PRIMUS(プリムス)から発売されているガスランタン、イージーライトランタン。
テーブルランタンとして人気の高い商品ですが、吊りさげ用のワイヤーがあるため、広範囲を照らす事もできます。
また、丸みを帯びたグローブ(ほや)は磨りガラスになっており、幻想的な美しい光を生み出します。
そんな人気のイージーライトランタンを買ってみましたので、少し感想を書いていきます。
PRIMUS EASY LIGHT「IP2245A-S」の製品情報
まずはイージーライトランタン「IP2245A-S」のスペックを書いていきます。
イージーライトランタンは発売されてから、スペックのマイナーチェンジを繰り返し、今の形に至ります。
そのため、型番が違うものも世の中には出回っていますが、基本的な出力等はほとんど同じです。
(点火装置の使い勝手が改善された程度のものです。)
現在販売されているイージーライトランタンのスペックは次のとおりです。
使用マントル | IP-8052N(マントルA) |
照度 | 約370ルクス(Tガス使用時) |
ガス消費量 | 30g/h |
燃焼時間 | 約8時間(IP-250タイプガス使用時) |
本体サイズ | 8.3×8.3×12.7cm |
本体重量 | 200g |
その他 | 収納用ハードケース付き |
本体は片手くらいのサイズなので、非常にコンパクトです。
小型なので持ち運びが楽なので、登山やキャンプツーリング等にも向いています。
燃料はOD缶を使いますので、出来ればバーナーもOD缶を使用するものに統一したいところですね。
個人的に物凄く気に入ったのは、ハードケースのデザインです。
黒赤の組み合わせは危険色としても使われるように、少し危ない雰囲気があり、男心をくすぐる色になっています。
私が乗っているVTRも赤黒に惚れて買った経緯もあります。
ハードケースのデザインは買うまで情報を入手していなかったので、開封した瞬間ちょっとテンションが上がりました。
ガスランタンは基本的にハードケースが付属しているものが多いですが、ケースが付いているかどうかも購入の判断基準の一つになると思います。
なお、マイナーチェンジによりこれらのデザインは変更になる場合まありますので、ご承知おきください。
ロングセラーのガスランタン!
プリムスのイージーライトランタンは、古くから発売されているロングセラー商品です。
今となっては公式サイトにも記載されていませんが、初代の発売日はもう40年以上前のことになります。
それから今まで、点火装置等のちょっとしたマイナーチェンジを繰り返しつつも、今までずっと人気商品として君臨し続けました。
イージーライトランタンはアウトドアショップに行くと今でも最前列に並んでいます。
アウトドアショップにおいて陳列棚は最も効果の高いPR場所であり、売れ行きの悪い商品を置いておくスペースはありません。
アウトドアメーカー各社がこぞって新しいランタンをリリースしていく中、それに並んで不動地位を築いています。
可愛らしい丸みを帯びたグローブに、持ち運びに便利なコンパクトさ、淡い幻想的な光を出す磨りガラス等、人気の機能を詰め込んだランタンと言えます。
メインランタンはやはりコールマン製が人気なので、メインランタンではなく、サブランタンやテーブルランタンとして使用する人が多いギアです。
スポンサーリンク吊りさげ用ワイヤーが便利!
イージーライトランタンには、吊り下げ用のワイヤーが付いています。
このワイヤーが便利で、使い勝手を良くしてくれています。
このサイズのランタンはテーブルランタンとしての使用を想定されていることも多く、吊りさげ用のワイヤー等は付いていないものがほとんどです。
このサイズで心当たりがあるのは、EPIガスのMBランタンオートくらいです。
このランタンも長く人気の高い商品ですね。
テーブルランタンのような使い方がメインかと思いきや、そこそこ灯りは強いので、吊るすことによって広範囲を照らせるようになります。
後述しますが、吊るして使うことにより、ソロキャンプやキャンプツーリング等ではメインランタンとしても使えるようになります。
イージーライトランタンは吊るすワイヤーが長いのが特徴で、先端にはフックがついています。
そのため、フックを引っ掛けて吊るすだけでなく、ワイヤー自体を輪っかにして引っ掛けることができます。
MBランタンオートでは引っかからないようなリング状の場所にも引っかけることができるのは便利です。
その代わり、MBランタンオートはワイヤーではなく鎖になっているので、高級感があります。
ワイヤー部分のデザインだけではMBランタンオートの方が個人的には魅力的ですが、使い勝手ではイージーライトランタンに軍配が上がります。
明るさは使用シーンにより異なる
イージーライトランタンの口コミやレビューを見ると、明るいという意見と暗いという意見が混在しています。
使ってみた感想としては、やはり使うシーンによって異なるという感想です。
もちろん、元々強い光量ではないので、気温が低いとには更に暗めになってしまいますので、その点はご注意ください。
ファミリーキャンプのメインランタンとしては暗い
イージーライトランタンのような小型なランタンは、あまりメインランタンとしては使用しません。
テーブルランタンとして置いたり、雰囲気を作ったり、と言った役目を果たします。
そのため、ファミリーキャンプ等ではもう一つメインとなるランタンを用意し、サブとして活用することをおすすめします。
特に、気温が低くなる場所や季節では更に効果が弱くなりますので、複数のランタンを用意することは必須と言えます。
ソロでは十分。併用すればグルキャンも!
イージーライトランタンが絶対にメインランタンにならないかと言うと、必ずしもそういうわけではありません。
使用感としては、380ルーメンのLEDランタン、SOL-036Cと同じくらいです。
余談ですが、このLEDランタンはゆるキャン△でリンちゃんが使っていたランタンでもあります。
リンク : LEDランタンを機能性で選ぶならジェントス(GENTOS)がおすすめ
ゆるキャン△でもメインランタンとして使用しているように、ソロキャンプでは十分な光量と言えます。
広範囲を照らすには心許ないですが、ランタンは一箇所が影にならないように複数持っていくのが良いで、400ルーメン弱の光量のものが2〜3個あれば、少人数のキャンプであれば十分な光量と言えます。
特に大人だけのキャンプであれば、それほど明るくする必要もないので、メインランタンとしても使うことも出来るでしょう。
スポンサーリンク少し薄暗いくらいが好きな人には丁度いい
私は薄暗い雰囲気が好きなので、これくらいの光量でも十分だと思ってしまいます。
焚き火が暖かいだけでなく、明るさも提供してくれる。
空を見上げれば、ランタンに邪魔されず星がよく見える。
少し暗くて不便だけれども、ゆらめく火の灯りでどこか幻想的な雰囲気になる。
そんな薄暗さが好きなのです。
とは言え、薄暗いままだと就寝前の片付けや移動等、不便なこともあります。
そのため、作業用には一つ光量の大きいLEDランタンを持っていると便利です。
私は比較的光量の小さい5種類のランタンを併用していますが、状況に合わせて使い分けています。
例えば、強力な光量を持つLEDランタン(クアッドマルチパネルランタン)は雰囲気を楽しむ時には使用しません。
トイレや就寝前の片付け、テントの中で着替える時等、作業をする時専用です。
イージーライトランタンはそれほど光量の強いランタンではありませんが、自分がどういう雰囲気のサイトにしたいかによって、十分メインランタンとしても使用できます。
ただし、ガスランタンは共通して冬場は火力が出ません。
特に元々光量の弱い小型のランタンは、寒冷地では使い物にならない場合もありますので、その点はご注意ください。
追記 : イージーライトランタンを使って、ランタンが光る仕組みとマントルのから焼きについて解説しました。
ぜひご参考にしてください。