敢えて王道を進まず、我が道を突き進んでいく。
私がDODに対して思い浮かべるイメージは、まさにそんな感じです。
独特な雰囲気を持つ、一風変わったキャンプブランドです。
人の興味を惹きつける面白い商品名、PR方法は、見る人に強い印象を残していきます。
我が道を突き進むような印象はブランディングの一環で、その実、ニーズをしっかり捉えた高機能ギアが多いです。
画像出典 : DOD
長らくDOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア)の名前で親しまれてきましたが、2018年2月から思い切ってDOD(ディーオーディー)に変更。
ウサギのロゴが可愛く、覚えやすく親しみやすいキャンプブランドを目指しています。
コールマンやスノーピーク、ロゴスと同じく、フィールドキャンプに力を入れているブランドです。
各社の歴史や概要はこちらでご紹介していますので、ご参考にしてください。
リンク : キャンプと言えばこのメーカー!コールマンの歴史と現在の企業概要
リンク : スノーピーク(Snow Peak)ってどんなブランド?歴史と企業概要!
リンク : ロゴス(LOGOS)ってどんなブランド?歴史や魅力を解説!
DOD(ビーズ株式会社)の会社概要
DODは会社名ではなく、あくまでもブランド名です。
DODを作っているのは大阪にあるビーズ株式会社という会社になります。
大阪にはキャンプブランドのロゴスがありますので、大阪商人の血を引くロゴスとDOD、職人の町燕三条のスノーピークとユニフレームという構図が生まれます。
(コールマンは外資系なので除外)
有名キャンプメーカーは偏っているんですね。
会社名 | ビーズ株式会社 |
住所 | 大阪府東大阪市川俣1丁目14番33号 |
資本金 | 1億円 |
設立 | 1997年4月 |
DODは「アウトドアをワクワクするソト遊びに。」をコンセプトに、どこにも真似できないような面白い製品開発をしています。
新興のキャンプブランドの中では比較的安定した地位を築き、今では有力キャンプブランドの一つになりつつあります。
沿革
ざっくりとその沿革をご紹介します。
「ざっくり」と言っても、まだ歴史が浅いこともあり、そもそも公式サイトでもあまり紹介されていません。
まさに「進化の過程」と言ったところでしょうか。
- 1997年4月 : 大阪に有限会社ビーズを設立
- 1999年6月 : ビーズ株式会社に変更
- 2008年 : DOPPELGANGER OUTDOORブランドを創設
- 2016年5月 : ブランドロゴをウサギに変更
- 2018年2月 : ブランド名をDOPPELGANGER OUTDOORからDODに変更
DODは2018年にブランド創設10周年を迎えます。
まだ10年しか経っていないことに驚きです。
10周年限定ギアも発売されていますので、ファンの方はぜひ手に入れたいところです。
(インターネット販売はなく、イベント会場限定で販売しているものが多いです。)
画像出典 : DOD
2018年2月からDOPPELGANGER OUTDOOR改めDODに
2018年2月、今まで「ドッペルギャンガーアウトドア」として親しまれてきたブランド名を、「ディーオーディー」に変更しました。
DOPPELGANGER OUTDOORを省略して、俗称としてのDODではなく、正式名称がDODです。
これには狙いが二つあるそうです。
- 短い名称にし、ブランドロゴと共に覚えてもらうため。
- 同じくビーズ株式会社が運営する自転車ブランド「DOPPELGANGER」と明確に区別するため。
自転車に興味がある人はよく知っているかもしれませんが、キャンプだけやっている私にとって、DOPPELGANGERという自転車ブランドがあることは知りませんでした。
ググってみると、ドッペルギャンガーの自転車は結構人気の高いようです。
会社内でも同じような名称があるのは紛らわしいという議論になったのでしょう。
DOPPELGANGERは自転車のブランド、DODはキャンプのブランドとして明確に区別していくようです。
まだ少し違和感がありますが、これからDODの名前を見る機会の方が多くなるので、すぐに慣れると思います。
格好良くふざける大人のブランド
DODと言えば、少しふざけたような名前のキャンプ道具が印象的です。
インパクト抜群でふざけた名前でも、製品のクオリティは本物です。
個人的に好きなのはクレイジーエックス。
想像の斜め上をいくワンタッチテントで、イカれた感じのネーミングセンスが好きです。笑
画像出典 : DOD
知り合いにこれを使ってる人がいないので、使い心地はよく分かりませんが、ワンタッチテントなのでこれで泊まったりはしないと思います。
いつこの体勢になるのかよく分かりませんが、子供達は喜びそうですね。
他にも、DODの製品は、見た目通りの名前がついているものが多いです。
DODの人気テントである、「タケノコテント」や「かまぼこテント」なんかがそうです。
見た目が筍に似ている、蒲鉾に似ている、という、ただそれだけの理由です。
最近は「チンアナゴペグ」なんかも話題になりました。
名前の由来は・・・もう説明する必要はありませんよね。
DODがこのようなふざけた名前をつけるのには理由があります。
もちろん、インパクトの強い名前で覚えてもらいたいというのはありますが、それだけではありません。
DODは雑誌やTVに広告を打たず、広告宣伝費を削減してコストダウンしています。
雑誌やTV などの広告は全く行っていません。
一般的に売上の2%程度の金額をかけるとされる広告活動を行わないことで、コストを大きくカットしています。
その代わりに、メディアが自発的に取り上げたくなるようなニュース性の高い商品を開発しています。
出典 : DOD
DODは商品の値段を下げるため、様々な企業努力をしています。
その一つが、広告宣伝費を削減し、その代わりにメディアが自ら取り上げたくなるような、インパクトのある商品を出していく、というものです。
DODがコスパの良いキャンプ道具を出し続けられるのには、そういう仕組みがあったんですね。
スポンサーリンクウサギのロゴは親しみやすさと変換に敏感な姿勢を表す
DODのロゴがウサギになったのは、2016年のことです。
もっと昔からのようなイメージがあるかもしれませんが、昔のDODのロゴを見ると、「あー確かにこれだったわ」と思い出すと思います。
私はこのロゴの変更は成功だったのではないかと思っています。
今ではウサギのマーク= DODというイメージも定着し、可愛らしいロゴから女性の人気も出てきているほどです。
画像出典 : ビーズ株式会社
ちなみに、なぜ DODのロゴはウサギなのでしょうか?
社長のペットがウサギだったから、とかではなく、しっかりとした想いが込められています。
(社長のペットがウサギかどうかは知りませんが。笑)
モチーフに草食動物のウサギを取り入れて「初心者にも優しい」という親近感、トレンドに対応する俊敏性などを表し、ブランドのユニークさ・ユルさを表現しています。
出典 : ビーズ株式会社
アウトドアは専用の道具が必要だったり、知識が必要だったりと、未経験者には少し近寄り難いものかもしれません。
しかし、DODはアウトドアを「ユルい」ものにして、もっと気軽に外遊びを楽しんでもらいたい、という想いを持っています。
ユルい名前のキャンプ道具たちは、こう言ったポリシーから名付けられているのかもしれません。
まとめ。マニアが多いDODの世界をご堪能あれ!
DODは新興キャンプメーカーの一つですが、今ではマニアがたくさんいる人気の高いキャンプブランドになっています。
DODの作るキャンプ道具は、どこも出していないオリジナリティ溢れるものが多いです。
我が道を突き進んでいる感じが、ファンを掴んで離さない理由だと思います。
しかし、我が道を突き進むと言っても、「誰に何を言われても関係ない!」というものではなく、しっかりと市場を見極め、ニーズのあるキャンプ道具を作っています。
これがDODの凄いところだと思います。
自らキャンプをし、「こういうのがあったら便利なんじゃないか?」というものを実際に作っていく、そんなキャンプメーカーです。
DODはコールマンやスノーピークと違い、まだ海外への事業展開は行なっていません。
しかし、DODが日本を代表するキャンプブランドになる日も近いと思います。
DODのギアはリアル店舗での取り扱いが少なく、なかなか手で触る機会がないのですが、これからも積極的に使ってみようと思います。