私事ですが、最近第一子が誕生しました。
元気な男の子なので、キャンパーとしては外に出て自由に遊んでもらいたいと考えています。
コールマンの公式サイトでも、自然との触れ合いが子供の教育に与える影響について言及しています。
私も勿論、ほとんどのキャンパーさんが、自然との触れ合いは子供の成長に欠かせないものであると考えているのではないでしょうか。
そのうち各国の研究結果なんかもまとめてみたいですね。
さて、それはそうと、実際に子供をキャンプに連れて行くとして、何歳から行けるのでしょうか?
調べた結果と、キャンパーとしての経験を基に考察していきたいと思います。
子供のキャンプデビューに関する制約はあるのか?
子供をキャンプに連れて行くにあたり、まず気になるのは、何か絶対的な制約があるかということです。
制約と言うのは簡単に言えばルールで、法律や関係各所が出すガイドラインなどです。
そう言ったものがあるのであれば、従っておくのが無難です。
法律や条例でなければ従わないこともできますが、それはリスクが高いという警告を無視することになり、自己責任の世界になります。
しかし自己責任と言う言葉は万能で、時に何も起こらない事を前提に無責任に使われがちですが、本当に死亡や後遺症と言った深刻な状況に陥った時に、「自己責任を承知の上だったから」と諦めがつくものではないですよね。
キャンプ場にルールがある場合は厳守
多くのキャンプ場では年齢制限は設けられていません。
言い換えれば0歳であってもキャンプに連れて行くことができます。
しかし当然、ルールはキャンプ場ごとに異なります。
キャンプ場によっては池があったり川が流れていたりするので、一概には言えないからです。
もしキャンプ場で年齢制限があるのであれば、そのルールには従うようにしましょう。
また、特にアクティビティは年齢制限が設けられている事もありますので、要注意です。
法律、条例、ガイドラインも特になし
では、法律や条例等はありますでしょうか。
キャンプ場は簡易宿泊所の扱いなので、それに関する法律はあります。
簡易宿泊所であれば18歳未満は利用してはいけないと言う法律はありませんが、まぁここでのテーマはそう言う話ではないですね。
簡単に調べた結果ですが、子供のキャンプに関して法令関係で何か出ているものはなさそうです。
法律や条例で禁止されている場合は、明確に「何歳から」と言えるのですが、この点では規制はなさそうですね。
(もし法律や条例があれば、追記しますので教えてください。)
産婦人科医に聞いてみた
では、医療の観点では何か指針があったりするのでしょうか?
また、医学的見地から「何歳までやめた方がいい」とかもあるのでしょうか?
「なんでも聞いてね」と言うので、産婦人科の先生に聞いてみました。
私「あのー、すみません、子供って何歳くらいからキャンプに行っていいとかありますか?」
先生「えっ、キャンプ?キャンプってテントで泊まるってこと?」
私「はい。」
先生「うーん、虫に刺されることもあるし、熱中症の危険なんかもあるから、暫くはやめた方がいいかな?」
私「そうですよね。ありがとうございます。」
何でも聞いてとは言ったものの、先生も鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていましたが、絶対的な反対ではなく、控えておくべき、と言うニュアンスでした。
本当はもう少し、何歳くらいなら良いかと聞いてみたかったですが、豆鉄砲を撃ち続けるのは迷惑なのでやめておきました。笑
他のキャンパーは何歳から行っている?
やはりどうも、キャンプを始める年齢には明確な基準はないようです。
親が目を離さないこと、それを大前提に、他のキャンパーたちは何歳くらいでキャンプデビューしているのでしょうか。
そこで、ツイッターを使ってアンケートを取得してみました。
ツイッターのアンケートは仕様上、選択肢を4つしか持てないので、0歳、1歳、2歳、3歳以降の4択で取ってみます。
3歳以降が一番多くなるのは予想できますが、他の回答はどれくらいになるでしょうか。
合計で138票の回答をいただきました。
ありがとうございます。
0歳 : 12%
生まれてから一年以内、0歳でキャンプデビューをするという方は12%でした。
12%ということは、言い換えると16人はいるということですね。
いただいたコメントでは、生後二ヶ月からキャンプに行くという方もいらっしゃいました。
凄い。
1歳 : 17%
0歳と2歳の間の1歳という年齢ですが、意外と多かったのがこのゾーン。
免疫力や体温調整能力も高くなり、一安心できる時期だからでしょうか。
また、逆にすぐにでも一緒にキャンプに行きたいけど、子供が心配で我慢した、という方も多いかもしれません。
このレンジは17%なので、23人はいるということですね。
1歳以下でキャンプデビューする方は、合計すると約40人ということになります。
一歳という年齢も、キャンプデビューしやすい年齢かもしれません。
2歳 : 13%
1歳と比較して、逆に少数派となった2歳でのキャンプデビュー。
2歳にもなると、健康管理の面では安心感が生まれてきます。
しかしまだまだ手のかかる時期なので、親のスキルも重要となってきます。
育児のスキルはもちろん、キャンプのスキルも必要ですね。
3歳以降 : 59%
やはりこの四択では、3歳以降が一番多くなる結果となりました。
まぁ選択肢の幅も広いですし、世間一般的には0歳や1歳は早いという印象かと思うので、中央値はもう少し高い年齢になると思います。
しかしツイッターの機能は不便ですね。
出来れば3歳以降も、3歳、4歳、5歳・・・とアンケートを取りたいところなのですが。
スポンサーリンク更に3歳以降でアンケート
そこで、3歳以降と答えた方を対象に、もう一回アンケートを作成し、細かく年齢を聞いてみました。
同じ分母にならないので、0歳、1歳を含めた値にはなりません。
しかし先ほど取得したアンケートの「3歳以降」の部分を、今回取得したアンケート結果の割合で割戻せば、おおよその値は類推することができます。
なお、今回のアンケートは25人に回答をいただきました。
3歳 : 40%
「3歳以降」の回答の中で、一番多いと予想したのが3歳です。
3歳になると幼稚園に行くことができるようになり、外での遊びも活発になってきます。
全身を持って自然と触れ合うことができ、キャンプを楽しめるようになってくるのではないでしょうか。
4歳 : 0%
4歳でキャンプデビューも多いのでは、と思っていましたが、なぜか圧倒的に少なかったのが4歳。
というか、まさかの0票。
決して母数が多かったわけではないですが、0票になるほどの偏りが出るのは不思議です。
4歳なら3歳にデビューさせるし、3歳にデビューさせないならもっと年齢を取ってからにしよう、ということでしょうか?
うーん、これほどまでの偏りが出る理由は分かりません。
5歳 : 36%
4歳が0%だったのに、5歳になるとなぜか3歳デビューなみに数値が回復します。
値としては36%です。
別に4歳に何かがあるわけではないと思いますので、たまたまの偏り、ということでしょうか。
それとも何か理由があるのか・・・もう少し深く調べてみる必要がありますね。
6歳以降 : 24%
6歳以降のデビューと答えたのは24%です。
およそ、小学生でのデビューということになります。
ただしこの数字の中には、両親のキャンプデビューが子供が小学生の時だったものも含めています。
要するに、子供が小学生の時にファミリーキャンプに興味を持ち、みんなで行ってからハマった、というようなケースです。
この場合は「何歳になったらキャンプに連れて行けるか」ではなく、「子供が何歳の時にキャンプを始めたか」になります。
もちろんそうではなく、元々キャンプが好きだが子供が小さい間キャンプは我慢したか、合間を見つけてソロキャンプに行ったという方もいらっしゃると思います。
その場合は「何歳になったらキャンプに連れて行けるか」という問いで、何歳でキャンプに連れて行くのが良いか、という回答になります。
つまり、アンケートの中には、意図的にこの年齢で子供をキャンプに連れて行ったのではなく、たまたまこの年齢の時に初めて行った、という方も含まれます。
その点では、もう少し深掘りしても良いかもしれません。
小さい子供をキャンプに連れて行くリスク
産婦人科の先生にも言われましたが、小さい子供をキャンプに連れて行く時に注意しなければいけないこともあります。
リスクという表現が適切かは分かりませんが、大人とキャンプに行くような感覚、というわけにはいきませんよね。
虫対策
一つは虫対策です。
キャンプ場でブヨ等の虫に刺され、大きく腫れてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
抵抗力の低い子供では大事に至る可能性もあるので、注意が必要です。
また、大人のように虫除けスプレーを塗布するのも推奨できません。
産婦人科の先生に話した時には、虫除けスプレーは大人の手に一度塗布してから、少量を子供に塗るようにした方が良いそうです。
しかしそれでも虫に刺されてしまった場合、ポイズンリムーバーですぐに毒を抜き取るようにしましょう。
大人のキャンプでも、ポイズンリムーバーは持ち歩いている方も多いと思います。
持ち歩いているだけでなく、実際に虫刺されが発生し、使用経験があるかというのも重要です。
子供のキャンプデビューに年齢制限はないですが、大人がどれだけイレギュラーな事態に対応できるかも大切になってきます。
熱中症
また、熱中症にも注意が必要です。
真夏のキャンプは大人でも熱中症に注意が必要です。
まだ体温調整能力が低い子供に至っては、より一層の注意が必要です。
テントの中で寝る際も、気温の上昇により熱中症や脱水症状になる危険もあります。
時には車のエアコンを活用するなどしながら、こまめに水分補給を行い、熱中症対策をするようにしましょう。
なお、冬キャンプであれば熱中症の心配はありませんが、今度は気温が下がりすぎるので、体温調整能力が未熟という点で注意すべきということ変わりません。
スポンサーリンク夜泣きが迷惑になることも
もう一つ、これが心配でキャンプを控える人も多いと予想されるのが、夜泣きです。
虫対策や熱中症対策は何かあった時に困るのは自分ですが、夜泣きは他人に迷惑がかかります。
オムツの交換等を含め、自分が苦労するのは問題ない人でも、他人に迷惑がかかることだけは避けたいところです。
特に隣が近い区画サイト等では、隣のキャンパーに迷惑がかかります。
夜に宴会をするのとは性質が違いますが、夜中に起こされるという意味では同じです。
ただ、抱っこ紐で子供を連れてキャンプに来ている方も見たことがありますが、静かな方は本当に静かです。
こちらも親がどれだけ子供のことを理解していて、そして慣れているかが大切になってくると言えるでしょう。
まとめ。明確な決まりはないが、自分のスキルと合わせて検討しよう
子供をキャンプに連れて行く年齢に制限はありませんが、親御さんや周囲の大人たちのスキルを考えて実施するのが良いでしょう。
スキルと言うのは、①育児スキルと②キャンプスキルの2つです。
キャンプスキルはテントの設営だけでなく、キャンプ場選びから始まります。
自分がどれだけ慣れているか、不測の事態にどこまで臨機応変に対処できるかを考慮し、何歳からキャンプに連れて行くかを決めると良いかもしれませんね。