キャンプで音楽をかけるという行為は、キャンプ場のルールで禁止されていない限り、やってはいけないものではありません。
しかし自分なりに小さい音量であっても、たとえば自然の音を満喫したい人もいるので、周囲に聞こえないような音量で流さなければなりません。
自分がいくらキャンプに合う音楽を流しているつもりでも、他人にとっては聞きたい音楽とは限りませんからね。
というのは一般的なマナー論で、だからどうすれば良いのか、という具体論について、私なりに考えたことを書いていこうと思います。
具体論と言うよりも、一つのソリューションの提案だと思っていただき、これはあくまで個人的見解ということを予めご了承ください。
他人に聞こえないボリュームはどれくらいか
キャンプ場で他人に音楽が聞こえないボリュームとは、果たしてどれくらいなのでしょうか。
音響機器の性能等によっても異なりますが、実際に周りを歩いて測って見ると、次のようなボリュームが目安となります。
・林間キャンプ場・隣区画に人がいる場合:最低ボリューム、もしくは最低ボリューム+1
・湖畔、海辺、河原のキャンプ場・隣区画に人がいる場合:最低ボリューム+1~2
これはあくまで私の実体験に基づく目安ですが、川の音が聞こえるような場所では、水の音にかき消されるので周囲まで届かない場合があります。
そうではない場合、スピーカーで設定できる最も小さいボリューム、もしくはそれ+1程度でないと、聞こえてしまう場合があります。
また、隣の区画に人がいない場合は、人がいるところで聞こえなければ良いので、自分の足で測ってみましょう。
なお、これはあくまで経験則であり、スピーカーの精度によっても変わってきますので、必ずご自身の状況で実測してください。
(ここに書いてあるのはあくまで目安です。)
他人に聞こえないボリュームは、自分にも聞こえにくい
しかし総じて言えることは、隣に人がいるキャンプ場で、周囲に聞こえないボリュームというのは、自分にもほとんど聞こえないボリュームです。
自分にとっては、「あ、軽く音楽が流れているな」程度に感じるもので、歌詞は聞き取れません。
でも自分が好きな音楽なら頭の中で補完して、音楽として成立する、という具合です。
それって音楽を聞いていると言えるの?と思うかもしれませんが、それくらい小さくないと周囲に響いてしまいます。
解放感溢れる屋外で自分の好きな音楽を聴くことは楽しいですし、否定はしません。
しかし現実的には、快適に聴くということは難しいのです。
※繰り返しになりますが、あくまで私の持っているギアでの話ですので、自分のギアやキャンプ場の状況にあわせてご確認ください。
イヤホンは音楽を共有できず、他人との会話も成立しない
ソロキャンプなら、イヤホンで音楽を聞く、というのも手です。
焚き火の前でイヤホンをしながら本を読んでいるソロキャンパーを何度か見かけたことがあります。
イヤホンなら遠慮なく自分の好きな音楽を楽しめるので、ソロキャンプならではの魅力ですね。
しかしグルキャンやファミキャン等、誰かと一緒にキャンプをする場合は、イヤホンをしていては会話を共有できません。
片耳だけイヤホンを嵌めるという手段もありますが、それでも音楽を共有することはできないのです。
少人数でキャンプに行って、それぞれの時間を勝手に過ごすというスタイルであれば問題ないですが、なかなかそういうわけにもいきませんよね。
スポンサーリンク極力最小ボリュームで、耳のそばで音楽を流すことが必要
実は以前、他人に迷惑をかけず音楽を書ける方法、という記事を書いたことがあります。
当時は最新のウェアラブルスピーカーを活用した、ネタ記事として書きました。
なぜネタ記事かと言うと、一つ一つのスピーカーの価格が数万円するため、それを人数分買うと言うのが現実的ではなかったからです。
リンク : キャンプ場で他人に迷惑をかけずに音楽を聴く方法
しかし今回は、実際に私が購入する前提で、コスト感も加味して調べてみました。
なお、「そこまでして音楽を流す必要はないんじゃないのか」という指摘もあるかもしれませんが、これはそういう記事ということでご容赦ください。
用意するもの
さて、今回私はキャンプ場にて、3人で音楽を楽しむ装備を買おうと思っています。
予算は極力安くと考えていますが、どうしても全部で1万円近くはかかってしまいます。
(元々スピーカーを持っていれば、値段は下げることができると思います。)
なお、ここで紹介するのは、今から私が購入して試してみようという計画段階で書いた記事です。
試した後ではありませんのでご承知おきください。
人数分のbluetooth対応スピーカー
まず必要なのが、bluetoothに対応しているスピーカーが人数分必要です。
ここが一番お金がかかるところですが、このスピーカーは格安のものでいいです。
ちなみにこのsonyの電池式のものなら、1,000円で購入できます。
私はランタンやサーキュレーターなど、エネループで統一しているので、この電池式のものにします。
リンク : 徹底検証!LEDランタンは充電池(エネループ)でこんなにお得!
充電式のものでも品質によっては格安で買うことができるので、おそらくそれで十分です。
なぜならボリュームは出さないですし、いい音質も求めていないからです。
インターネット通販で探すと、安いもので1個1,500円〜2,000円程度で購入することができます。
不良品でない限りは、おそらくこれで十分でしょう。
マルチペアリング用トランスミッター
次に必要なのがトランスミッターです。
これはイヤホンジャックで入力した音源をBluetoothに変換して飛ばし、2台以上に同時接続させるためのものです。
画像出典 : 楽天市場
2,000円くらいで買えるものもありますが、やはり音が途切れたりという評価が目立ちます。
そのため、4,500円くらいしてしまいますが、個人的にはankerのトランスミッターの方が無難だと思います。
壊れるリスク込みで安いものを買うというのも選択肢ではありますが、私の通販の経験からするとおすすめはできません。
トランスミッターは3台以上のマルチペアリングができるものも売っていますが、一気に値段が跳ね上がるので、低価格で買うなら2台接続が限界です。
しかし3つのスピーカーで再生させる分には、これ1つで十分です。
なぜなら残り1台は有線接続すれば良いからです。
なお、トランスミッターを購入する場合は、必ずイヤホンジャックから入力できるものを買うようにしましょう。
イヤホンジャックのハブ(スプリッター)
そして最後に必要なのが、イヤホンジャックのハブです。
2人でキャンプをする場合ならなくても良いです。
画像出典 : 楽天市場
これは何人に分配するかによりますが、4人以下の場合へ2口で問題ありません。
(ただし、4人の場合はもう一つトランスミッターが必要です。)
1つの口にトランスミッターを接続し、2台のbluetoothスピーカーを接続します。
そしてもう一つの口にはもう1台のスピーカーを有線接続、もしくは更にトランスミッターを接続してbluetoothで接続します。
これにより、1つのイヤホンジャックから3つのスピーカーに音楽が流せるようになりました。
もっと人数が多くて、ペアリング場所を増やしたい場合は、接続口が多いものも売っています。
接続口が多いものは評価は高くないですが、かなり値段が安いです。
100円程度で買えるものもあるので、ダメ元で5個くらい買っておく、というのも手ですね。
必要な接続数をよく考えて購入するようにしましょう。
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これらをチェアの背もたれやフードの中につける
このbluetoothスピーカーをどうするかと言うと、チェアの背もたれやフードの中等、耳に近いところに設置します。
重たいスピーカーでなければフードの中に入れてしまえば、少し動いても問題ありません。
個人的には、チェアの背もたれにカラビナフックでひっかけ、肩の上あたりに位置するようにするのがおすすめです。
私はソロキャンプの時はこのやり方で音楽を聞くことがありますが、これならボリューム1や2でもかなり快適に聞こえます。
(イヤホンで耳を塞ぐのが好きではないため)
ハブを使えば同じことができる、というのが思いついたキッカケです。
これをトランスミッターとスピーカーの数を増やせば、何台でも対応できる、という算段です。
上記で紹介した商品は現在私の頭の中に入っている段階で、まだ実際に試したことはありません。
また試してみたらこのブログでご報告しようと思います。
感想、まとめ、あくまで発展途上の方法として!
ここで書いたやり方は、かなり無理矢理なやり方です。
私の予想では近いうちにもっと複数台とマルチペアリングできるスピーカーやトランスミッターが、さらに安く手に入るようになると思っています。
現状、数万円するスピーカーでは、同時に1,000台のスピーカーと接続できるものもあります。
(数万円のスピーカーを1,000台買ったら家が建ちますが・・・)
しかし技術的にできることは証明されています。
きっとこれはビジネスチャンスだと思いますので、キャンプメーカーの皆様、少なくとも私は購入するので是非知恵を絞ったギアを作ってください。
チェアの中にスピーカーを埋め込んで、耳の近くから快適なボリュームで聞こえるとかどうですか?
チェア同士でペアリングして、同時に音楽が聞こえる、なんてことができたら最高ですね。
このスキームの実用新案権は主張しませんので、どうぞアイデアを使ってください。笑