キャンプ中に何をするか、というのは、人によって違いますが、スマホを触らない人は少ないと思います。
どれくらい使用するかは人によって違いますが、モバイルバッテリー等を利用した充電対策は必須級でした。
参考記事 : キャンプに携帯していくモバイルバッテリーの選び方
しかし近年、モバイルバッテリーをわざわざ用意しなくても、スマホの充電に困らないことが増えてきました。
本当に時代の進歩はめまぐるしく、キャンプ業界でも驚かされることが多々あります。
キャンプの充電対策は、給電機能つきギアを買うこと
キャンプでの充電をどうするか?という点ですが、確実なのは専用のモバイルバッテリーを購入し、充電しておくことです。
これが一番確実な方法ですが、当然お金もかかるし荷物も増え、また都度充電する手間もあるので、ないならない方が良いです。
最近では、モバイルバッテリーを使わずとも、スマホの充電を気にする必要がなくなってきました。
その方法は、様々なギアについているUSB給電(出力)機能を活用することです。
バッテリーを搭載した最近のキャンプ道具にはUSBによって給電する機能がついているものが多々あり、「不要な機能」と評されることもありました。
しかしこの給電機能を使うことで、スマートフォンなどの電子機器のバッテリー残量を気にせずにキャンプができるようになりました。
それぞれのギアで少しずつ充電する
確かに、一つのギア単体で見れば、給電機能がついていてもそれほど使い道はありません。
給電機能がついていたとしても、それ一つでは足りないため、結局モバイルバッテリーが必要だからです。
しかし同時に、それらのギアをバッテリーが完全に枯渇するまで使うことも少ないです。
もちろん使い方にもよりますが、スマホ30%分くらいは残っている、というケースはよくあるのではないかと思います。
たった30%じゃ使い物にならないよ!と思う方もいるかもしれませんが、30%充電できるギアが3つあれば90%になるので、それで良いのです。
一つ一つの給電機能は弱くても、複数のギアを併用すれば、スマホを充電するくらいの電力は残っていることが多いと言えます。
スポンサーリンクスマートフォンは意外と充電できる
スマートフォンのバッテリー容量は、機種によって大きく異なりますが、iPhone等のだいたい平均的なもので2,000mAh〜3,000mAh程度が目安です。
中には5,000mAhを超える高容量機種もありますが、それは例外ですし、そういった機種はもしかしたら充電の必要はないのかもしれません。
リチウムイオンバッテリーを搭載しているキャンプ道具も、種類によってその容量は大きく異なります。
例えば、ロゴスのBambooモダーンランタン。
こちらのランタンは5,000mAhのバッテリーを搭載しており、強で7.5時間、弱で500時間点灯させることができます。
参考記事 : 竹が香るお洒落なLEDランタン!bamboo モダーンランタン
たとえば、一泊二日のキャンプにおいて18時~22時まで4時間強モードで点灯させたとすると、約53%使用することになります。
つまり、使用電力は5,000mAh×53%=2,650mAhとなります。
通常、バッテリーの最大容量は仕様に応じて劣化していきますので、5,000mAhから20%劣化して4,000mAhだったとします。
4,000mAh - 2,650mAh = 1,350mAh
となり、この時点でのバッテリー残量は1,350mAhということになります。
一般的なスマートフォンの最大容量は3,000mAhですが、当然こちらも劣化していきますので、同様に20%劣化していると仮定しすると、スマホをフル充電するのに必要な電力は3,000mAh×(1-20%)=2,400mAhとします。
1,350mAh ÷ 2,400mAh = 56%
となりますので、通常の使い方をしても、一泊二日のキャンプであれば56%充電することができます。
他にもUSB充電可能なギアはたくさんあるので、これらを2つ持っていればフル充電が可能、ということが分かります。
自分のギアを整理してみよう
普段、USBの給電機能(出力機能)を使っていないと、その機能があること自体忘れがちです。
実際のところ、モバイルバッテリーを持ち歩いている人は、キャンプ道具から充電する、ということはしないと思います。
そのため、一度自分のギアを整理し、どのギアにUSB給電機能がついているか、確認しておくことが必要です。
USB給電機能を使用することは、すなわちギアを最大限活用していることになります。
ギアの機能を余すことなく使い倒すことは、趣味としてのキャンプの楽しみの一つだと考えています。
キャンプ道具の中にはこれ一つで3Way、4Wayというものが多々ありますが、それらをうまく使いこなすというのは、格好いいし快感です。
スポンサーリンク給電機能付きギアの一例
どのようなギアにUSB給電機能があるのか、その一例を挙げていきます。
そもそもバッテリーを搭載している必要があるので、電気を使うギアであることは確実です。
すると必然的に限られてきますが、メインとしてはLEDランタンです。
いざ探してみると意外と種類があると思いますよ。
LEDランタン
バッテリーを搭載しているメインのギアとなるのは、やはりLEDランタンです。
ランタンは複数設置することが基本のため、ランタンだけで複数のUSB給電機能を確保することが可能です。
参考記事 : ランタンはどこに置くのが適切?レイアウトと設置方法を解説
テント内ランタン、インテリアランタン等は高出力を必要としないため、USB給電機能を重視して選ぶのも良いと思います。
なお、私が使用しているクアッドマルチパネルランタンは、単1電池で稼働する高出力・高機能なランタンです。
電池タイプには珍しく、USB給電機能がついているため、電池を充電池(エネループ等)にすることで、繰り返し使用することができます。
参考記事① : 最強の万能LEDランタン!コールマンのクアッドマルチパネルランタンの感想
参考記事② : クアッドマルチパネルランタンは充電池(エネループ)で節約!
扇風機、サーキュレーター
他にも、扇風機やサーキュレーターにもバッテリーで稼働するものがあります。
USB給電機能は一般の扇風機には必要ないため、この機能がついているものはアウトドアでの使用が意識されていると考えて良いでしょう。
先日ご紹介したCLAYMORE FANにもUSB給電機能がついており、余った電力をスマホの充電に使うことができます。
キャンプ用品として作られた扇風機(サーキュレーター)で、機能面からもキャンパーから高い人気を博しています。
参考記事 : キャンパーに大人気の扇風機、CLAYMORE FAN V600を解説!
感想、まとめ。キャンプギアを購入するときはUSB出力機能を意識しよう!
キャンプ道具についているUSB給電(出力)機能は、不要な人には不要な機能だと思います。
既にモバイルバッテリーを持っていれば使いませんし、大容量バッテリーを搭載したスマホであれば、そもそも充電の必要すらありません。
そのため、この機能はなくても良い人も多く、無駄な機能と思われがちです。
しかしうまく使えば安心を得られる便利機能ですし、家族や友人等が充電切れに困っているような場合でも、活用することができます。
こういった給電機能は、いざと言う時に使うことが目的なので、その存在を覚えておくことが必要です。
普段はあまり使いませんが、いざ必要な時にパッと適切な道具が出せる、というのも、キャンパーの腕の見せ所かもしれませんね。