キャンプ場で音楽を聴くというのは、賛否両論ある永遠のテーマでもあります。
音の出る機械が禁止されているキャンプ場もありますが、そうでなければルール違反ではありません。
しかし、皆が気持ちよくキャンプを楽しむ場において、迷惑にならないよう配慮しなければマナー違反になります。
【2023年追記】※古い記事となりますのでご注意ください。今は骨伝導がベストですね。
キャンプ場で音楽を聴く時はマナーを守る
キャンプ場は、言い換えれば簡易宿泊所です。
(厳密に言うと、コテージ等と違って旅館業における簡易宿所ではないですが、例え話です。)
上物は建っていませんが、利用者は利用料を支払い、その場所を借り受けて宿泊します。
旅館のように部屋ごと借りるか、それを自分で建てるのか、という違いはありますが、オーナーが提供する一つの場所を共同で利用するという原理には何ら違いがありません。
もちろん、旅館に宿泊する場合は、特に音楽をかけてはいけないルールはありません。
しかし、旅館であっても隣の部屋に音が漏れないボリュームに制限するのは当然のことで、そこに疑問を持つ人はいないでしょう。
キャンプ場も同じことです。
キャンプの場合はテントなので壁が薄く、音漏れしやすいので、旅館よりも一層、迷惑にならないようボリュームに配慮する。
ただそれだけのことです。
キャンプ場においてどれくらいで音漏れしてしまうかが分からない方は、音楽を流した状態で実測してみるといいでしょう。
自分が思っているより小さなボリュームでも、周囲に響き渡っているかもしれません。
最新ウェアラブルスピーカーを使う
前置きはこれくらいにして、今回は音楽に関するマナー論を説く記事を書きたかったわけではありません。
最新のウェアラブルスピーカーを使って、その問題を解決する、と言う、新しい可能性に関するちょっとしたコラムです。
私がキャンプメーカーに就職していたら、間違いなくこう言った商品を作っていたでしょう。
今回ご紹介するのは、「肩乗せ」とも「首かけ」とも言うことができる、新しいタイプのウェアラブルスピーカーです。
未だ統一名称はないですが、単純に耳の近くにスピーカーを置いて音楽を流す、というものです。
国内・海外メーカーがこぞって新商品として発売しており、今注目のスピーカーでもあります。
スピーカーの技術においては一日の長があるBOSEからも発売されています。
Bluetoothの発信側の設定次第では、複数同時接続を行うこともできます。
このスピーカー単体では難しいですが、皆で同時に同じ音楽を楽しめるのは魅力的ですよね。
しかし、このスピーカーを複数台購入するためには、現時点では価格面での問題があります。
スポンサーリンクウェアラブルスピーカー(首かけスピーカー)なら、周囲に音が漏れない
ウェアラブルスピーカーは、空間全体ではなく、自分の耳元に対してのみ音楽を流します。
そのため、非常に小さいボリュームでも、大迫力の音楽を楽しむことができます。
むしろ、ウェアラブルスピーカーで他人にも聞こえるボリュームで音楽を流したら、普通の人はうるさくて耐えられないと思います。
もちろん、このスピーカーを使えばどんなボリュームでも音楽を楽しめるわけではありません。
周囲に音が漏れないと言っても、イヤホンのように耳に刺すわけではないので、近くにいる人には聞こえてしまいます。
一般的に耳元で鳴っていて快適に感じるボリュームであれば、キャンプ場なら隣サイトまで音が漏れることはないと思います。
例としては、イヤホンをイメージして考えると分かりやすいかもしれません。
イヤホンジャックで音楽を聴く場合も、一般的なボリュームであれば音が漏れることはありません。
しかし、電車の中で隣の人のイヤホンから音が漏れている場に遭遇したことがある人も多いと思います。
ウェアラブルスピーカーも同じで、一般的に耳元で鳴るようなボリュームであれば、隣のサイトまで音が漏れるということはありません。
スピーカーをお持ちの方は、試しにスピーカーを肩に乗せて再生してみていただければ、如何に小さいボリュームで十分かのイメージが沸くと思います。
そんなボリュームなので、通常であれば問題ありませんが、これが全ての打開策になるわけではありません。
やはり何事においても、限度と他人への配慮は必要だということです。
圧迫感(異物感)なく音楽が楽しめる
ウェアラブルスピーカーとイヤホンの決定的な違いは、出力端子を耳に入れるかどうかです。
イヤホンの場合は耳に異物を入れている違和感がありますし、長時間音楽を聴いていると耳が痛くなることもあります。
ワイヤレスであれば良いですが、コード付きのイヤホンの場合は更にコードが邪魔になります。
両耳から音楽プレーヤーに接続したコードがプランプランと垂れている状態では、頻繁に立ったり座ったりする中で物に引っかかることもあるでしょう。
とは言え、「邪魔」という感覚だけでは、肩に精密機器を乗せて動くのも好ましいとは言えないでしょう。
しかし、ウェアラブルスピーカーの最も魅力的な点は、周囲の音が聞こえることです。
何人かでキャンプに来たのに、イヤホンでみんな別々に音楽を聴いている、なんて寂しすぎます。
ソロキャンプであっても、周囲の音を完全に遮断してしまうのは、少し勿体ない気がします。
好きな音楽を楽しみたいと言っても、焚き火の音や鳥の声、風の音を全て遮断してまで聴きたいわけではありません。
そのため、耳を塞がないで音楽を聴ける、というのは、イヤホンとは明確に異なる大きな魅力だと思います。
スポンサーリンクまとめ。まだまだ新製品なので、廉価版の登場に期待
首にかける、肩に乗せると言ったウェアラブルスピーカーは、まだ登場したばかりの新製品です。
そのため、どの製品も値段が高く、なかなか手が出せないと思います。
しかし、こう言った電化製品は、少し人気が出るとすぐに廉価版が発売されるのが世の常です。
どこまで音質を求めるかは人それぞれ異なりますが、そこまで音質を求めない方も一定数いらっしゃると思います。
私もどちらかと言うと後者で、多少音質が悪くていいから何万円も払いたくない、という気持ちです。
そのため、これから発売される廉価版を期待して待っています。
あわよくば、キャンプメーカーから発売されないかな、とも期待しています。
もしキャンプメーカーから発売されるのであれば、できればキャンプ向きの機能を付けて欲しいですね。
たとえば、
- 親機を設定した複数台接続
- 落下防止のストラップ
- 利用者の耳だけに音を届けることに特化したスピーカー
などなどです。
この記事がキャンプメーカーの方々の目に止まって、私好みの商品が作られることを祈ってます。笑
ちなみに下のSONYのウェアラブルスピーカーは、プレミア価格までついてぶっ飛び価格になっているようです。
※追記:売り切れたようなのでリンクを削除しました。
正直、これを買うならテント買いますよね・・・。
【追記】
もっと現実的に、耳のそばにスピーカーを置く方法を考えてみました。
まだ色々試行錯誤の段階ですが、ご参考まで。