ランタンはどこに置くのが適切?レイアウトと設置方法を解説

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キャンプに欠かせないアイテムであるランタン

キャンプを知らない人でも、テントの次に思い浮かべるのがランタンではないでしょうか。

初心者の方も、キャンプを始めるにあたって必ず購入しなければならないギアの一つです。

 

しかしランタンは奥が深く、様々な種類や使い分けはもちろん、設置方法にもコツがあります。

 

今回はランタンの適切な設置方法について解説していきます。

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ランタンは一つじゃ足りない

暖色のランタン

皆さん、ランタンは何個お持ちでしょうか?

キャンプに慣れている人であれば、複数お持ちのことと思います。

ランタンは光量の大きいものが一つあれば全体を照らすことはできますが、実は一つでは足りないのです。

 

ランタンが一つだけしかないと反対側にができてしまい、暗い場所ができてしまいます。

影と言っても昼間にできる影と異なり、夜にできる影は深い闇の世界です。

 

たとえば昼間に太陽の光によって影ができたとしても、周囲の物体に反射しているので、何も見えなくなるような深く暗い影はできません。

しかし夜にできるランタンの影は全く見えない暗闇だと思ってください。

そのため、ランタンを複数設置し、影を消してあげることが必要なのです。

ランタンは最低2つ、3つ以上がベスト

ランタンは最低でも2つ、できれば3つ以上あると便利です。

 

一カ所にだけランタンを置いた場合、遮蔽物の反対側は真っ暗になります。

 

二か所にランタンを置いた場合、うまく対角線上に設置できれば影をほとんど打ち消すことができますが、なかなかそう都合よく設置できないので、基本的には若干影の場所ができてしまいます。

ただ、二つ設置してあれば影も多少薄くなっているので、大きな問題はありません。

 

しかし三つ目のランタンを設置し、それも打ち消してあげると、座る位置を変えたり、荷物を探したりするときでも非常に快適です。

ランタン二つでも十分キャンプはできますが、個人的なおすすめは三つ以上のランタンを設置することです。

メインランタンは1つ。補助のサブランタンを複数

3つ以上のランタンを設置すると言っても、ランタンも高価なものですし、燃料やマントル等もばかになりませんよね。

光を放つマントル

 

私のおすすめは、出力(ルーメン)の高いメインランタンは一つとし、サブのランタンを複数設置することです。

メインランタンはガスランタン等の高出力とし、サブのランタンはLEDランタン等、安く手に入るもので十分です。

 

ただ、サブランタンとして使用するのであれば、暖色の光が出るLEDランタンがおすすめです。

LEDランタンの選び方については、下記の記事をご参考にしてください。

リンク : LEDランタンの選び方は?メリット・デメリットともに解説

ランタンの設置場所(レイアウト)

夜景とストーブ

ランタンの設置場所ですが、考えるポイントは大きく二つあります。

一つは影ができないようにすることです。

これは先程も少し触れましたね。

 

そしてもう一つは、虫が寄ってくることを考慮することです。

これが忘れられがちですが、意外と重要なポイントです。

影を作らないことを意識しよう

ランタンが複数必要と言うのは、影を作らないためであることは先程も触れました。

ランタンの設置場所はお持ちのギア等によって人それぞれ異なると思いますが、人間が座る位置を中心に、影を作らないように意識します。

 

ランタン2つの場合は、多少後ろの方が影になっても、眼前方向に二つ設置するのがおすすめです。

後方は暗くなりますが、後方を向く頻度が低い場合は、都度スマホのライトで照らす等でも問題はありません。

 

ランタンの位置はサイトの景色に大きく影響を与えるので、どのような配置が自分の好みの配置であることも重要なポイントの一つです。

多少合理性を落としても、自分のサイトを「かっこいい」とか「綺麗」などと思えることも大切です。

あくまで趣味の世界ですからね。

虫よけ効果を意識しよう

そしてランタンの配置を考える上でもう一つ重要なのが、虫よけ効果です。

え?光って虫を集めるんじゃないの?

と思われるかもしれません。

 

もちろんその認識は正しくて、虫は本能で光に集まってきます。

だからそれを利用して、少し離れた位置に置いたランタンに虫を集めるのです。

このようにすることで、人間の周りにテーブルランタンやスマホの光等があっても、あまり虫は寄ってきません。

 

メインランタンとサブランタンを用意する場合は、明るさの高いメインランタンのを虫集め用のランタンとして配置することを意識しましょう。

メインランタンを自分の近くに置いてしまうと、その周りに虫が集まってきてしまいますので注意が必要です。

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ランタンの設置方法

ランタンの設置方法については、大きく分類すると2パターンあります。

ランタンスタンドを設置して自立させるか、既に立っている何かにくっつけるか、です。

 

ランタンはある程度高い位置に設置しないと照らすことができる範囲が狭まり、あまり意味がありません。

そのため、高い位置に設置するためのギアが必要なのです。

ランタンスタンドを使用する

一つ目はランタンスタンドを設置し、そこにランタンを吊るすパターンです。

ランタンスタンドを使用するメリットは、どこでも好きな場所に配置できるため、多様なレイアウトに対応できることです。

キャンプサイトの様子

ランタンスタンドは一つ持っていると便利なので、一つは買っておくことをおすすめしますが、二本目以降を購入するかは人それぞれの好みです。

 

なお、私がおすすめのランタンスタンドはsnowpeakのパイルドライバーです。

脚がなく地面に突き刺すタイプのため、場所を取りません。

詳しいスペック等は以下の記事をご参考にしてください。

リンク : snowpeakのパイルドライバーは機能性抜群なおすすめのランタンスタンド!

ポール等にランタンハンガーをつける

もう一つの設置方法は、テントやタープ等のポールにランタンハンガーを設置し、そこにランタンを吊るすことです。

ランタンスタンドのように好きな場所に設置できないのがデメリットですが、小さな道具で嵩張らず、手間もかかりませんので、使い勝手は良いです。

 

私の場合は、ランタンスタンドは一つで他はランタンハンガーを使用しています。

 

なお、LEDランタンであれば高温にならないので、ランタンハンガーがなくてもテントやタープ等に引っ掛けることができます。

LEDランタンならマグネットで装着可能

酒類にもよりますが、LEDランタンの中にはマグネットがついており、鉄にくっつくものがあります。

マグネットタイプであれば、ポールやテーブル、チェア等にくっつけることができるので便利です。

クアッドマルチパネルランタンのパネル

 

ただし、キャンプ道具は金属製のギアが多いですが、マグネットにくっつかないものも多数あります。

マグネットタイプのLEDランタンを購入してもうまく活用できない可能性がありますので、お持ちのギアをよく見て選ぶようにしましょう。

私の設置方法

ランタンの設置方法は人それぞれ、持っているギアによっても異なりますが、ご参考までに私の設置方法をご紹介します。

 

サイトの見え方等は趣味の領域なので、必ずしもこれが正解と言うわけではありません。

私はこの設置方法で快適にキャンプをしていますが、毎回というわけでもありません。

そのため、あくまでご参考になれば幸いです。

メインランタン1つ、サブランタン2~3個つ

私の場合、メインとなるランタンを一つ、サブとなるランタンを2~3個設置します。

実際、サブとして使用できるランタンは全て合わせれば8個くらいありますが、使用するのはそのうち3~4個です。

 

毎回出すのが面倒くさい、という宝の持ち腐れのような理由ですが、3~4個も設置すれば明るさとしては十分すぎるくらいです。

メインランタン:コールマン ノーススター

メインランタンとして設置するのは、コールマン(coleman)のノーススター

ランタンのノーススター

 

最大光量は約1,500ルーメンと大きく、メインランタンとして十分な力を発揮しています。

逆にこれがないとサイト全体の明るさは足りないくらいです。

サブランタン①:GENTOS SOL-036C

サブランタンとして必ず出すのが、GENTOSのSOL-036Cです。

sol-036c(LEDランタン)

 

単三乾電池を6本使用するLEDランタンで、最大で380ルーメン程度です。

メインランタンとしては若干暗いですが、サブランタンとしては十分です。

 

特段のメンテナンスも不要で取扱も簡単、更には暖色も出るので、非常に重宝しています。

リンク : LEDランタンの選び方は?メリット・デメリットともに解説

サブランタン②:PRIMUS 2245「EASY LIGHT」

こちらもかなりの頻度で出す、小型のガスランタン、PRIMUS(プリムス)の2245「EASY LIGHT」です。

イージーライトランタンの点灯時

 

メインにはできませんが、サブランタンとしては活躍してくれる明るさがあります。

何より本物の炎の光にはLEDランタンには出せない美しさがあるので、癒される目的でも設置しています。

 

丸っこくて可愛いほや(グローブ)が魅力です。

リンク : PRIMUS「EASY LIGHT」の明るさは?人気のガスランタンを買ってみた

サブランタン③:クアッドマルチパネルランタン(のパネル)

クアッドマルチパネルランタンは、機能性を最大限に追求したLEDランタンです。

白色の光になるため、主にテント内で使用しています。

4枚のパネルを分離させて使用することができ、さらに各パネルの裏にはマグネットがついています。

クアッドマルチパネルランタンを分離して使用

 

また、各パネルは自立するようになっているので、置いて使うこともできます。

白色のランタンなのでサイトに置いて雰囲気の良いものではありませんが、テント内や荷物付近に常につけっぱなしにしておくこともあります。

持っていると快適さが大きく向上するギアだと思います。

リンク : 最強の万能LEDランタン!コールマンのクアッドマルチパネルランタンの感想

テーブルランタン:snowpeak ノクターン

明るさというよりも癒しを求めるのがテーブルランタンです。

美しい光が真っ直ぐに伸び、いつまでも見ていられる美しさがあります。

 

しかしテーブルランタンも手元を照らす分には十分な明るさを発揮します。

設置したランタンの明るさや位置によっては手元でも暗い場合があるので、機能面でもテーブルランタンは活躍することがあります。

 

私のテーブルランタンはスノーピークのノクターン

小型のテーブルランタンですが、安定した炎が静かに出ます。

三段ラックにノクターンを乗せた様子

 

ちなみに2017年モデル、ナスカの地上絵です。

リンク : スノーピークのテーブルランタン「ノクターン」は十分明るく実用的!

上から見た設置図

私がどのようにランタンを設置するかの例をご紹介します。

ランタンの設置場所は毎回同じではなく、人数や持って行くギアによって異なります。

ある日の設置方法を取った一例だと思っていただければと思います。

 

下記の図はヘキサタープを横に張ったイメージです。

ランタンの配置図①

四角いのがヘキサタープで、黒丸(●)がランタンの地を表します。

 

およそ三角形になるように配置し、右前のランタンをメインランタンにしています。

これに、記載していませんがテーブルランタンも置いています。

横から見た設置図

おまけですが、横から見たイメージです。

ここで注目していただきたいのは高さの差です。

ランタンの配置図②

これも同じく黒丸(●)がランタンですが、手前はランタンスタンド、後ろはキャノピー等に引っ掛けて吊るしています。

 

ギアによりますが、ポールにランタンハンガーを引っ掛けることもありますね。

基本的にランタンは自分の顔より高い位置にあるので、手元は影になってしまう可能性があります。

ランタンを複数個置くことで濃い影にはならないですが、薄暗い影はできてしまいます。

 

そこで、自分の顔よりも低い位置にあるテーブルランタンを置くことで、手元の暗さを改善してくれます。

低い位置と高い位置にランタンを置く、という視点で考えると、テーブルランタンは見た目だけでなく機能的にも必要なものであると言えるかもしれません。

 

なお、本当はテーブルの奥にももう一つランタンがあるのですが、高さの差を書きたかったので、ごちゃごちゃするため省略しました。

追記:天井にLEDランタンを設置すると尚よし!

上記設置方法に加え、自分の頭上、天井部分にランタンを設置すると快適性が上がります

小型のLEDランタンで構わないので、一つあると便利です。

天井部分に吊るす場所がなくても設置可能ですので、詳しくはこちらの記事をご参考にしてください。

参考記事 : テント内・タープ下へのランタン設置方法!吊るす場所がない場合は?

私のおすすめは、ColemanのハンギングEライトです。

「ハンギング」という名の通り、まさに吊るすために作られたようなギアで、多くのテント・タープに対応できます。

参考記事 : ColemanのハンギングEライトのレビュー!使いやすい吊り下げランタン!

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まとめ。ランタンの明るさや好みに応じて試行錯誤してみよう!

上記で紹介したのは設置方法の一例です。

私の場合も、ヘキサタープは横に張ったり縦に張ったりしますし、スクリーンタープを使用することもあります。

それによって都度ランタンの設置位置は変えていきます

 

また、目の前に夜景が広がっているようなサイトでは、敢えて光度の弱いランタンを眼前方向に設置することもあります。

星空や景色を楽しむときは、過度な灯りは邪魔になります。

寧ろテーブルランタンの灯りだけ、というくらいの方が適当かもしれません。

 

ランタンの配置はサイトのレイアウトに大きく影響するので、機能性とデザイン性を両方考慮しながら行うのが良いでしょう。

個人的には楽しむポイントだと思っていますので、ぜひ自分のお気に入りポジションを見つけてください。

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