ティピーテント(ワンポールテント、モノポールテント)をご使用の皆様は、インナーテントはお持ちでしょうか。
多くのティピーテントでは土間スタイルが簡単に実現できるので、インナーテントを持っていない人も多いのではないでしょうか。
しかしインナーテントがあれば、虫の侵入を完全シャットアウトすることができ、より快適なキャンプができます。
画像出典:tent-Mark
しかし、ティピーテントにおいて、インナーテントは必ず必要なもの、というわけではありません。
冬場であれば虫は少ないですし、蚊帳があれば夏場でも全く問題ありません。
むしろ、インナーテントがないことにより解放感があるため、天気や季節に応じてインナーテントを外すのも良いかもしれませんね。
インナーテントがない方が快適なことも
インナーテントを設置することで、より守られた快適な空間を作ることができます。
しかし、逆にインナーテントは閉塞感を生み出してしまうこともあります。
また、インナーテントを設置することで、居室空間は一回り小さくなります。
たとえば、縦の長さ(平面図形で言うところの「高さ」)が420cmのサーナスTCは、インナーテントを設置することにより375cm×934cmとなります。
短い部分では約45cmも狭くなってしまいます。
これを嫌ってインナーテントをつけず、外の空間との境目を取り払ったのが土間スタイルでもあります。
もちろん、インナーテントがあっても気にならない大型のティピーであればこの点は問題ないかもしれませんし、NORDISK(ノルディスク)のアスガルドのように、ベルテントであれば話ば変わってきます。
アスガルドの大きさは憧れるのですが、なんと言っても値段が高いのが欠点ですよね。
でもキャンプ好きの大家族であれば、このくらいのサイズがあっても良いかもしれません。
また、メーカーによっては半分だけのインナーテントが売っていることもあります。
同じくノルディスクが分かりやすいですが、アルヘイムなんかがそうですね。
デザイン性も抜群ですが、やはりノルディスクは高級ですね・・・。
なお、もし半分だけのインナーテントでも十分なスペースを確保できるのであれば、個人的には居室の解放感と寝室の安心感を両立した半インナーテント型もおすすめです。
追記:サーカスtcからも待望のハーフインナーが発売されましたね!
ワイルドワンの店舗でも、ハーフインナーセットで展示しているところもありますので、機会があればぜひ見てみてください。
ベッドはコットを使って作ろう
ティピーテントで土間スタイルを行う場合は、コットの上で就寝します。
ソロキャンプの場合はコットは設置しっぱなしで良いですが、2つ以上設置するのであれば、1つ以外は就寝前に設置した方が良いです。(スペースの都合上)
一般的なサイズのコットであれば、中央ポールを挟んで両サイドに2つずつ、合計4つ置くことができます。
また、通常、ティピーテントは地面に近いほど広く、高い位置ほど狭い構造になっています。
そのため、就寝時の閉塞感が気になる方は、極力高さの低いローコットを使用した方が広く感じます。
しかし、秋冬のキャンプをメインで使用する場合は、ローコットは地面に近いため、地面からの冷気を受けやすいというデメリットがあります。
冷気はマットの厚さやシュラフで対策をすることができますので、どちらを取るかは完全に好みの問題です。
なお、お持ちのテントやマットのサイズによっても適切なサイズは異なりますので、購入の際は実際のサイズをよくご確認ください。
スポンサーリンク2人以上で寝る場合のコットの設置方法
私は夫婦で土間スタイルのキャンプをすることが多いので、2人で寝る時のコットの設置方法をご紹介します。
コットの数を増やしていけば、居室一辺が350cm〜400cm程度のテントであれば、最大4人まで快適に寝ることができます。
※サーカスtcは400cmです。
既に少しだけ書きましたが、コットは中央ポールを挟んで両サイドに2つずつ設置することができます。
コットを2つ並べる場合は可能な限り同じものか、同じ高さのものをおすすめします。
高さが違うと寝る時の会話もあまり弾まないですし、上からスマートフォンやエア枕等が落ちてくる可能性もあります。
写真のように、テント内にコットを2つ並べます。
私が使っているのはモンベルのフォールディングフィールドコットと、コールマンのトレイルヘッドコットです。
どちらも40cmの高さなので、合わせるのにオススメです。
2つ同じものでも良いですが、どうせなら違うギアを使った方がキャンプは楽しいと思います。
感想やおすすめポイントはこちらに記載してありますので、是非ご参考にしてください。
リンク:モンベル(mont-bell)のフォールディング フィールドコットの実際の使用感
リンク:快適な眠りを求める方に!コールマンのトレイルヘッドコットの感想
中央ポールを挟んで、ちょうどダブルベッドのような状態ですね。
この上に、インフレーターマットのダブルを置きます。
マットはお持ちのものを使えば良いですが、寝心地をあげる目的の他、冬キャンプでは地面からの冷気を遮断する役目もありますので、お持ちであればインフレーターマットやエアマット等、空気が入る厚手のものが良いです。
リンク:自動で空気が入るコールマンのキャンパーインフレーターマットの感想
マットの上に寝袋・エア枕を置いて完成です。
真冬であれば、冷気遮断のため、マットの上にもう一枚マットや布団があっても良いと思います。
夏場は蚊帳が必須!冬場も気になる人は必要
コットを直置きするスタイルを取る場合、途中まで開放していた空間に直接寝ることになるので、虫が入ってきます。
冬場はほとんど虫がいないので気になりませんが、夏場はそのまま寝るのは困難です。
夏でもコットで直寝するためにおすすめなのが、コンパクトサイズの蚊帳です。
アルパインから発売されているポップアップメッシュシェルターが一人用としてはコンパクトでおすすめです。
ただ、アルパインのメッシュシェルターはなかなか人気なので、品切れ続出です。
正直これがあれば、スクリーンタープの下でも眠れると思います。
(防寒対策は必要ですが・・・。)
追記 : 類似商品も多数登場したため、今では手に入りやすくなりました。
とは言え、アウトドアには制限はありません。
代用できそうなものであれば何を使っても自由です。
例えば、2人で寝るのであればこう言ったサイズの蚊帳を一つ置いてもいいですしね。
※実際に試したわけではありませんので、お持ちのテントで問題なく使えるかをよく確認の上ご使用ください。
追記 : 虫対策について検討してみました。
リンク : サーカスtcの虫対策3パターン!夏でも快適にキャンプを楽しもう!
スポンサーリンクまとめ。インナーテントなしでも快適空間は創れる!
ご紹介したように、ティピーテントは土間スタイルでも、コットを使えば快適な睡眠を取ることができます。
ただし、夏場は虫が多いので、蚊帳を使用することを推奨します。
インナーテントを使わないと、空間を最大限活用できるため、より自由に設営することができます。
また、インナーテントなしであれば自然と繋がっているような作りが可能となるため、アウトドアらしく、かつお洒落な空間を創出することが可能となります。
もちろん、虫を完全にシャットアウトし、ふかふかのマットを敷き詰めたインナーテントにも魅力がありますので、そこは人それぞれの好みのスタイルだと思います。
インナーテントの購入を悩んでいる方は、まずはコットを使って一回キャンプしてみてはいかがでしょうか。