今年もバーベキューが楽しい季節がやって来ました。
気持ちいい晴天の下、皆で集まってワイワイ楽しむのは良いものです。
バーベキューと言えば炭火を使って、肉を焼くのが定番ですが、カセットコンロを使えば手軽にバーベキューが楽しめます。
カセットコンロでのバーベキューは、時間が限られている時や、少人数で手軽に雰囲気だけ楽しみたい時等におすすめです。
卓上焼肉コンロを使って、カセットコンロで簡単バーベキュー!
カセットコンロでバーベキューと言っても、ただフライパンで焼くだけではありません。
フライパンで焼いただけでは、ただ屋外で肉を焼いた料理を作っただけになってしまいます。
それでも十分美味しいのですが、ただご飯を食べに来たわけではないので、やはり雰囲気が足りません。
ワイワイガヤガヤ、みんなで一つの焼き網や鉄板を突くのがバーベキューの醍醐味でもあります。
そこでおすすめなのが、卓上焼肉コンロです。
カセットコンロでありながら網で焼肉ができるという優れもので、手軽にバーベキューをしたい方におすすめです。
カセットコンロでバーベキューをやる場合は、こういったカセットコンロ用の焼き網を用意すると便利です。
水があるので油の処理も簡単!
卓上焼肉コンロは、周りに水を入れることで油の処理が簡単にできるようになっています。
焼肉屋さんに行った時に、網の下に水が溜まっているのを見たことがある方も多いと思います。
水の中に油が落ちることにより、それを捨てるだけで簡単に掃除ができるというわけです。
逆に、水がない状態のところに油が落ちると、焦げて煙が出てしまいます。
室内の焼肉屋さんでは、可能な限りそれを防ぐため、水を溜めてその上で焼肉をするようにしているのです。
それと同じ原理を、カセットコンロでコンパクトに行ったのが卓上焼肉コンロです。
写真の外側に溝があると思いますが、そこに水を溜めておくことで、水の中に油が落ちるようになっています。
バーベキューは屋外なのでそこまで細かく気にすることはないかもしれませんが、煙が出ないに越したことはありません。
火起こし不要、灰が出ないので片付けも楽チン
炭火でバーベキューを行う場合は、当然火起こしをしなければなりません。
そのためには炭を買って、着火剤を買って・・・という準備が必要です。
トーチバーナーがあれば着火剤がなくても炭に直接火を付けることも不可能ではないですが、それなりに時間がかかりますし、なかなかに大変です。
リンク : バーベキューも焚き火も簡単着火!トーチバーナーは一つあると便利!
確かに、炭火で焼く肉は美味しいですし、それがバーベキューの醍醐味と言われれば、確かにその通りで否定はしません。
しかし、準備や火起こしの時間がない時や、突発的に思い立ってバーベキューをする時もあるでしょう。
そんな時はカセットコンロの方がおすすめです。
炭を使う場合は灰が出るので、灰の処理からグリルの片付けまで行わなければいけません。
特に火が付いているような場合は、消化してから処分する等、最後まで責任持って始末する必要があります。
しかし、カセットコンロであればバーベキュー場に到着するやいなや点火して、すぐにバーベキューを始めることができます。
そして時間いっぱいまで楽しんだら、最後は家に持って帰ってコンロを洗えば終了です。
時間に余裕がある時はぜひ炭火のバーベキューを楽しんでいただきたいですが、状況によってはカセットコンロを選択するのも一つの手段でしょう。
網で焼くことによりバーベキュー感アップ!
更に卓上焼肉コンロを使えば、カセットコンロでありながら網で焼肉ができるので、より雰囲気を楽しむ事ができます。
通常、カセットコンロでは網を使うことはできません。
カセットコンロの上に網を置いただけでは、上からぼたぼた油が垂れ、すぐに汚れてしまいます。
また、網には鉄板のような一繋がりの板がないので、カセットコンロの上にそのまま網を置いただけでは熱が分散せず、一点だけ集中して温度が上がってしまいます。
つまり、一ヶ所はほぼ直火で火力が高く、他の場所はほとんど焼けない、と言った状態になってしまうのです。
しかし、卓上焼肉コンロであれば、中央に熱を拡散させるプレートが付いているので、どの場所でも肉を焼くことができます。
更にこの中央のプレートは油が逆流しないよう、弁が付いた形で傾斜がかかっています。
そのため、真ん中に落ちた油もこのプレートを使って、横にある水溜りに流れていきます。
この構造により、油は全て周りの水に落ちていくので、カセットコンロが汚れることはありません。
最後は溜まった水を処理すれば、片付けも簡単に終了です。
スポンサーリンク皆で一つの網を抱えば、盛り上がること間違いなし!
バーベキューの醍醐味は、一つの網でみんなの肉を焼き、会話や雰囲気を楽しむことです。
大抵の人は味なんかは二の次でしょう。
楽しい仲間と、楽しい会話をしながら屋外で食事をしたら、ただそれだけで美味しいのです。
カセットコンロで行うバーベキューは、楽しむための最低限の要素を備えていると言えます。
良い肉じゃなくても、良い炎じゃなくても、一般的なバーベキューにおいてはそこまで問題ではありません。
4人につき1台が限度
そうは言っても、どんな状況でもカセットコンロでバーベキューが出来るかというと、そんなことはありません。
カセットコンロでバーベキューをする場合はそこまで大人数の肉は焼けません。
1台のカセットコンロにつき4人の肉を焼くのが限界でしょう。
肉が焼けるのを待つのが嫌なのであれば、3人でも良いかもしれません。
5人以上でバーベキューを行う場合は、大きなバーベキュー台で炭火を使うか、もう一つカセットコンロを用意するか、といった対応が必要になります。
卓上焼肉コンロが2つあればカセットコンロでも良いですが、これを2つ持っている人は少ないと思います。
カセットコンロでのバーベキューは手軽に、ささっと少人数で行うのに向いています。
カセットコンロバーベキューのデメリット
カセットコンロのバーベキューは大人数で行うのには適していないというデメリットがありますが、それはコンパクトなバーベキューグリルでも同じです。
リンク : ツーリングやソロキャンプに!ミニバーベキューグリルでお手軽焼肉!
同じサイズのカセットコンロとバーベキューグリルで比較した時に、カセットコンロのデメリットをご紹介します。
炭は風に強いが、カセットコンロは風に弱い
一つ目のデメリットは、カセットコンロは風に弱いことです。
炭火であれば、風の影響を受けないどころか、逆に風の力を使って更に火力を上げることができます。
炭火の場合は、火が弱ければうちわ等で扇いで風(酸素)を送ったりしますよね。
カセットコンロの場合は真逆で、風の影響をモロに受け、場合によっては火が消えてしまいます。
そもそもカセットコンロはアウトドア用に作られたものではないので、ガスの噴出力も弱く、風に流されてしまいます。
火が消えなくても熱が流れ、上手く肉が焼けないこともあります。
遠赤外線の力がなく、旨味に欠ける
炭火で焼いた肉とカセットコンロで焼いた肉とでは、肉の旨味が違います。
炭火からは遠赤外線が放出され、その輻射熱は肉のうまみを閉じ込めます。
これにより、カセットコンロでは出せない、ジューシーな旨味が生まれるのです。
画像出典 : 七輪本舗
一般的な家の中では、炭火を使った焼肉はできません。
一酸化炭素中毒の危険もあれば、火事になる危険もあります。
炭火を使って焼肉ができるのは、屋外バーベキューの醍醐味でもありますので、カセットコンロではそれを味わうことができません。
鉄板を挟むので、火力が弱い
カセットコンロは屋外用に作られていないため、そもそも火力は強くありません。
更に卓上焼肉コンロを使用する場合は、熱をうまく分散させるために一枚プレートを挟みます。
これにより、更に火力が弱くなってしまいます。
もちろん、プレートの上に直接肉を置けば、通常のフライパンのように焼くことができます。
しかしその上に少し間をあけて網を乗せているので、火力が弱くなるのは必然です。
カセットコンロでフライパンを熱し、直接は肉を乗せず、そこから発せられる熱で肉を焼いているようなものですから。
スポンサーリンクまとめ。時と場合によってカセットコンロと炭火を使い分けよう!
何ら条件を課さずに、総合的に判断するなら、やはりバーベキューは炭火の方がおすすめです。
せっかく屋外に出るのであれば、そこでしか出来ない炭火で、美味しい肉を焼いた方がいいでしょう。
しかし、それは時間的にも、状況的にも、何ら制約のない場合です。
時間がない場合や、少人数でささっと焼肉を楽しみたい場合等は、カセットコンロの方が手軽に楽しめる場合もあります。
また、卓上焼肉コンロは元々屋内用に作られた商品であるため、バーベキュー場じゃなくてもバーベキューの雰囲気を楽しむことができます。
たとえば私がバーベキューをしたのは、友人が運転する船の上でした。
船上は火気厳禁というわけではないですが、船体はFRP素材で作られているので、炭火のバーベキューはできません。
特に船は揺れるので、倒れる可能性のあるグリルは使用できません。
しかし、カセットコンロであれば転倒の危険はなく、家の中でも使用できますので、全く問題ありません。
このように、時と場合によってはカセットコンロでバーベキューをした方が良い場合もあります。
卓上焼肉コンロを一つ持っているといつでも手軽にバーベキューが楽しめるので、選択肢の幅が広がります。
状況に応じて炭火とカセットコンロの使い分けをすることが重要です。