キャンプって何するの?という疑問はよくありますが、夏であればそれなりに見つけやすいのではないでしょうか。
特に子供のいる家庭であれば、川遊びをしても良いし、虫取りをしても良い。
しかし冬キャンプは何をしたら良いのでしょうか?
自然と触れ合うと言っても、動植物はほとんどないし、アクティビティなんかもない。
何をしていいか分からず、ひたすらボーっとしているのかもしれませんが、実のところそれで良いのです。
今回は私が冬キャンプの楽しみにしていることを勝手にランキング形式で書いていきます。
あくまで私個人の感想なので、人によって違うランキングになると思いますが、楽しみを探すご参考にしていただければと思います。
なお、冬キャンプをやってみたいけど、難しそう・・・と言う方は、初心者向けの記事も書いてみましたのでご参考にしていただけると幸いです。
リンク : 【初心者向け】冬キャンプ入門!注意点と必要な道具、防寒対策は?
冬キャンプは寒さを楽しむもの
ランキングに入る前に、まず大前提のお話をしておきます。
冬キャンプは寒いのを我慢して何かを楽しむのではなく、「寒い」ということ自体を楽しむのです。
寒いところだからこそ行くのです。
具体的な話に入る前に、根幹となる考え方の部分を少しだけ書いておきます。
異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも私はこの楽しみのために冬キャンプをしています。
①:マッチポンプを楽しむ
一つ目の楽しみは、敢えて寒い外に出て、暖を取る楽しみです。
これは「冬キャンプは寒さを楽しむもの」という話と直結するのですが、家の中にいて外に出ないのが一番暖かいです。
しかし冬キャンプでは、自ら極寒の外に出て、寒いからストーブをつけて、温かい飲み物を飲みます。
後述しますが、一般的に見たらたぶん訳が分からないと思います。
でもこの「マッチポンプ」が非日常であり、冬キャンプの楽しみの一つなのです。
②:ギアの活躍を楽しむ
そしてもう一つ、夏キャンプよりも冬キャンプの方が楽しいと思えるのが、ギアの活躍です。
特に暖房器具をはじめとした、暖を取るギアをフル活用するのは非常に楽しいです。
夏キャンプは別に涼を取らなくても死にはしませんが、冬キャンプの場合は命の危険に関わります。
薪ストーブや石油ストーブで暖を取り、その上に湯たんぽやチタンマグを置いて加熱。
脚が寒ければカセットストーブで局所的に暖めることもできます。
このように、自分が持っている様々なギアや工夫によって、自然の猛威に立ち向かう楽しさがあります。
これは夏キャンプにはない楽しさだと思います。
冬キャンプの楽しみベスト3
さて、前置きが長くなりましたが、私個人の「冬キャンプの楽しみ」をご紹介していきます。
これはあくまで私の楽しみではありますが、「冬キャンプって何したらいいの?」と言う方のご参考になればと思います。
勝手にランキングにしていますが、私はこれらを楽しむために冬キャンプに行っているので、どれも「行くと必ずやることリスト」でもあります。
実際ランキングではないかもしれませんが、楽しみにしているランキング、ということにしておきましょう。
第3位:焚き火
まず第3位は焚き火です。
焚き火は夏でもできますが、冬の焚き火は別格です。
夏の焚き火はあくまでそのゆらめきを見て癒されるためのものであり、たまに料理にその火を使うくらいでしょう。
もちろんそれでも楽しいですし、ついつい1/fのゆらぎに癒され、焚き火をしてしまいます。
リンク : 1/fのゆらぎとは?自然に身を置き、焚き火や音楽でリラックス!
しかし冬の焚き火は癒しであると同時に、暖を取る手段でもあります。
夏の焚き火はちょっと暑く、美しいものの避けがちではありましたが、冬はなるべく近くに寄り、暖まりたくなります。
また私の場合は落ちている木の枝等を燃料にすることが多いので、乾燥する冬は燃えやすくて楽しいです。
夏だとし水分が多く燃えにくいものが多いですが、冬の木はガンガン燃えるので、焚き火がより一層美しいです。
もちろん、空気が乾燥しているということは延焼しやすいということなので、火事にならないよう十分注意してください。
第2位:静寂さ・星空・夜景
これは多くの人が1位に置くかもしれませんが、冬ならではのキャンプ場の雰囲気の良さです。
大きく分けると聴覚的なものと視覚的なものがあると思います。
聴覚的なものは、キャンプ場に人が少なく、移動する車も、散歩をする人も、動物も、全てが夏と比較して少なく、本物の静寂を楽しむことができます。
この雰囲気は絶対に夏では味わえない、冬キャンプならではの楽しみだと思います。
また、視覚的にも冬は綺麗だと言われています。
冬は乾燥し、大気中の水分が少ないことから、そこに付着する細かい塵等のゴミが少ないのです。
一言で言い換えると「空気が澄んでいる」ので、星空や夜景が非常に美しくなります。
冬のキャンプ場は人が少ないのでランタンの灯りもなく、外を出歩く人や車の数等も少なくなります。
景色の美しいキャンプ場は、冬ならより一層映えること間違いなしでしょう。
リンク : 冬に星や景色が綺麗な理由を解説!乾燥と日照時間が関係していた!
第1位:ホットドリンクで暖まる
私が冬キャンプで一番楽しみにしているもの、それはホットドリンクです。
ホットドリンクって何かって?
具体的に言うと、熱燗です。
もしくはホットウーロンハイです。
レインボーストーブの上にケトルを置き、その中にお湯を溜め、更に日本酒の瓶を突っ込んで、昼間からチビチビ延々と飲んでいます。
つまるところ、冬キャンプのやることは、熱燗で体の芯から温まりながら、美味しいおつまみをちびちびと食べ続け、景色楽しむことです。
敢えてホットドリンクとしたのは、別に熱燗ではなく、未成年の方はコーヒーでもコーンスープでも良いです。
暖かい飲み物をチビチビ飲みながらゆっくり過ごす、というのがとにかく最高です。
これはもう完全に私の趣味ですね。
ただ、水分量が多いものはそんなに飲み続けられないので、ホットドリンクは少しずつ飲めるものが良いです。
ストーブの上に置く限りは冷めないので、常に熱々のドリンクを楽しむことができます。
スポンサーリンク冬キャンプは割と酔狂な趣味である、ということ
寒い寒いと言いながら寒い中に言って、わざわざストーブを炊いて暖まる。
こんなもの、キャンプに興味がない人からしたら酔狂以外の何者でもありません。
寒いのが嫌なら家にいればいいのに、わざわざこんな寒い中外に出て、寒がって暖を取るなんて、なんて非効率、いや、非合理的なんだろう、と。
しかしそれが楽しいんだから仕方ありません。
割とロジカルな考え方が好きな私ですが、こればかりは「感性」以外に表現しようがありません。
その感性は一朝一夕で植えつけられるものでもありませんし、何か明確な一つの要因によって成立するものでもありません。
これまでの人生で、両親、友人、地域、学校、職場、見たもの聞いたもの触れたもの、あらゆるものが相関的に働きあって作り上げられた結果です。
もちろん、これが分からないからなんだ、ということはなく、人それぞれ熱狂できる世界がある中の一つなのです。
分からない人には分からない、というのはどうにも投げやりに聞こえるかもしれませんが、実際もはや変態の領域です。
ただ一つ言えることは、「それを楽しいと思える感性」は人生としてはプラス加点です。
ある物事に熱中して、時間やお金を惜しまず割き、その見返りとして充実感や幸福感、ストレス発散ができる「趣味」を持つことは、一つ重要なことだと思います。
キャンプはその一つのジャンルであり、冬キャンプは少し酔狂な領域なのです。
(周りにキャンパーばかりのtwitterやfacebookをやっていると麻痺しますが、一般的に見たら冬キャンプは十分変わった趣味だと思います。)
楽しみ方は人それぞれ!寒さを活かした楽しみ方をしよう!
私の冬キャンプの楽しみベスト3を勝手に発表させていただきました。
第2位に置いた「静寂さ」という点は、冬キャンプが好きな人はどんな人でも3位以内に入ってくるのではないでしょうか。
冬キャンプって何するの?という問いに答えるのであれば、私の場合は「チビチビ飲める美味しい熱燗と、ちまちまつまめる美味しいおつまみを食べながら、冬の静寂と景色を楽しむ」というのが回答です。
体の動き的な意味で言えば、座って飯食って寝る、それだけです。
まぁもちろんそれだけでなく、焚き火の燃料を集めたり、散歩したりと、意外と動き回ることは多いんですけどね。
しかしこれはあくまで私の中でのベスト3です。
大事なのは自分のベスト3を持つことであって、それが何かはどうでも良いのです。
(もちろん、他人に迷惑をかけない前提ですが)
たくさん冬キャンプに行き、自分の中でのベスト3を見つけてみてはいかがでしょうか。