tent-Mark Designs (テンマクデザイン)から発売されている焚火タープは、その名の通り焚き火に強いタープとなっています。
まさに焚き火好きのために作られたタープで、焚き火好きから根強い人気があります。
キャンパーで焚き火が嫌いな人はこれまで見たことがないくらい、焚き火はキャンパーに愛されています。
焚き火タープは私も欲しいと思っていたところ、先日のグルキャンで友人に使わせてもらったので、レビューしていきます。
tent-Mark Designs (テンマクデザイン) 焚火タープのスペック
まずは焚火タープの製品情報からご紹介していきます。
一言で「焚火タープ」と言っても、テンマクデザインからは複数種類発売されています。
焚き火タープは所謂一つのシリーズで、「焚火タープシリーズ」という表現の方が正しいかもしれません。
▲今回はテントに連結させる形で、焚火タープを使用した。
基本的には、素材として「コットン」「TC(ポリコットン)」、形状が「ヘキサ」「レクタ」「ウィング」、あとはカラーやサイズ等があると思ってください。
焚火タープは人気のギアなので、テンマクデザインからはこれからも新商品が発売されていくと思います。
今回はその一部をご紹介します。
コットンヘキサ
コットン×ヘキサタイプの、コットンヘキサ。
ヘキサタープとは「ヘキサゴン」の略で、六角形のタープとなります。
高品質のコットンと、人気の高いヘキサを組み合わせておりますので、当然人気があります。
コットン素材のテントにも合わせることができ、テント・タープ共に高級感を出すことができます。
高級感のある見た目が好きな方は、TCではなくコットンの方が良いかもしれません。
コットンレクタ
コットン素材×レクタの組み合わせ、コットンレクタです。
レクタは「レクタングル」の略で長方形のため、シンプルなデザインとなりますが、テントと合わせるのには意外とコツが要ります。
以前はヘキサタープの方が人気がありましたが、最近はレクタタープの人気も高まってきています。
耐風能力等に若干の性能差があると言われますが、フィールドキャンプをするだけなら好みで選べば良いでしょう。
TCウィング
TC素材×ウィングタイプのTCウィングも、多くのキャンパーから人気があります。
テンマクデザインはTC素材のテントを多く発売しており、私が愛用しているCircus-tc(サーカスTC)もその一つです。
参考記事 : サーカスTCは冬キャンプにもおすすめなコスパ抜群のティピーテント!
▲愛用テント、サーカスTC。サンドカラーが自然に溶け込んでいる。
TC素材のテントにはTC素材のタープが合わせやすいことから、テンマクデザイン好きにはTC素材も人気があります。
ムササビが飛んでいるようなデザインの「ムササビウィング」は、ロングセラーの一つです。
タープの下で焚き火ができる!
焚き火タープはコットンやTC素材でできており、火に強いため、タープの下で焚き火をすることができます。
※後述しますが、公式で許可されているわけではないので、自己責任で行ってください。
▲タープと焚き火の雰囲気がとても良くマッチしている。
TC素材とはポリエステルとコットンの混紡で、価格を抑えながら火にも強い、いいとこどりの素材です。
ただし、100%コットンとTCでは、コットンの方が難燃性に優れていると言えます。
また、コットンならではの高級感は、TC素材では少し劣ってしまいます。
しかしコストパフォーマンスに優れており、自然に近いサンドカラーも人気なため、私を含め愛用者が多くいます。
メーカーが「タープの下で焚き火をして良い」と言っているわけではない
焚き火タープは商品名称から、誰しもが「下で焚き火ができるタープ」と考えると思います。
しかし実は、焚火タープは公式が「タープの下で焚き火をしていいよ!」と言っているわけではありません。
たとえば、「焚火タープTCコネクトヘキサ」の注意事項には「焚火のそばなど火があたる可能性のある場所、火の粉がかかる恐れのある 場所では使用しないでください」と書いてあります。
「ムササビウイング13ft. TC“焚き火”バージョン」には、「通常のタープよりは綿混紡で火の粉による穴があきにくい素材ですが防炎加工ではございませんのでタープ内での焚火はご遠慮ください。」と書かれています。
TC素材の場合はコットンよりも難燃性に劣るため、特に注意が必要です。
しかし公式の写真もギリギリの位置で焚き火をしていますし、商品名は明らかに誤認を狙っています。
これはただ「万が一のことがあっても会社としては責任を取らないよ」と言っているようなものなので、自己責任で行わなければいけません。
▲見方によっては、タープの下で焚き火をしているように見える公式の写真。
焚火タープは舞い上がる火の粉等で穴が空きにくい、というだけで、火をつけても燃えないわけではありません。
そのため、個人的にはこの「焚火タープ」という商品名は、攻めたネーミングだと思います。
万が一火災が起こり、死傷者が出た際に、いくら注意事項に書いてあったとしても「焚火タープ」という名前が訴訟リスクになるからです。
いずれにせよ、我々キャンパーは訴訟云々を気にするよりも、「絶対に燃えない素材」というわけではないことを念頭に、焚き火を楽しむ必要がある、ということです。
スポンサーリンクヘキサもレクタもウィングも、美しい形状
焚き火タープは本体の形状は違えど、全て側面のない開放感の高い形状となっています。
これは火災や一酸化炭素中毒等に繋がるリスクがあるからだと予想されます。
しかし今人気なのもこういった開放感の高いタープで、現在のニーズにマッチしていると思います。
六角形のヘキサ(ヘキサゴン)、長方形のレクタ(レクタングル)、翼のようなウィング、どの形状も非常に美しく、格好いいです。
▲個人的には、この空へ伸びる先端部分が美しいと感じる。
自分のテントやギアとどのように合わせていくか、それによって形状の選び方も変わってくると思います。
白色は汚れやすいのが難点
今回使った焚き火タープは白色のコットンでしたが、白色は汚れやすいのがデメリットだと感じました。
泥や炭の汚れ等が設営・撤収時につくこともありますし、雨風によってどうしても汚れてしまうこともあります。
しっかりと手入れをすれば落ちる汚れですが、白色だとそういった汚れが目立つため、こまめにメンテナンスできる人におすすめです。
▲よく見るとシミのような跡が見える。繰り返し使ううちに汚れてしまった、とのこと。
しかし緑の中に張った美しい白色のタープはとても格好良く、多少のメンテナンスの手間は惜しくない人も多いでしょう。
私はサーカスtcを愛用しているので、選ぶならTC素材ですが、コットンテント・タープも憧れます。
スポンサーリンク雨のキャンプでも焚き火が楽しめる
タープの下にテーブルやチェアを並べ、そこでそのまま焚き火ができるのは、非常に魅力的です。
しかし焚火タープがないならないで、焚き火台とチェア、ミニテーブルだけ持って星空の下に移動するのも、それはそれで良いものです。
そのため、焚火タープ以外のタープを使っている人も、ないならないでそれほど困ることは少ないでしょう。
しかし焚火タープが最も羨ましくなる瞬間は、雨が降ってきた時です。
焚き火の火力が上がれば小雨くらいなら消えたりしませんが、レインウェアを着たり、傘をさしたりしながら行う焚き火は快適ではありません。
焚き火タープであれば、雨のキャンプでも問題なく焚き火が楽しめるため、焚き火好きには堪りません。
焚き火を楽しみに来たのに、雨が降ってきた時は萎えますよね。
感想、まとめ。焚き火好きによる焚き火好きのためのタープ!
キャンプが好きな人で焚き火が嫌いな人は見たことありませんが、「好きだけどそこまでではない」という人はちらほらいます。
焚き火は匂いがつく等のデメリットもあるからです。
焚き火が大好き、というわけでなければ、雨なら雨で焚き火をしない選択肢もありです。
しかし焚き火が大好きなキャンパーであれば、焚き火をしないキャンプなんてあり得ません。
焚き火をキャンプのメインイベントにしているキャンパーは多いので、マニアックな拘りギアも多く登場しています。
そんな焚き火好きのためのタープが、その名も「焚火タープ」なのかもしれません。
※最後にもう一度、自己責任でお願いしますね。