスの読み方は「シンエツワークス」です。
「シンコシワークス」ではありません。
会社名 | 株式会社 新越ワークス |
住所 | 新潟県燕市小関670番地 |
創業 | 昭和38年6月 |
会社設立 | 昭和45年4月 |
資本金 | 2,000万円 |
従業員数 | 106名(2015年11月時点) |
驚くべきは少数先鋭。
以前、ロゴスが130名ということで少数先鋭だという話をしました。
リンク : ロゴス(LOGOS)ってどんなブランド?歴史や魅力を解説!
しかし、ユニフレームの従業員数はそれよりも少なく、わずか106名しかいません。
実店舗を持つロゴスと比較すれば当然かもしれませんが、ユニフレームはキャンプ道具だけを使っているわけではありません。
金物等の厨房向け商品を扱う「スリースノー事業部」、環境設備や新エネルギーを開発する「エネルギー事業部」、そしてアウトドア用品を開発する「ユニフレーム事業部」。
この3つのビジネスを、合計で106名の社員で行なっています。
その要員配置は不明ですが、効率の良い運営を行っていることは間違いありません。
金物に強い新越ワークスだからこそのユニフレーム
新越ワークスは最初、新越金網株式会社という社名でした。
その名の通り金網、主には業務用の厨房金網製品を開発・販売していたメーカーです。
後述しますが、本格的にキャンプ道具の販売を開始したのは、1989年になってからです。
意外と最近なんですね。
それまではキャンプ業界ではなく、完全に別の業態で事業展開をしておりました。
しかし、これまで培ってきた高い金属加工技術から、ユニフレームのギアはキャンパーの間で瞬く間に人気になりました。
特にユニフレームの金属加工技術を活かした焚き火台、ファイアグリルやネイチャーストーブは今でも多くのキャンパーから高い支持を得ているキャンプ道具です。
また、焚き火台以外でも、これまで調理器具を作ってきたノウハウから、シェラカップやクッカー、ダッチオーブン等も人気があります。
リンク : ネイチャーストーブ ラージは持ち運びに便利なコンパクト焚き火台!
リンク : ユニフレームのファイアグリル用テーブルの選び方!おすすめ5選
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ユニフレームブランドの歴史
ここでは、ユニフレームの歴史をご紹介していきます。
内容はある程度割愛しながら、要点だけを記載していきます。
詳細が気になる方は公式サイトをご確認ください。
- 1985年 : 新越金網株式会社から、「株式会社ユニフレーム」を設立。
- 1989年 : 初のキャンプ用品として、ツーバーナー「US-2000」の販売を開始。
- 1996年 : 「ファイアスタンド」を発売。キャンプにおいて焚き火が定番化。
- 1998年 : 大人気焚き火台「ファイアグリル」を発売。
- 2000年 : 自社で初のテント&タープの販売を開始。
その後も高品質で人気のキャンプ道具を出し続け、多くの支持者がいるメーカーです。
やはりこれまでの金属加工に係るノウハウから、金属系のギアに人気があります。
今から20年以上前に発売したファイアスタンドは、マイナーチェンジを経て2代目になったものの、今でも高い人気を誇るギアです。
非常にコンパクトに収納できるので、キャンプツーリングでも愛用されています。
ただ、ユニフレームのメッシュ仕様の焚き火台、風の効率は良いのですが、メッシュから火種が落ちるんですよね。
私の使い方が悪いだけでしょうか?
リンク : メッシュ仕様の焚き火台は、メッシュから火種が落ちる?その対策は?
品質の高さで定評がある新潟県燕三条製
ユニフレームのギアが高品質で人気があるのには、高い技術力が一つ理由にあります。
ユニフレームはスノーピークと同じ新潟県燕三条のキャンプメーカーで、燕三条の鍛冶技術は世界的にも一目置かれています。
燕三条は江戸時代初期から「和釘づくりの町」として知られ、金属加工の町として栄えてきました。
その技術は今も脈々と受け継がれ、燕三条の包丁等には世界からの注目が集まっています。
今でも、一部のマニアックな外国人は、東京や大阪ではなく、敢えて新潟県の燕三条に行くようです。
ユニフレームのキャンプ道具は、そんな燕三条で作られたものです。
壊れにくく使い勝手抜群、洗練されたデザインは日本の技術力が光ります。
キャンプ道具だけでなく、日本の技術力が活かされた商品は日本人として応援したくなりますよね。
スノーピークと共に、日本のモノづくりの技術力を我々に教えてくれます。
スポンサーリンクまとめ。今後もユニフレームの躍進に期待!
「ユニークな炎(フレーム)を創造する」というのが名前の由来だという、新越ワークスのユニフレーム。
そのブランドポリシーの下、オリジナリティ溢れるキャンプ道具を数多く排出してきました。
ユニフレームは決して値段が安いキャンプメーカーではありませんが、精巧に作られた商品を考えれば高い値段ではありません。
(キャンプ道具自体が平均して高いので、高いと思ったことはあまりないと思います。)
私も焚き火台だけでなく、クッカーやダッチオーブン、ペグ等、数多くのユニフレーム製ギアを持っています。
それらは値段に見合った、いや、値段以上の働きをしてくれています。
ユニフレームのテントやタープはまだそこまで浸透していませんが、そのうちキャンプ道具一式をユニフレーム製に統一した「ユニフレーマー」なんていう熱狂的なファンが現れるかもしれませんね。
これからもユニフレーム製品は愛用させていただきたいと思っていますので、今後も「ユニークな」キャンプ道具をどんどん作ってくれることを期待しています。