恐ろしいキャンプ事故の事例。事故を起こさないためには?

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キャンプの楽しい話題ばかり書いてきましたが、気を付けていただきたいのがキャンプの事故

キャンプの事故は、日本全国で発生する数ある事故のうちの一つとして処理されてしまい、そこまで大きな話題にならないですが、定期的に発生し、死傷者が出ています。

 

実際にどのような事故が起こっているのか?

どうすれば事故は防げたのか?

過去ニュースになった事例を交えてご紹介します。

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楽しいキャンプが一瞬にして惨状に

家族や友人とワイワイ、楽しいひと時を過ごす。

都会の喧騒から離れて、一人静かな時間を楽しむ。

人それぞれ自分なりの楽しみ方がありますが、どんな時間も一瞬にして惨状に変えてしまうのが事故です。

楽しい思い出が一瞬にして辛い思い出に変わってしまいます。

 

テントが壊れるとか、そういったレベルならまだ良いです。

全身に大火傷を負ってしまったり、命を落としてしまったりするケースもあります。

キャンプをしているとついつい楽しくて、火器の扱い等が雑になりがちですが、気が緩んだ時こそ注意が必要です。

過去のキャンプ事故から危険を学ぶ

今回は実際に起こった、3つの事故をご紹介します。

非常に痛ましい事故ではありますが、明日は我が身と思って、同じ過ちが起きないように注意しながらキャンプができればと思います。

ガス缶の爆発事故

まず最初にご紹介するのは、ガス缶(OD缶/CB缶)の爆発事故です。

ランタンやバーナー等、キャンプには欠かせないガス缶。

これを使ったことがないキャンパーは一人もいないといっても過言ではないと思います。

 

しかし、わざわざラベルを読むまでもないですが、ラベルに書いてある通り、火気厳禁です。

自身から火が出るので、どうやっても火からある程度近い距離で使わざるを得ないのですが、それでも火気厳禁です。

だからこそ、細心の注意を払って使用する必要があります。

 

事故の概要は次のとおりです。

キャンプでのガス爆発事故

24日午前9時40分ごろ、静岡県沼津市西浦江梨のキャンプ場「大瀬テント村」で、キャンプ客が使用していたガスのカートリッジボンベが爆発し、男女2人がやけどを負った。

沼津市消防本部によると、男女はいずれも19歳で、男性は顔と上半身、女性は顔と腕、足にやけどを負った。意識はあるという。2人はドクターヘリ2機で搬送された。

(中略)

カートリッジ式のガスボンベが爆発し男女2人がやけどを負った事故で、負傷した男性が「火を付けようとしたら爆発した」と直後に話していたことが同日、県警沼津署への取材で分かった。

出典 : jwssnews

ガスが漏れていることに気付かず、着火しようとして引火してしまったようです。

ある程度使い慣れたギアであれば、ガスが出ているかどうかは分かりますし、疑いを持っていればガスが漏れていることに気づけたかもしれません。

ガスが漏れている可能性を疑う

ガスが漏れていて引火する、というのは、家の中でも稀に起こる事故ですよね。

家であればガス検知器が備わっているので、ガスが漏れていれば警報で教えてくれます。

しかし、キャンプの場合はそれがないので分かりません。

 

匂いやガスの出方等で判断するしかなく、気をつけていなければ気づかないこともあります。

着火の際はガスが漏れていないかを注意し、引火しないようにしなければなりません。

この疑いの気持ちを持っているかどうかで、事故リスクは大きく変わってくると思います。

増水による事故

続いては、河川の増水による事故です。

川沿いのキャンプ場、海沿いのキャンプ場、河原のキャンプ場等、水辺のキャンプ場は多々あります。

森林のキャンプ場とはまた違った雰囲気で、釣りができる等魅力もたくさんあります。

 

そこで起こったのがこの事故です。

キャンプでの水難事故

神奈川県山北町中川のキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」で1日夜、母子3人が増水した川に流された事故で、3人は2日朝までに2~4・5キロ下流で遺体で見つかった。

(中略)

3人は夫で会社経営の慎也さん(43)と4人で1日からキャンプ場を訪れ、車で川を渡ったところにある「アドベンチャーゾーン」という四輪駆動自動車専用のキャンプサイトにテントを張っていた。

1日夜に降り始めた大雨を警戒し、メーンキャンプ側に車で川を渡って避難しようとしている最中に川が増水し、車が横転。慎也さんは窓を蹴破り子供を車外に出したが流され、ルミさんも流されたという。

出典 : 産経ニュース

これは管理者側の責任が大きいですが、川沿いのキャンプ場は水害の危険が潜んでいます

また、キャンプ場のオーナーやイベント主催者も、その危険性を十分に考慮しておく必要があります。

天候やダム等に注意する

水辺の近くでキャンプをする場合は、増水の危険がないか気を付ける必要があります。

一つは天候

今回の事故は雨が降り増水したことが原因です。

荒れた天気のイメージ

 

その他にはダムによる放水という可能性もあり、天気が良くても急激に水位が上がる危険性もあります。

川沿いのキャンプ場の多くにはサイレン(警報機)が設置してあり、増水の危険がある場合は鳴り響くようになっていることが多いですが、そういった設備があるかどうかも気にしておく必要があります。

冬キャンプの引火事故

最後にご紹介するのが、冬キャンプにおける引火事故です。

 

福岡県篠栗町のキャンプ場で17日深夜、テントが全焼する火災が発生し、中で寝ていた69歳の男性会社員が死亡する事故が発生した。

(中略)

「寝袋のそばでカセットボンベを使うガスストーブを使用していて、気付かない間に燃え移ってしまったとみられる。

寝袋は綿の入ったナイロン製で、引火しやすい素材だった。テントが跡形もなく全焼してしまうほど、一気に燃え盛ってしまったようだ」と話す。

出典 : 東スポweb

こちらは69歳男性、ソロキャンプということで、かなりのベテランである可能性が高いです。

ソロで冬キャンプをしている時点で、少なくとも初心者ではないでしょう。

 

しかしながら、火をつけっぱなしで寝てしまうという初歩的なミスにより、事故を発生させてしまいました。

寝るときは必ず火を消す

冬キャンプをやる場合は当然ですが、寝るときは火を消して寝る必要があります。

寝返りでシュラフの一部に引火したり、地震等によって予期せぬものに引火したりする場合があります。

焚き火の様子

 

また、お酒を飲むときも注意が必要です。

冬キャンプで飲む熱燗やお湯割り等は本当に美味しく、体に染み渡りますが、ついうとうとしてしまうことがあります。

暖かい火が更に眠気を誘い、気づかない間に引火している危険性もあります。

お酒をほどほどにするのはもちろん、火は絶対に消して寝るということは、意識が朦朧としていても魂に刻み込んでおく必要があります。

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油断大敵。少しでも危険と思うことはやめておく

何度もキャンプをしていると、「これくらいなら大丈夫だろう」と思ってしまうことが多々あります。

しかし、そんな時こそ油断大敵です。

 

今回ご紹介した事故と同じことをしたとしても、事故に巻き込まれない可能性の方が圧倒的に高いです。

99.99%大丈夫だから、こっちの方が快適だし・・・。

しかし、99.99%大丈夫ということは、1万回に1回はそれが起こるのです。

1万回に1回であれば、同じことをし続けても、事故に合わずにキャンプライフを終える人の方が圧倒的に多いでしょう。

しかし、文字通り「万が一」が発生した際には、事故に巻き込まれ、命を落とす危険性があるのです。

万が一が起きた時にどうなるのか、「大丈夫だろう」と思わずに、注意して行動ことが大切です。

感想、まとめ。意識するだけでも事故は防げる

身近に潜む危険は、キャンプだけに限ったことではありません。

スポーツをしていても、道を歩いていても、常に身の回りには危険があります。

 

もちろん、いくら注意してもどうしようもない、天文学的確率で起こってしまう本当に不幸な事故はあります。

それを恐れて何もしない、というのも、彩のある良い人生とは言えませんし、そもそも「どんな行動をしても」リスクが伴うのです。

例えば、外に出ると暴走した車が突っ込んでくる可能性がありますが、逆に外に出ないことによってうつ病を発症したり、運動不足による生活習慣表を患ってしまったり、はたまた放火されるかもしれません。

前提が天文学的確率なので、その因果関係すら説明ができないものが多く、そこまでを気にする必要はありません。

 

しかし、逆に防げる事故というものもあります

それは楽しみを犠牲にした極論ではなく、火を消して寝るだとか、ガスの扱いに細心の注意を払うだとか、そういったちょっとしたことで対策ができます。

楽しいキャンプが、一瞬の気の緩みで大惨事を招く危険性もあるということをよく認識し、その上で楽しいキャンプライフを満喫してください。

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