LEDランタンといえば、ガス缶と比較して事故が起こりにくい安全なイメージがあります。
その認識は誤りではないですが、一つ注意が必要なのは、電池の保管方法にも注意が必要、ということです。
ガス缶の保管には細心の注意を図る方も多いですが、どうしても電池の保管は疎かになりがちです。
しかし電池の保管も一歩間違えば大事故に繋がる危険性もあるのです。
正しい保管・運搬を行い、安全で楽しいキャンプをしたいですね。
キャンプはたくさんの電池を使う
キャンプ道具には、電池を使うものがたくさんあります。
代表的なものは、LEDランタン。
バッテリー内蔵型のLEDランタンもありますが、電池タイプのものも結構あります。
他にもたとえば、私が持っているものでは「サーキュレーター」「燻製器」「飾り付け」などに電池を使用します。
そもそも電池式のランタンは全部で4つ持っています。
電池を使うギアの数は人によって異なると思いますが、その他にも乾電池を使用するギアはたくさんあります。
多くの人が、何かしら電池を使用するギアを持っていると思います。
充電池を使うことでより経済的に
電池を使うキャンプギアが多い方は、充電池を使用すると経済的です。
コンビニやスーパーで都度乾電池を購入すると、勿体ないという気持ちも生まれ、思う存分そのギアを使えないというデメリットもあります。
ただし、どれだけお得かはギアの数やキャンプに行く頻度にもよって異なります。
充電池はイニシャルコストが高いので、使い捨て乾電池を使った方が安上がりの場合も往々にしてあります。
充電池を使う上での損益分岐点等についてはこちらをご参考にしてください。
リンク : 徹底検証!LEDランタンは充電池(エネループ)でこんなにお得!
私の場合は単3電池を使用するギアが多いので、単三20本、単一8本の充電池を持っていますが、既に元は取っていると思います。
私のように電池のギアをたくさん持っている場合は、充電池を大量に持っていた方が圧倒的にお得になります。
電池は発火の危険がある!
さて、ここからが本題ですが、この大量の電池をどのように持ち歩けば良いでしょうか?
電池を使用するギアを大量に持っている場合、袋やケースに入れて持ち歩くことになると思います。
しかし、電池を乱雑に一つの袋に入れてしまうのはとても危険です。
電池のプラス極とマイナス極が変に触れ合い、導線がてきてしまうとショートする可能性があります。
画像出典 : 電池の情報サイト
電池がショートすると、火花を散らして弾け飛び、発火します。
そのキッカケは明確ではなく、ちょっとした振動や揺れで電池の位置が変わり、気づかないうちに発火してしまうのです。
自分が何か電池を使って作業をしており、目の前で発火したのであれば対応のしようもあります。
しかし多くの場合、全く目についていないところで発火します。
そのため、気付いた時には取り返しのつかないところまで燃え広がっていることが多いのです。
スポンサーリンク電池から火災が起こったことも
電池のショートから起こった火災は、これまで何件も発生しています。
記憶に新しいのは、大阪にあるコーナンの倉庫で発火した事故です。
画像出典 : 産経新聞
この事故は、使用済みの豆電池を一つの袋に入れて保管したことにより、そこから発火しました。
豆電池は特に単3や単4の乾電池と比較して、平たいので重なりやすいです。
縦長の乾電池であればそうそう電極が重なって円になることはないですが、豆電池は同じ袋に入れればまず重なります。
画像出典 : 産経新聞
そのため、豆電池を持ち歩く場合はより一層の注意が必要です。
気付いたら車に積んだ荷物から火が出ていた、なんてことになりかねません。
持ち運びには電池ケースを使おう
キャンプで電池を使用する場合、やはり予備の電池は必要です。
満タンの電池を使用し、そのキャンプの間に電池が切れることはない、と言い切れるのであれば問題ありません。
しかし電池は消耗品なので、使用途中のものもあれば未使用のものもあります。
充電池を使用する場合なら、充電が終わり次第ギアにセットするのも良いですが、暫く使わない場合は、電池は外しておいた方が良いです。
そこで、電池の持ち運びと保管におすすめなのが電池ケースです。
電池ケースに入れることで、想定外に電池同士が重なることを防ぎ、火災を予防することができます。
アクリル製の安いものであれば、100円を切る値段で売っている場合もあります。
いちいち電池をケースに入れるより、一気に袋に入れてしまった方が楽なのは間違いありません。
雑に扱ったところで、火災が発生する確率はかなり低いです。
しかし万が一にでも発火した場合、手間を惜しんだ代償は高くつきます。
乾電池が発火した時はキャンプ中ではなく、保管中や移動中でしょう。
(キャンプ中はギアを使用しているはずなので)
もし保管中や移動中に発火した場合、燃えるのは家であり、車であり、命です。
もし寝ている間に電池がショートして火災が起こったら・・・と考えると、非常に恐ろしいです。
危険性が分かっている以上は、対策は必須です。
もしケースに入れるのが性に合わない場合、電極部分をビニルテープで貼る、という手段もあります。
長期保管の場合はそれでも良いかもしれませんね。
スポンサーリンク
感想、まとめ。注意するのはガス缶だけじゃない!
キャンプ道具の管理として、ガス缶を高温になる場所に置かない、破裂しそうな場所に置かない、などは当然のように行っていると思います。
しかし意外と疎かになりがちなのが、乾電池の保管です。
個人的には、万が一事故が発生した際には、電池発火の方が怖いと思います。
近くにいた時に一撃で危険なのはガス缶ですが、電池による火災は気づかない時に起こります。
もちろん、どちらも正しい扱いや保管が必要なことには変わりありません。
キャンプ道具は正しく保管し、安全に楽しいキャンプを行いましょう。