スノーピーク(Snow Peak)ってどんなブランド?歴史と企業概要!

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企業の歴史やら企業概要やらを色々調べてみる、完全に趣味の企画の第2弾、今回はスノーピーク(Snow Peak)です。

前回はコールマンについて書かせていただきました。

リンク : キャンプと言えばこのメーカー!コールマンの歴史と現在の企業概要

 

スノーピークの歴史は知っている人も多いと思います。

何故なら、カタログや公式サイトに、これでもか!と言うくらい細かく書いてあるからです。

カタログには何ページにも渡って、その歴史や社長の想いが綴られています。

これはスノーピークのブランディング施策の一環と言えるでしょう。

後述しますが、スノーピークは本当にブランディングが上手い会社です。

スノーピークのロゴ

画像出典 : snow peak

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株式会社スノーピークの企業概要

スノーピークは「モノづくり」の町として有名な新潟県の燕三条の企業です。

燕三条には、ユニフレーム(UNIFLAME)をはじめ、スノーピーク以外にも人気キャンプメーカーがたくさんあります。

それだけ技術力が高い証拠でしょう。

 

会社名 株式会社スノーピーク
本社所在地 新潟県三条市中野原456
創業 1958年7月
従業員数 322名(2017年12月末時点)
資本金 9,952万円

 

スノーピークは日本のキャンプメーカーでは珍しく、東証一部上場しています。

そのため、公式サイトを見るとIR情報が公開されています。

興味がある方は確認してみてください。

 

なお、少し触れると、スノーピークは2016年12月期までROE10%前後を維持する優秀な企業で、日本を牽引するキャンプメーカーでした。

しかし、円安による原価の高騰、レストランやグランピング事業の不振により、2017年12月期決算では約3億2,000万円の赤字を計上しました。

また、最近、2018年1月〜3月期も9,600万円の赤字を計上したというニュースが流れてきました。

 

しかし、株価は一度は下落したものの、右肩上がりに上がっていき、既に決算発表前の水準に戻っています。

それだけ成長戦略に期待が持てる、ということか、それとも他に要因があるかは不明ですが、市場はそこまで悪い評価をしてはいないようです。

一人のユーザーとしては、海外進出も積極的で、日本のキャンプ業界を担う存在でもあるので、ぜひとも頑張って欲しいところです。

スノーピークの歴史。元々は金物屋だった!

スノーピークのE010-R

簡単にスノーピークの沿革をご紹介します。

カタログやら公式サイトやらに細かく載っていますので、ここでは割愛しながら重要なところだけ書いていきます。

詳しくはスノーピークの公式サイトをご覧ください。

  • 1958年 : 初代社長が金物問屋「金井幸雄商店」を開業。
  • 1959年 : 登山用品の販売開始
  • 1963年 : 「スノーピーク」を商標登録
  • 1988年 : オートキャンプ事業を本格展開。
  • 1998年 : キャンプイベント「Snow Peak Way」を開始。
  • 2003年 : 直営店「Snow Peak Store」を初出店。
  • 2015年 : 東証一部上場。
  • 2019年 : 「Snow Peak USA, Inc.」を設立。

出典 : Snow Peak

1958年創業で、2018年で創業60周年になります。

創業60周年イベントや限定グッズも多々発売されています。

チタンマグは非常に使い勝手が良いので、まだ持っていない人は折角なので60周年記念モデルがおすすめです。

リンク : キャンプの定番、スノーピークのチタンマグは直火にかけて良いの?

 

追記:60周年記念モデルは終了しました。

代わりにLINEフレンズモデル等の可愛いタイプも発売されています。

 

チタンマグは持っているので、買うならこの「メタルほおずき」ですかね。

限定感が堪らないです。

【追記】メタルほおずきも、販売終了しました。

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ブランディングが上手い会社

スノーピークと言えば、どんなイメージを持っているでしょうか?

私は、「値段は高いが高品質なギアが多く、アフターサービスも充実」というイメージを持っています。

スノーピークのキャッチコピー

画像出典 : snow peak

 

おそらく、スノーピークブランドに悪い印象を持っている人は少ないのではないでしょうか。

値段は高いですが、品質が伴っているので、悪い評価には繋がりません。

事実、スノーピークのギアは燕三条の技術力が光る高品質のギアがたくさんありますが、それだけでなく、スノーピークはブランディングが上手い会社だと思います。

参考記事 : ノクターンの炎が小さい!スノーピークの修理が無料だった話

F2F(face to face)を重視し、ユーザーとの交流を図る

スノーピークが運営するイベント「Snow Peak Way」や「雪峰祭」は、今ではキャンプイベントの代表的な存在となりました。

スノーピークはユーザーと社員との交流の場を多々用意し、生の意見を取り入れてきました。

開発者とユーザーが焚き火を囲んでスノーピークについて語り合う。

 

F2Fでの交流を重視する姿勢や、そこから生み出される高品質のキャンプ道具に、「スノーピーカー」と呼ばれる熱狂的なファンも多く存在します。

併用できるオリジナルポイントカード

スノーピークは、自社製品にだけ使えるオリジナルなポイントカードを発行しています。

 

このポイントカードの凄いところは、wild-1のような総合アウトドアショップのポイントカードと併用できるところです。

直営店ではなくアウトドアショップでキャンプ道具を買うことが多い現在、この会員カードにより、更なる囲い込みを進めています。

スノーピークのポイントカード

 

また、この会員カードは1年間のスノーピーク商品の購入額によりランクが決まります。

ここにもスノーピークが熱狂的なファンを離さない仕掛けがあります。

 

会員ランクは6段階設定されており、後半2段階、ブラック会員とサファイア会員は特に厳しいものになっています。

  • レギュラー会員 : ー
  • シルバー会員 : 年間10万円以上の購入
  • ゴールド会員 : 年間20万円以上の購入
  • プラチナ会員 : 年間30万円以上の購入
  • ブラック会員 : 累積100万円以上の購入
  • サファイア会員 : 累積300万円以上の購入

 

一瞬、ゴールドカード(クレジットカード)でも作るのかな?と思うくらいの設定ですが、熱狂的なスノーピーカーの中でも差別化をすることで、更なる囲い込みを図っています。

この領域にいる人は、スノーピークギア以外のものは使わないのではないでしょうか。

 

会員ポイントで貰えるものも限定のギアで、ファン垂涎の逸品です。

獲得したポイントは次の商品の購入に充てるのが一般的ですが、スノーピークの場合は限定ギアにすることで、ファン心くすぐる仕組みになっています。

リンク : スノーピークとワイルドワンのポイントカードは併用可能【一部店舗】

カタログや直営店でも、スノーピーククオリティを徹底解説

スノーピークのカタログやホームページを見ると、スノーピーク品質について熱く語られています。

 

なぜスノーピークの商品は品質が良いのか、歴史、目指す姿等、細かく書かれています。

会社として、社員が同じ方向を向くだけでなく、ユーザーを巻き込んで同じ方向に進んでいく、スノーピークのブランディング施策の一つです。

スノーピークに熱いファンが多い理由の一つでもあります。

 

本当にブランディングが上手い会社と言えるでしょう。

アパレル業界にも堂々進出

スノーピークはアパレル業界にも進出しています。

アパレルはスノーピークの中でも伸びている分野であり、これからも力を入れることが予想されます。

 

私は丸ノ内と渋谷のスノーピークストアに行ったことがありますが、ショップ内はほぼアパレルです。

スノーピークのアパレルは「焚き火で穴が空きにくい!」とか、「ポケットが多くてキャンプに使いやすい!」とか、そういうものではありません。

キャンプ場ではなく、普段使いを想定したお洒落で格好いいデザインです。

アパレルもスノーピーク品質で、値段は高めですがクオリティの高いものになっています。

 

もちろん、アパレルの購入でもポイントは貯められるので、ご安心ください。

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まとめ。これからもスノーピークの躍進に期待!

スノーピークのチタンマグ

海外にも事業所を設置し、更なる拡大を目指すスノーピーク。

人生に、野遊びを。」というコピーを掲げ、次第に自然との触れ合いが減少した現代社会に、新しい風を吹かせます。

 

「人生に野遊びを。」

ではなく、

「人生に、野遊びを。」

というのが良いですよね。

 

言葉選びにもセンスが光ります。

ノクターンの様子

 

スノーピークは日本のキャンプ業界を、アウトドア業界を盛り上げ、日本のモノづくりの素晴らしさを世界に発信していくリーディングカンパニーだと思います。

これからもスノーピークの躍進には大いに期待しましょう。

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