スノーピークのギガパワーガス プロイソを極寒の雪山で使ってみた

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OD缶、CB缶共に、寒冷地用のカセット缶があります。

主に寒冷地にも強いプロパンを配合した製品で、通常のガス缶よりも気温の低い環境下でも使用することができます。

ギガパワーガス110 プロイソ

今回はその中でも、品質に定評のあるスノーピークの「ギガパワーガス プロイソ」を使ってみました。

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ギガパワーガス プロイソの製品情報

OD缶はコールマンやプリムスから販売されていますが、スノーピークからも発売されています。

それぞれを比べたわけではないので、その差は何とも言えませんが、ワイルドワンで並んでいる中では、スノーピークのギガパワーガスが一番安かったです。

品質が高い反面、値段が高いスノーピーク製品ですが、寒冷地用のOD缶については最安値でした。

スノーピーク製で値段も安いとなれば、これは買うしかないですよね。

 

ギガパワーガスは、3種類のサイズがあります。

  • サイズバリエーション : 110、250、500
  • 内容 : LPG(液化イソブタン・液化プロパン)

正式名称は「ギガパワーガス プロイソ」ではなく、「ギガパワーガス110 プロイソ」「ギガパワーガス250 プロイソ」と言ったように、サイズ名が入ります。

サイズは収納サイズや用途に合わせて決めれば良いですが、110だけは割高なのを覚えておいてください。

以下は定価(税別)です。

  • ギガパワーガス110 プロイソ : 400円
  • ギガパワーガス250 プロイソ : 520円
  • ギガパワーガス500 プロイソ : 900円

ちなみに数値はグロスでの容量になりますが、目安として110は500の倍近くの値段(ガス容量単価)がします。

とは言え、用途によりけりなので、私は110を買いました。

ノクターンで使いたかったので、あまり大きいものは不恰好だったからです。

500が一番お得ではありますが、嵩張りますので、収納面も考慮して決めましょう。

一番無難に使いやすいのが250ですので、悩んだら250にしておけば失敗はしません。

 

風のない環境であれば0℃近くでも問題なく使用可能

「ギガパワーガス プロイソ」というのが商品名ですが、「プロイソ」という言葉はあまり聞きなれないと思います。

最初見たときは、「プロイン」なのかと思いました。笑

「プロイソ」とは、プロパンとイソブタンの略称です。

スノーピーク製品は「Pro.」という名前をつけることがありますが、ギガパワーガスについてはそのプロではありません。

寒冷地で強いとされるプロパンガスが混合されている、という意味です。

このプロパンガスが入っていることにより、寒冷地でも安定的に火力を出すことができます。

プロパンガスは家庭のガスでも使われているとおり、気温の影響を受けにくい非常に万能なガスです。

本当は全てをプロパンガスにするのが良いのですが、プロパンガスだけでは内圧が上がってしまうため、技術的にできません。

そのため、ギリギリまでプロパンとイソブタンを混合したギガパワーガスが、現状では最大限に寒冷地対策をしたOD缶ということになります。

ノクターンの様子

私がギガパワーガス プロイソを使用した環境は、外気温-10℃、テント内は5℃程度の環境でした。

外は強風が吹き荒れていたため、テント内で使用しました。

(使用はノクターン且つベンチレーション全開なので一酸化炭素中毒のリスクは低いですが、原則テント内では使用しないでください。)

外気温よりは暖かいものの、地面には雪が積もっており、どんなに頑張っても5℃程度に暖めるのが限界でした。

しかし、そんな環境の中でもギガパワーガスは安定して使い続けることができました。

高出力が必要ないギアを使っていましたが、決してガスが出なくなることはありませんでした。

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プロパン混合と言えど過信は禁物

ギガパワーガス プロイソは、プロパン混合で寒冷地に強いガス缶です。

普通のガス缶では対応できないような気温でも、プロパンガスの力で火を灯すことができます。

しかし、プロパン混合と言えど、万能ではありません。

私がSOTOの寒冷地用のパワーガスを使った時は、連続使用時に使えなくなってしまいました

ガス缶は連続で使用すると出力が徐々に落ちていきますが、寒冷地では特に連続使用に弱いです。

 

リンク : 寒さに強い!?SOTOのパワーガスST-760を使ってみた

SOTOのパワーガスとスノーピークのギガパワーガスでは、CB缶とOD缶の構造の違い等がありますが、SOTO(新富士バーナー)もガス器具に特化した企業ですので、クオリティが低いということはありません

むしろ、風の有無、使用するギアの違いによって、連続使用ができない状態になったことが予想されます。

そのため、いくらプロパン混合のガスと言っても、過信は禁物です。

連続で安定的に使い続けるためには、予備のOD缶を鞄やテント内等で温めておき、出力が弱くなったら交換する等の工夫が必要です。

まとめ。ギガパワー プロイソは冬キャンプで使う分には十分なスペック!

スノーピークのギガパワーガス プロイソは、プロパン混合で寒冷地も使用できます。

私は標高1500mを超える高地で使用しましたが、風のない環境下であれば問題なく使用できました。

それほど高地のキャンプ場でなければ、トラブルなく使用できることでしょう。

冬キャンプでバーナーを使うのであれば、寒冷地対応のガス缶は必須アイテムと言っても過言ではありません

こうした寒冷地対応のガス缶は、アウトドアショップ等でも寒冷地で使用可能として販売されています。

しかし、いくら寒冷地対応と紹介されていても、過信は禁物です。

ギガパワーガス1本持ったから、これで食事は大丈夫!と思っていると、いざキャンプ場で使えなかった時に大変です。

寒冷地用に限ったことではないですが、特に冬に使用する場合は、ガス缶は必ず予備を持って行くようにしましょう。

寒さで使用できなかった場合は、一つを使用している間に一つを温めることで、連続使用が可能となります。

まさに武田の騎馬隊を打ち破った火縄銃の方式ですね。笑

 

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