「1/fのゆらぎ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
キャンプが好きな方であれば、一度は聞いたことがあるかもしれません。
今日は焚き火を見ながらのちょっとしたウンチクになるよう、1/fのゆらぎについて調べてみました。
なお、焚き火をより楽しむための、薪の選び方について書いてみましたので、こちらもご参考にしていただければと思います。
リンク : キャンプで焚き火に使う薪の選び方!燃える薪と長持ちさせるコツは?
1/fのゆらぎとは?
「1/fのゆらぎ」という言葉を聞いたことがある人もない人も、まずはざっくりとした定義を書いてみます。
1/fのゆらぎとは、生体に快感を与える不規則な空間的・時間的な動きのことです。
何を言っているか分かりにくいと思いますので、付け焼き刃の知識で簡単に整理していきます。
1/fのゆらぎは、小川のせせらぎや風、そして火のゆらめき等、自然の中に多々存在します。
一定の規則的な動きではないにもかかわらず、どこか心地よく、人間に快感を与えてくれるものが多いです。
人間が音楽を聴くのも、1/fのゆらぎが関係していると言われています。
こういった心地よいゆらぎや音楽は、いくつもの規則的な動きが重なり合ってできているのですが、その中に不規則な動きをする「1/f」は存在します。
この1/fのゆらぎは様々な自然の動きや人間の生命活動に共通するものであることが分かっていますが、まだ詳しいことは謎に包まれています。
ただ、火のゆらめきや焚き火を見ると癒される、という方も多く、その不思議な力を身をもって体験している方は沢山いるのではないでしょうか。
1/fのゆらぎは生体活動と同じ波動。リラックス効果がある!
1/fのゆらぎは自然の中にたくさんあることは、先程お話しました。
音の高低である「音楽」が心地よいのも、このその音響振動が1/fの動きをしていると言われています。
この1/fのゆらぎは人間に快感を与えてくれる、いわば生命としての本能的な部分であることが分かっています。
1/fのゆらぎが人間に心地よい刺激を与えてくれる理由の一つに、人間の中にも1/fのゆらぎが存在する、というものがあります。
たとえば、不規則に動く眼球や、脳波であるα波が、人間の中にある1/fのゆらぎであると言われています。
さらに、人間の神経細胞であるニューロンが出す電気信号の中にも1/fのゆらぎがあることが分かりました。
脳波であるα波や、ニューロンが出す生体信号が1/fのゆらぎをしていることからも分かるとおり、1/fのゆらぎは人間の生命活動そのものに深く組み込まれています。
そのため、1/fのゆらぎを持つ事象は、人間に心地よい刺激を与えてくれるものが多いです。
このように考えていくと、1/fのゆらぎである焚き火を見ていると、何となく癒されるのも納得です。
スポンサーリンク1/fのゆらぎの代表格、音楽と火
私たちの生活の中で意識しやすい1/fのゆらぎとしては、音楽が挙げられます。
音楽は大気を震わせる音を組み合わせたもので、つまりは音響振動の重なりです。
人の声も音波としての振動であるにもかかわらず、なぜ音楽は心地よく感じるのでしょうか。
それは、人間が心地よく聴く音楽の多くには、その波長の中に1/fのゆらぎが組み込まれているからだと言われています。
そしてもう一つ、1/fのゆらぎとして有名なのが火のゆらめきです。
何故か分からないけど、火を見ていると落ち着く、という人は多いと思います。
それが1/fのゆらぎの効果です。
キャンプをしていると、色々な場面で炎のゆらめきを見る機会があると思います。
ランタンの炎、焚き火の炎、炭火のゆらめき、どれを取っても美しいですよね。
そして、焚き火の横でアコギを弾きながら、心地よく歌を歌う。
キャンプにはそんなイメージがあると思います。
まぁ実際は楽器や音楽は他の方の迷惑にもなる可能性があることから、節度を守って楽しむ必要があり、イメージ通りにはいかないんですけどね。
それでも、川のせせらぎや木漏れ日、そよ風等、キャンプは1/fのゆらぎを体感できる機会で溢れています。
キャンプがストレス発散になり、リラックス効果がある一つの理由でもあると思います。
まとめ。キャンプに行って、1/fのゆらぎを体験しよう
1/fのゆらぎについて色々書いてみましたが、結論は「キャンプに行こう!」ということです。笑
1/fのゆらぎは自然に生み出されるもので、人工的に作られたものにはありません。
つまり、鉄筋コンクリートビルの中でパソコンを見て1日を過ごす東京のサラリーマンには、1/fのゆらぎはなかなか体感できないものです。
週末に家でゴロゴロするのも良いですが、こういった自然体験、1/fのゆらぎは家の中ではあまり体感できません。
普段都会で仕事をしている人は特に、リラックス効果に期待できる1/fのゆらぎを感じないと、そのうち滅入ってしまうような気がします。
だから、「週末はキャンプ・アウトドアに行こう!」というわけです。
タイトルを回収するとか、漫画の最終回のようになってしまいましたが、これからもキャンプに行き続けますので、応援の程よろしくお願いします。笑