キャンプにおける火災の危険性と心構え。初心者が気をつけるべきこと

ストーブの火災キャンプ体験談、コラム
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最近はキャンプギアやキャンプ場の紹介が多くなっていましたが、今回は暇つぶしの読み物のような記事です。

暇つぶしと言いながら、中身は軽い話ではありません。

 

私はこれまでのキャンプで、2〜3回、ヒヤリハットを経験したことがあります。

どれも火に関わることで、私の愚かさが原因です。

 

しかし同時に、キャンプをする全ての人にその危険があり、現実に事故も起こっています

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キャンプの事故は命に関わる

キャンプは燃料や火器を使用するため、大事故に繋がるリスクを多く含んでいます。

つい先日もキャンプ場にて、ガスボンベが爆発する事故がありました。

キャンプでガス爆発

画像出典 : Yahoo!ニュース

キャンプサイトの狭い空間で、引火性の高い燃料と火を一緒に扱うのだから、危険が伴うのは当然です。

 

もちろん、キャンプにおける危険は火の取り扱いだけでなく、天候の変化による自然の脅威にも注意が必要です。

様々な危険と隣り合わせであることを認識し、安全にキャンプを楽しみたいところです。

参考記事 : 恐ろしいキャンプ事故の事例。事故を起こさないためには?

お酒が入るのが特に危険

どんな趣味であっても、一定程度の危険は伴います。

しかしその中でも、特にアウトドアはアクティブに動くので、事故に遭うリスクは高くなります。

 

家で読書や映画鑑賞をしているよりも、様々な危険に遭うリスクが高いのは、当然と言えば当然でしょう。

登山中に足を滑らせて落下する危険もありますし、サイクリング中に車に跳ねられるかもしれません。

 

しかし様々なアウトドアの趣味の中で、当然のようにお酒を飲みながら楽しむ趣味はほとんどありません

どれだけキャンプ慣れしているベテランであっても、酔っ払った状態では正しい判断はできません。

雪に埋めたビール

飲酒はキャンプの醍醐味でもありますが、この点を十分に理解して楽しむ必要があります。

火災は人災であることが多い

爆発のイラスト

キャンプは自然の中に身を置くため、突然の天候の変化によって、事故に巻き込まれるケースが多くあります。

しかし火災においては、人間の不注意や認識不足による人災であることが多いです。

 

例えば、焚き火をしていたら突然風が吹き、ランタンスタンドごとガスランタンが倒れ、焚き火に入って爆発する事故が発生したとします。

何の兆候もなく突然、突風が吹いたのであれば天災かもしれませんが、大抵の場合は、少なからず強めの風が吹いていたはずです。

そんな状況の中、倒れる可能性のあるランタンスタンドの近くで焚き火をしているのであれば、それは人災と言わざるを得ません。

 

危険予測の不足から事故に繋がった場合は、それは人災ではないでしょうか。

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火災を引き起こすリスクとは?

キャンプをしている中で、火災が起こるリスクはどこにあるのでしょうか。

火を扱うものは当然リスクになるので、当然ながら取り扱いには注意が必要です。

しかし火を一切使わないキャンプは困難、と言えるくらい、初心者であっても火を使います

 

そのため、どんな時に火災リスクがあるのか、整理して理解しておくことが必要です。

焚き火の炎、火の粉

火災に繋がるものとしてまず思い浮かぶのは、焚き火ではないしょうか。

焚き火の炎

 

焚き火という行為自体、火遊びに近く、大人だからできることです。

大人だからできる、と言うのは、年齢が高ければ良いというわけではなく、子供のように注意力散漫で、危険予測ができないと危険、ということです。

 

そう、泥酔状態では正しい判断ができず、危険な行為なのだと考えます。

焚き火を眺めながらお酒を飲むのは本当に美味しいですが、飲み過ぎないようにセーブし、もし飲み過ぎた場合は少し早めに寝る支度に移る、くらいのスタンスの方が良いと思います。

 

また、意外と危険なのは火の粉です。

私は過去に、メッシュの焚き火台から落ちた火の粉が地面の枯葉に燃え移り、ヒヤッとした経験があります。

それ以来、メッシュの焚き火台は下に鉄板か耐熱シートを敷くようにしていますが、これこそまさに「経験不足から来る危険予知能力不足」だと感じました。

調理器具(バーナー)

ガスバーナーの火

バーナーも当然、火を使います。

バーナーを並べて使ったり、巨大な鉄板を置いたりすることにより、ガス缶が加熱されて爆発、という事故はたびたび起こります。

 

また、バーナーには転倒時に自動消火するような機能はないものがほとんどのため、転倒しても落下しても、そのまま火が出続けてしまいます。

アウトドアという性質上、不安定なテーブルの上で使うこともあるため、より注意が必要です。

 

気軽に使えるものだからこそ、心の緩みが出てしまうものです。

ランタン

通常、ランタンから火災になることは稀です。

ランタンスタンドが倒れて火災に繋がる、ということはゼロではありませんが、それよりも危険なのがテント内での使用です。

 

本来は、ガスランタンやガソリンランタン等は、基本的にはテント内で使用することはできません。

テント内の光源として使用する場合は、LEDランタンを使用しなければなりません。

たねほおずきの点灯時

しかし、少しくらい大丈夫だろうと言う気持ちで使用し、そこからテントに引火する等、火災に繋がるという危険があります。

ガス漏れ、燃料漏れ

ガスバーナーのイラスト

私も一度ヒヤリとしたことがあるのが、ガス漏れです。

 

使用途中のCB缶を保管する場合、ガスの噴出部分にはキャップをしなければなりません。

しかしその時、キャンプの最中にキャップを紛失してしまい、致し方なくそのまま保管しました。

 

使い途中のCB缶一本だけは他のガス缶等とは別にし、慎重に取り扱わなければなりません。

しかし、愚かなことに他のガス缶と一緒に保管したため、収納方法が悪く噴出部分の先端が押され、ガスが漏れてしまいました。

本当に愚かな行為だったと反省しています。

 

ガス臭さですぐに気づいたから良いものの、もし静電気でも発生していたら、と思うと、本当に恐ろしいです。

危険性は理解していたつもりでも、認識の甘さから軽く取り扱ってしまったのです。

 

他にもバーナーやランタンとの接続不良や故障によってガス漏れする可能性もあります。

ガス漏れは臭いで気づくことができるので、ガスの使用時は「ガス漏れしていないか?」と意識を張りながら使用する必要があります。

暖房器具

ストーブの火災

最も火災の原因となっているのが、暖房器具ではないでしょうか。

ギアにもよりますが、テント内で暖房器具を使用することは禁止されている場合がほとんどです。

 

特に、寝る時に暖房器具をつけっぱなしにする、という行為は危険度が高いため、絶対にやめましょう

寝る時は大丈夫でも、夜中に風が強くなり、テントが倒壊することも考えられます。

テントが倒壊した時に暖房器具がついていると、そこから火災に繋がる危険性があります。

 

また、いつの間にか雪が降って換気口が塞がり、一酸化炭素中毒になる、というリスクもあります。

起きていれば、風が強くなったりテントが傾いたり、雪が降り始めたりすれば気づきますが、寝てしまうとその兆候に一切気づけません

火災を起こさないための心構え

キャンプで火を扱うにあたっては、常に火災リスクと隣り合わせという認識が必要です。

特に、自分が目を離す瞬間は、急激にそのリスクが高まります

ちょっと席を外したその一瞬に、普通では起こり得ない事が起こってしまった場合に、火災に繋がります。

テントを離れる時は火の心配をする

焚き火の様子

テントを離れる時は可能な限り火を消すようにしましょう。

ちょっとシャワーを浴びる時や、管理棟に買い物に行く場合でも、極力火を消した方が良いです。

 

ソロキャンプでトイレに行くような場合、どうしても炭火を消すことができない、ということも考えられます。

そのような場合でも、火の周りから可燃性のものを遠ざける等、対策をしてから席を外すことが必要です。

 

また、ソロであれば極力、炭火等のすぐに消化・着火できないものは使用しない方が無難かもしれません。

寝る時は絶対に火を消す

いかなる状況であっても、就寝時には全ての火を消すようにしましょう。

ガスランタンやちょっとしたテーブルランタンであっても同様です。

テントは倒壊する可能性があるもの、という前提で考えれば、例え少しの火でも危険、という考えにたどり着きます。

 

暖房器具は、加えて一酸化炭素中毒の危険もあるので、特に危険です。

 

寝る時に寒いのであれば、湯たんぽを温めてからシュラフの中に入れるのがおすすめです。

雪の中でキャンプする時も、私は全ての火を消し、湯たんぽだけで寝ていますが、全く寒くありません。

参考記事① : 冬キャンプの防寒対策に直火可能なマルカの湯たんぽがおすすめ!

参考記事② : ウェットスーツ生地で気持ちいい、ロゴスのやわらかソフト湯たんぽ!

SNSを真似しない

もう一つ、初心者の方は特に、SNSにあげられている写真を真似しすぎないことも重要です。

 

キャンプ場ではない野営地のような場所で、直火(焚き火台を使用せず、地面で直接火を起こすこと)で焚き火をしているような写真も見ます。

満点の星空とギターと一緒に写っていて、とても雰囲気があります。

 

しかし実際のところ、木々生い茂る山中で焚き火をするのは、山火事に繋がる恐れもあります。

そもそも、たとえ焚き火台を使っていても、基本的に認められた場所以外で焚き火をするのは、消防法違反になる可能性があります。

 

SNSの「映え」写真は宣材写真のようなものなので、加工されている場合もあり、実際のキャンプと異なり、真似しない方が賢明な場合もあります。

カレンダーに載ってる美しい写真のような感覚で見ておき、真似するときは自分の頭で今一度考え、判断するようにしましょう。

お酒は飲みすぎない

ビール

キャンプで飲むお酒は最高に美味しいですし、私も大好きです。

しかしやはりこれが一番危険なものかもしれません。

 

酔っ払うと正しい判断ができなくなりますし、気が大きくなって、火の取り扱いも雑になりがちです。

世の中にある様々なスポーツ・アウトドアの中で、お酒を飲みながら楽しむことが前提となっているのは、キャンプくらいのものではないでしょうか。

 

座って飲むだけであれば家と変わりませんが、キャンプで扱う火は、家でコンロを使う火とは比べ物にならないほど危険です。

家庭用のコンロはその場から動きませんし、地震、空焚き、ガス漏れ等、様々なシーンで自動で火が消えるような安全装置がついています。

 

美味しくてついつい飲み過ぎてしまう気持ちはよく分かりますが、お酒はほどほどに気持ちよく飲むくらいにした方が良いかもしれません。

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本当の意味での自己責任は存在しない

冬キャンプを楽しむ多くの人が、自己責任という名の元で、本来の使用方法と異なる使い方をしています。

テント内で使用する暖房器具なんかが、その最たるものでしょう。

 

しかしながら、自己責任というのは、リスクがあることを承知した上での言葉です。

危険という認識を持たずに「余計なお世話だ」という意味で使うわけではありません。

自己責任は、リスクをしっかり理解した上で、リスク管理を徹底し、それでも万が一の際は誰のせいにもしない、と理解しておきましょう。

 

火災になればキャンプ場にも迷惑がかかりますし、怪我をすれば家族や職場にだって迷惑がかかります。

誰にも迷惑をかけない、損するのは自分だけ、ということは有り得ず、そういう意味で自己責任という言葉は使えません。

 

自己責任という言葉は私も使いますが、結局は無責任な逃げの言葉であると自覚しています。

本当に自分や友人・家族の命が危険に晒された時に、「自己責任でやってたんだから仕方ない」と諦められる人なんていません。

必ず、誰かに助けを求め、誰かに迷惑をかけ、そして悲しませることになります。

感想、まとめ。リスクを理解して、安全にキャンプを楽しもう!

薪ストーブの焚き火

「キャンプは家の生活を外に出したもの」というイメージがありますが、怪我や事故に遭うリスクは、家にいる状態とは比べ物になりません。

キャンプはあくまでアウトドアであり、正しい知識と危険予知が必要です。

 

「お酒を飲みながら行うアウトドアはイレギュラー」という認識は、持っておいた方が良いでしょう。

外で飲むお酒は最高に美味しいですが、泥酔し過ぎない程度に、程よく楽しむのが良いのではないでしょうか。

 

テントの火災で死者が出るような事故や、山火事に繋がるような大事故が起こらないことを祈っています。

こう言ったことが起こると、キャンプの在り方も問われることになります。

 

空前のキャンプブームで、冬キャンプを楽しむ人も増えましたが、今一度、キャンプの危険性について再認識が必要だと思い、こんな内容を書かせていただきました。

皆さんのキャンプライフが、楽しく安全なものであることを願います。

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