先日新しいペグの話をさせていただいたので、引き続き、私が注目するペグの話です。
「軽量で強靭なペグが欲しい」というニーズをしっかり捉えた、ユニフレーム(UNIFLAME)のジュラパワーペグ200です。
画像出典 : UNIFLAME
軽量なジュラルミン製で、メインペグとしても使えるギリギリサイズとなっており、登山や自転車、徒歩等でのキャンプに適しています。
ユニフレーム(UNIFLAME) ジュラパワーペグ200の製品情報
新潟県燕三条で、高い金属加工技術に定評のあるユニフレーム製です。
とは言え、ジュラルミンという金属自体、ステンレス等と比較すると高い強度を持っているわけではないので、強度に関しては過度な期待は禁物です。
しかし、車の部品に使われていたりと、決して強度が低い金属ではないのです。
サイズ | 200mm |
重量 | 17g |
材質 | ジュラルミン(A7075)平打ち |
値段 | 6本セット 1,400円 |
ジュラパワーペグは6本セットでの販売になっています。
一本単位で購入できないのは少し不便ですが、最初に買うときは大きな問題はないでしょう。
登山や自転車に!軽量ペグとして優秀
ジュラパワーペグはその軽さに特徴があります。
ご存知の通りジュラルミンペグは軽量・強靭なことが特徴の金属ですが、他の金属と比較するとコスト面でも耐久面でも一番とは言えません。
そのため、重量をあまり気にしないオートキャンプではメインペグとしてのジュラルミンはあまり採用されてきませんでした。
しかし、ユニフレームのジュラパワーペグはジュラルミンで高耐久を目指し、20cmという持ち運びにも便利なサイズを作りました。
メインペグとしてギリギリ使える長さにすることで、車を使わないキャンパーや、予備のペグとしての活用にターゲットを絞りました。
最近は公共交通機関を使ってキャンプをするよ!という方も増えてきているので、少なからずニーズはあると思います。
軽いとペグダウンに慣れが必要
軽いペグはペグダウンの際に安定しない、というデメリットがあります。
アルミやジュラルミンのペグを使ったことがある方は分かるかもしれませんが、これでガンガン地面を掘っていくのはかなりコツが要ります。
(コツを掴むまでに2〜3回指を叩く気がします。)
そのため、重さがあまり重要ではないオートキャンプでは、重くて強靭なペグの方が重宝されてきました。
画像出典 : UNIFLAME
私がジュラパワーペグを持った感想ですが、このペグはそれなりにサイズが大きいので、持った感じだとそこまで打ちにくいことはなさそうです。
しかし、鍛造ペグ等の重量のあるペグと比較した場合、やはり貫通力は変わってきますし、少しだけ慣れが必要そうです。
スポンサーリンク他のメインペグと比較
ジュラパワーペグはオートキャンプではない、重さが重要視されるシーンで活躍します。
そのため、今回は優劣ではなく、特徴を比較すると言う意味を込めてマトリックスに書いていきます。
比較するのは鍛造ペグの雄、スノーピークのソリッドステークと、同じユニフレームから発売されているパワーペグSUSです。
リンク : ソリッドステークとエリッゼステークを比較!最強ペグは?
リンク : パワーペグSUSは鍛造ペグよりも頑丈?評価と感想
他にも比較対象となり得るペグはいくつかありますが、やはり自分が使っているペグの方が尺度になるので、比較がしやすいです。
どちらも20cmサイズが発売されているので、比較しやすいのもありますが。
項目 | ジュラパワーペグ 200 | ソリッドステーク 20 | パワーペグSUS 200 |
長さ | 20cm | 20cm | 20cm |
重量 | 17g | 75g | 70g |
材質 | 平打ちジュラルミン | 鍛造スチール | ステンレス |
値段 | 約233円 | 320円 | 370円 |
注目すべきは重さです。
まぁ重いペグと比較しているのもありますが、鍛造ペグをメインペグとして使用している方は明確に差別化できるスペックでしょう。
同じ20cmのソリッドステークと比較すると1本につき58gの差が出ます。
仮にメインペグとして20本購入した場合、実に1,060gの差になります。
1kgの差となると、それなりに大きくなってきます。
ソロ用でテント4本、ガイロープ4本、予備1本で計9本持ったとしても、490gの差になります。
車やバイクなら気にするほどではありませんが、電車キャンパーの方や自転車、登山等では大きな差になります。
また、単純な軽さだけならピンペグの方が勝りますが、長さ、強度、価格を考えれば、ジュラパワーペグも選択の余地はあると思います。
感想、まとめ。軽量で強靭なペグを求める方におすすめ
ユニフレームのジュラパワーペグは、ペグの重量を気にする人におすすめです。
20cmなので少し短めですが、30cmと比較して、単純計算すると約2/3の重さになっているので、その点は仕方ありません。
(実際は曲がっているので単純計算はできませんが、目安です。)
20cmという長さはオートキャンパーにとっては少し短いですが、大抵の状況ではメインペグとして十分な力を発揮します。
例えば30cm超のメイのペグは最小限にして、予備としてジュラパワーペグを用意しておくという使い方もあります。
超軽量と強靭さの間をとったスペックなので、ニーズはあると思います。
ちょうど良い軽さのペグをお探しの方は、検討してみてはいかがでしょうか。