【初心者向け】初めてのキャンプ!これだけは守るべきマナー6則

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最近徐々に人口が増えてきて、今少しアツいキャンプ。

さあさあ、インスタ映えもするし、道具を揃えてやってみよう!

そう思っている人も多いと思います。

 

私はキャンプ人口がもっと増え、この業界が盛り上がれば良いと思っています。

私は個人的に、新しく始めた人と線引きを行うような「古参」とか、その対義語の「新参」という言葉があまり好きではありません。

いつから始めたとかそんなものは関係なくて、やりたいと思った人がもっと気軽に始められれば良いと思っているからです。

そこに区別や線引きのようなものを引く必要はありません。

キャンプ歴に関係なく、ノウハウのある人は同じ土俵でそのノウハウを共有すれば良いだけです。

キャンプ場①

一般社会に当てはめれば、「古参」は大人であり、「新参」は子供です。

その業界の未来を作るのは古参ではなく、新たに挑戦しようとする人々なのです。

(文化を作ってきたのは「古参」であり、それを軽んじるわけではありませんが、それはまた別の機会にお話ししましょう。)

いかに参入障壁を低くして、多くの人が楽しめる環境にするかで、その業界が盛り上がるかどうかが決まります。

あえて参入障壁を高くしてマニアックな世界を堪能するものもありますが、フィールドキャンプはそれとは違います。

キャンプ人口が増えれば更に多くのキャンプメーカーが登場し、更に多くのキャンプ場ができます。

その盛り上がりが更に経済を回し、キャンプメーカーの株価を押し上げ、また業界が発展していくのです。

特にキャンプのような完全自己満足の世界では、キャンプ歴で線引きをしたり、他人のギアにケチを付けるのは無粋というものでしょう。

キャンプ道具と富士山

 

さて、そんな話ではなく、私が言いたいのは一つです。

この記事は「古参」キャンパーが「新参」キャンパーに向けたものではなく、全ての人が気持ちよく、楽しくキャンプが出来たらいい、と思う気持ちから書いたものです。

特定の人物を想定したり、新たにキャンプをする人への警鐘として書いたものではありません。

一人でも多くの人が、より気軽にキャンプを楽しんでもらいたく、書いています。

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初心者は知らないうちにマナー違反をしていることもある

初めてキャンプをする人は、知らず知らずのうちにマナー違反をしていることもあるかもしれません。

悪意なきものは大目に見れるような心の余裕を持ちたいところですが、初めてキャンプをする初心者の方も、ぜひ事前に情報収集をしてください。

情報化社会の現代、調べればいくらでも情報は出てきますからね。

 

キャンプのような少しお金のかかる業界は、ある程度の年齢になってから挑戦する、謂わば年齢の高い子供がいるのです。

意図せずマナー違反をしてしまった人が糾弾され、そのままキャンプを辞めてしまうのは本意ではありません。

親子でキャンプをする様子

「そんなクソみたいな奴はキャンプをやる資格はない!」

という意見も否定しません。

しかし、それがマナー違反であることを認識していたかどうかで、行動を改められるかは変わってきます

マナー違反をした人が正しい知識で行動を改め、より多くの人がマナーを守って楽しむことができたら素晴らしいですよね。

結論でもう一度書きますが、「お互いに譲り合って配慮し合うこと」、これに尽きると思います。

守るべきマナー6則

この記事では、極力専門用語を使わず、致し方なく使うときは解説を加えることとします。

既にキャンプを楽しんでいる皆様は少し退屈な内容かもしれませんが、ご容赦ください。

 

細かいマナーや人それぞれの拘りはたくさんありますが、まずはこれだけは押さえておこう、というマナーを書いていきます。

これに違反するとトラブルになることもありますので、初めてキャンプをする方は是非抑えてほしい注意事項です。

1.直火禁止サイトでは直火はしない

キャンプ場に行くと、「うちのキャンプ場は直火禁止です。」と言われる場合があります。

最近のキャンプ場は、大半がこの「直火禁止」のキャンプ場であると思います。

その場合は文字通り「直火」が禁止なのですが、そもそも直火って何なのでしょうか?

 

直火とは、地面に直接薪や炭等の可燃材を置き、焚き火を行うことです。

逆に直火ではない焚き火というのは、焚き火台の上に薪を置いて行う焚き火を行うことです。

「うちのキャンプ場では直火禁止です。」

を言い換えると、

「キャンプ場で焚き火をする場合は、焚き火台を使ってください。」

と言うことができます。

焚き火の様子

直火の何が悪いのかと言うと、火を直接当てることによって地面にダメージを与えてしまうことです。

当然そこに草花が生えていれば死滅し、地面には焦げ跡が残ります。

そのため、整地されたキャンプ場の多くでは直火は禁止になっています。

直火禁止のキャンプ場で焚き火を楽しみたい方は、焚き火台を買うかレンタルするようにしましょう。

2.話し声や音楽に気をつけよう

キャンプと言えば音楽をかけながら陽気に行なっているイメージがある人も多いと思います。

しかしキャンプ場によっては、「音楽プレーヤーや音の出る機器は使用禁止」とされています。

当然その場合は音楽をかけるのはNGですが、それ以外のキャンプ場でも音楽をかける場合はボリュームに要注意です。

音楽を聴く男性

基本的には隣のサイト(=隣のキャンパー)に聞こえないボリュームであることが必要です。

あなたが流す音楽が他の人にとって聴きたい音楽ではありませんし、自然の音を楽しみたい人もいます。

皆が音楽を流し合ったら、その空間はただの青空宴会場になってしまいます。

音楽を流す場合は隣のサイトの近くまで行き、聞こえていないかどうかを調べるようにしましょう。

思ったよりドラムの重低音が響いている、なんてこともあるでしょう。

大音量で楽しみたい気持ちも分かりますが、そこはグッと堪えて、そういった音も聞こえないボリュームで楽しむようにしましょう。

なお、以下でちょっとしたコラムを書いていますので、興味のある方は是非。

リンク : キャンプ場で他人に迷惑をかけずに音楽を聴く方法

 

また、話し声についても然りです。

キャンプ場は極端に壁の薄いアパートのようなものです。

ヒソヒソ声で話す必要はありませんが、叫んだり、大声で歌ったりするのはNGです。

3.他人のサイトを横切らない

サイトというのは、簡単に言えば隣のキャンパーさんだと思ってください。

キャンプ場の中には区画サイトと言って、「あなたの土地はここからここまでですよ」と予め指定されるキャンプ場があります。

そこはあなたが利用料を支払って賃貸した土地なので、そこを横切る行為は、本当に借りた土地なら不法侵入です。

 

「ケチケチするなよ」と思うかもしれませんが、サイト内にはガイロープ(=テントを張るための紐)が張り巡らされており、危険です。

また、半分地面に埋まっているような変わったキャンプ道具があったり、壊れやすいキャンプ道具が地面に置いてあったりすることもあります。

 

自宅の庭がショートカットの近道だったとして、見ず知らずの人に通り道にされたら不安でしょう。

気をつけて通れば良いわけではなく、家の中から見てる方は不安ですし、トラブルのきっかけにもなります。

そのため、他人のサイトを横切るのはNG、と覚えておいてください。

4.消灯時間を守ろう

大抵のキャンプ場には「消灯時間」が定められています。

消灯時間はその時間になったら灯りを消し、静かに過ごす、というものです。

それ以降は寝ている人もいるので、明るいランタンは消し、弾んだ会話もそこで終了です。

キャンドルとキャンプ場

 

この時間を過ぎたらすぐに寝ろ!と明確に定められているわけではありませんが、「基本的には消灯時間で寝る」と思っていた方が良いです。

一人で灯りを消して静かに星を眺めるくらいであれば問題ありませんが、普通に会話するのはNGです。

そんな状況であれば、自ずと眠くもなって来ます。

夜のキャンプ場は想像以上に静かで、会話や物音もかなり響きます。

トラブルを避けるためにも、消灯時間が来たら寝る、という心構えを持っておきましょう。

5.不要な車の運転は控えよう

オートキャンプ場の場合、キャンプ場の中に車を乗り入れ、マイカーの横でキャンプを行います。

現在はオートキャンプ場の方が主流ですが、キャンプ場にはオートキャンプ場ではないキャンプ場もあります。

その場合は近くの駐車場に車を停め、徒歩で荷物を運ぶ必要があります。

詳しくは以下で解説しておりますので、ご参考にしてください。

【初心者向け】オートキャンプ場とは?普通のキャンプ場との違いと歴史

オートキャンプ場のイメージ①

 

車を横づけできるのは非常に便利ですが、キャンプ場内を運転する際は細心の注意を払う必要があります。

キャンプ場内では子供が走っていたり、ボール遊びをしていることもあります。

キャンプ場内の道路は狭いので、そんな中で車を運転するのは危険です。

最徐行はもちろん、不要不急の運転は控えるようにしましょう。

 

また、夜に車を運転するのは特に避けたいところです。

車のエンジン音やヘッドライトの明かりは、一気にキャンプ場の雰囲気を壊してしまいます。

ヘッドライトで照らされたサイトは眩しいだけでなく、焚き火の雰囲気等も壊れてしまい、気分の良いものではありません。

だからと言って、夜間ヘッドライトを点けずに運転するのは危険ですので、どうしても夜間に移動しなければならない場合、ヘッドライトをつけるのは仕方ないです。

(ライトは下向きにしておきましょう。)

車の使用は禁止されているわけではないので、どうしようもない場合はありますが、不要なアイドリングを控えたり、ヘッドライトを点けるのは動き出す直前にする等、周囲のキャンパーに配慮をしましょう。

6.ゴミの排出方法をチェックしよう

キャンプ場ごとに、ゴミの排出ルールは様々です。

「ゴミは全て持ち帰り」というところもあれば、「燃えるゴミだけOK、ビン・カンは持ち帰り」というキャンプ場もあります。

また、ごみの排出についても、

  1. 無料で専用のゴミ袋をくれるキャンプ場
  2. ゴミを排出する場合は専用のゴミ袋を購入する必要があるキャンプ場(≒ゴミ処理料)
  3. 持参したゴミ袋でも捨てられるが、有料のゴミ袋も売っているキャンプ場
  4. ゴミ袋を持参しないと捨てることができないキャンプ場

など、キャンプ場ごとに異なります。

3番については家庭で使用しているゴミ袋を持って来れば節約になりますし、4番についてはそもそもゴミ袋を持っていないと捨てることができません。

キャンプに行く前に、キャンプ場のゴミ排出ルールを確認するようにしましょう。

ゴミの不法投棄は絶対にしない

なお、改めて言うまでもありませんが、ゴミ袋を持っていなかったり、キャンプ場でゴミの回収がなかったりした場合でも、その辺に捨てて帰るのは絶対にNGです。

もちろん、土に埋めたり、燃えないゴミを無理矢理燃やしたりするのもNGです。

(段ボール等、燃料になるゴミは焚き火の燃料にしても問題ありませんが。)

ゴミの放置やポイ捨てだけは、日本で生活をしてきた以上、知らなかったはずがありません

環境破壊をするような人は「そんな奴はキャンプをやる資格はない」と言われても仕方ありません。

 

環境を壊そうと思ってやっていなくても、自分の行為によって環境が壊れる可能性があることは認識しているはずです。

これは意図的に環境破壊を行おうとしたのと同罪です。

法律でいう「未必の故意」です。

未必の故意は悪意をもって環境破壊を行なったものと同罪で、そんな人は自然で遊ぶ資格はありません。

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気配りと思いやりが大切

今回は6つ程マナーについて書かせていただきました。

これらは基本的なマナーですが、他にも守るべきマナーは多々あります。

それはほとんどが一般常識であり、社会生活を行う上で当然のように行なっているものです。

そのため、そこまでビクビクしなくて良いです。

それが怖くてキャンプができないのは勿体ないと言うものです。

 

色々な考えの人がいるので、ブログやSNSで書かれている全ての事柄を鵜呑みにする必要はありません。

基本的には、お互いに気配りを行い、思いやりを持って行動すれば問題ありません。

キャンプ場②

気張りすぎてもキャンプは楽しくなくなってしまいます。

ここで書いたことは心に留めつつも、楽しく、譲り合い、配慮し合って自由に楽しみましょう。

まとめ。マナーを守って皆で楽しいキャンプを!

世の中色々な人がいるので、良い人もいれば悪い人もいます

「◯◯好きな人に悪い人はいない」というのは、基本的に成立しません。

特に試験と面接もない趣味の世界においては、特に通用しません。

残念ながらキャンプ場での盗難も発生しているように、キャンパーにも悪人はいます。

 

しかし幸い、キャンプは複数人でやる場合が多い趣味です。

誰か一人でも良心を待ち、マナーを守ることができれば、そのグループは牽制が効きます。

マナーを守れる人が一人増えれば、それがより大きな効果を生む可能性もあります。

 

キャンプをやる人が皆、互いに気遣い、自然を守ることを目指して、一人でも多くの人が楽しいキャンプができればと思います。

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