最近ふと考えたのですが、私の場合、キャンプ道具はシンプルなものほど、使用頻度が高いような気がします。
もちろん、これは「私が」という話であって、万人に共通しているわけではありません。
私のキャンプスタイルとして、シンプルな構造のシンプルなギアほど、最終的に愛用しているような気がするのです。
日常生活においても、「シンプルイズベスト」と言いますが、キャンプでも同じなのでしょうか。
少し考察してみました。
特殊な構造のキャンプ道具には心惹かれる
キャンプ道具には、3Way、4Wayのものや、特殊な環境下で真価を発揮するギアも多々あります。
ほとんどのシーンで使わないけど、稀に大いに役立つことがある、というものです。
このような、製作者の工夫が凝らされたキャンプ道具には心惹かれますし、うまく使えた時の楽しさは堪りません。
これこそ、「道具を使う楽しさ」であり、キャンプの楽しみの一つであると考えています。
しかし私も3Wayのギアを持ってますが、大体は1Wayしか使わずにキャンプが終了します。
ベストなタイミングが来れば活躍しますが、そうでなければ使わずに終わるため、使用頻度としてはそれほど高くありません。
使用頻度の高いギアはシンプルなものが多い
しかし上述のとおり、工夫の凝らされたギアを使うのは楽しいですし、そういったギアはたくさん持っています。
しかし頻繁に使用するギアを冷静に考えると、結果的に、シンプルな道具ばかり使っている気がします。
たとえば、男前グリルプレートのような鉄板。
工夫の凝らされた調理道具はありますが、結局鉄板の使用頻度が高いです。
参考記事 : まさに男前!テンマクデザインの男前グリルプレートの感想・レビュー
バーナーも、調理台つきのツーバーナーよりも、耐熱テーブルの上でシングルバーナー2つと小型の調理道具を使って調理することの方が多いです。
これらは単純な構造であると同時に、小型なギアであるという共通点もあります。
大型のギアは重い、嵩張る等、使い勝手が悪い部分がありますので、やはり「面倒」という気持ちが心のどこかにあるのかもしれません。
スポンサーリンクシンプルイズベストは手間がかからない?
シンプルイズベストとは、必要な機能だけに絞ったスタイリッシュなものですが、言い換えれば「余計なものがない=面倒くさくない」と考えられるかもしれません。
▲燃料を入れて火をつけるだけのアルコールバーナーもお気に入り。
大型のギアは積み込むのも面倒ですし、設置するのにも手間がかかります。
複雑な構造をしたギアは、その分組み立てたり折りたたんだりする部分が多く、それも手間がかかります。
最終的にシングルバーナーの上に鉄板を置き、肉を焼くのに辿り着くのは、もしかしたらそうした手間が原因なのかもしれません。
キャンプに慣れてくればくるほど、手間を省略してくれるギアに惹かれ、結果的に使用頻度が高くなるような気がします。
キャンプは日々の生活の縮図?
機能性の高いものに帰着することは、日常生活においても同じことが言えるかもしれません。
日常生活において頻繁に使用する道具は、手間をなくしてくれるものです。
使うのは楽しいけど手間がかかる、というものは、結局そのうち使わなくなってしまうことが多いです。
キャンプは日常生活を切り出して、屋外に移動させたような趣味です。
寝室、リビング、キッチンを作り、料理をして食事をします。
キャンプは日常生活を圧縮したような趣味だからこそ、日常生活と同様に、手間をなくしてくれる単純で機能性の高いギアほど、最後まで使い続けるのではないでしょうか。
スポンサーリンクシンプルなギアを使いこなすのも格好いい
「キャンプに行く」と言っても、場所、気候、人数などによって、必要な道具は変わってきます。
たとえシンプルな道具であっても、道具を選び持って行く知識やノウハウが必要です。
▲100均のキャンドルを瓶に入れるのは、お気に入りの一つ。
例えば、小型の鉄板一つで4人家族の食事を作ることはできませんが、グリルの網の上に置いたり、一品付け足しに使ったり、便利な使い方は多々あります。
道具を使う面白さというのは、このように臨機応変に使うことであり、2Way、3Wayのことだけを指すわけではないと思います。
自分がどのようなギアが好きで、どんな時に役に立つのか、それをしっかりと理解しておくことが大切です。
感想、まとめ。道具選びも自分のキャンプスタイルの一つ
私はキャンプを続けるにあたって、シンプルな構造のギアの使用頻度が多くなりました。
これについて少し考えてみましたが、結局のところ、私の性格による部分も大きいと思います。
そもそも面倒くさがりの性格で、ガッと使えてザッと片付けられる、そんなギアの方が向いているのです。
つまり、キャンプ道具は「シンプルイズベスト」ではなく、「私はシンプルなものが好き」ということかもしれません。
それでいて、複雑な構造のキャンプ道具には、キャンパー心がくすぐられるという、厄介な性格の持ち主なのです。
テント一つとっても十人十色なように、キャンプ道具の選び方もその人のキャンプスタイルです。
「何がベスト」ということではなく、自分の使用頻度が高いギアはどのようなものか、を考えていくと、新しい発見があるかもしれません。