キャンプのご飯と言うと、手抜きはインスタントラーメン、そして手間をかけるのはお米料理というイメージがあります。
確かにお米を炊くのは時間も手間もかかります。
お米を持ってきて、お米を洗い、火の加減を管理して炊かなければなりません。
それなりの時間もかかります。
なんとかして簡単に、手軽にお米を食べる方法はないでしょうか。
実は一つ、最強の時短術がありました。
お米が欲しい!でも炊くのは面倒臭い
そこで登場するのがレトルトご飯です。
画像出典 : サトウ食品
一般的にはレトルトご飯を湯煎する方法を取るのですが、湯煎は意外と時間がかかります。
また、一気に何個も湯煎するためにはそれなりの大きさの鍋が必要なので、キャンプでは持ち合わせていないこともあります。
何回にも分けて湯煎するのは手間がかかりますし、最初に温めたご飯は冷めてしまいます。
しかしレトルトご飯を湯煎もせずそのまま食べられるのであれば、それが一番の時短ではないでしょうか。
実際にやってみましたので、その感想を書いていきます。
キャンプの雰囲気を楽しみたい方は飯盒炊爨がおすすめ
当然ですが、レトルトご飯を使うよりも、飯盒炊爨でお米を炊いた方が雰囲気は圧倒的に良いです。
キャンプに何しに来ているの?という問いに対して、その雰囲気を味わうと言うのは一つの目的でもあると思います。
(もちろん人それぞれですが。)
そのため、珍しいキャンプの機会であれば、ぜひ飯盒炊爨に挑戦してみてください。
ここでレトルトご飯をおすすめするのは、毎週・毎月のように頻繁にキャンプに行く人や、飯盒等の炊飯用ギアを持っていない人、またはこの点に重きを置かない人等です。
とにかく手軽に外飯を食べたい、という方も多いでしょう。
もし家族や友人と、ひと夏の思い出づくりにキャンプに来たのであれば、「お米を炊く」というのも一つの思い出ですので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、飯盒炊爨の方法については以下の記事をご参考にしてください。
リンク : キャンプで簡単!飯盒炊爨のやり方と美味しいご飯を炊くコツ
スポンサーリンクレトルトご飯を湯せんするのは時間がかかる
レトルトご飯を温める方法としては、電子レンジと湯せんの二つがあります。
キャンプで電子レンジを使うのは困難なので、屋外であれば湯せんという方法が一般的です。
しかし、実はこの湯せんと言う手順、非常に時間がかかります。
レトルトご飯の種類にもよりますが、平均的に約15分程度湯せんしなければならないのです。
湯せんなので、何個同時に温めても15分で済みますが、たとえば4人前のレトルトご飯を温めるとすると、それなりの大きさの鍋が必要になります。
持ち合わせがなければ分割して温めなければならいのですが、2回に分けるだけで合計30分かかりますし、何より最初のお米が出来上がってから15分後ということになります。
15分もあれば最初に湯せんしたレトルトご飯は冷めてしまうので、別々のタイミングで食べるしかありません。
レトルトご飯を温めるのには湯せんという手段はありますが、巨大な鍋等、条件が揃わなければ不便なことが多いです。
レトルトご飯を温めずにそのまま食べる
そもそも、レトルトご飯はそのまま食べて良いのでしょうか?
これは非常に微妙です。
これは美味しいかどうか、ではなく、健康上の理由です。
レトルトご飯には人間では消化できない成分が含まれており、加熱することにより、消化できる成分に変化するためです。
とは言え、これを食べたからと言って、消化されないだけであって毒になるわけではありませんので、絶対に食べてはいけないようなものではありません。
しかし消化されないのでお腹に優しくないことは間違いありません。
(弱い人にはお腹を下す可能性もあります。)
まぁ何よりも、あまり美味しくありません。
フライパンや鍋等で炒める、蒸す等の調理を加えれば可能
では、電子レンジや湯せんではなく、封を開けて、他の方法で温めるのは大丈夫でしょうか?
これは問題ありません。
電子レンジでも蓋を一部開けて温めるように、蓋をあけた後に加熱してもダメ、ということはありません。
もちろん、蓋を一部開けるのと全部出して炒めるのとでは全く違いますが、「サトウのごはん」等の公式サイトでも、アレンジレシピとしてレトルトご飯をそのまま炒める料理が載っています。
基本的には加熱することが重要なので、熱が加われば問題ありません。
実はこのケチャップライスも、レトルトご飯をそのまま入れたものに味付けをしました。
ここまで味付けをしてしまえば、正直レトルトご飯であることを忘れるほどです。
キャンプや登山、アウトドアの場では重宝する
キャンプだけでなく、アウトドアの場では時間や道具、場所等、様々な制約によってお米を炊く時間がない場合もあります。
そんな時でも、やはりがっつりお米料理を食べたい、ということもあります。
もちろん、フリーズドライのような、携行食・非常食という手段もあります。
この場合、水で戻るものも多く、レトルトご飯よりも便利です。
重さも、既に水分を含んだレトルトご飯とは比較にならないくらい軽いです。
しかしそれには欠点がいくつなあります。
フリーズドライとの比較
最近は水で戻ったり、そのまま食べられたりするフリーズドライのお米が出ています。
軽くて便利なのですが、欠点があります。
-
- コンビニやスーパーで手に入らないことがある
- 量が少ない
- 値段が高い
- 美味しくない
どれもアウトドア用品、キャンプ用品にありがちなことですが、まず手に入りにくさがあります。
モンベルのような専門店や、大型ショッピングモールならスポーツショップでも売っているでしょう。
しかしコンビニ等では簡単においておらず、買い物に苦労する場合があります。
画像出典 : 楽天市場
また、量が少ない割に値段が高く、簡単に言ってしまうと「コスパが悪い」と言えます。
大容量のフリーズドライというのはあまり見たことがありませんので、それなりの量を食べたい場合も向いていません。
がっつり登山をする場合で、重さを重視する場合は、多少コストが高くても軽いフリーズドライの方が良いでしょう。
しかしキャンプでやる場合はもちろん、ちょっとした低山に登るような場合、また学生等でとにかくコストを抑えてたくさん食べたい場合は選択肢の一つでしょう。
※為念ですが、事情によりお米が炊けない前提です。
キャンプで料理に使うような場合では、フリーズドライで戻してからやるのも少し面倒ですしね。
あとは味ですが、これは好みなので何とも言えません。
しかし個人的には、フリーズドライよりもレトルトご飯の方が美味しいと感じます。
決してレトルトご飯が美味しいわけですし、フリーズドライが不味いわけではないです。
しかし当然、味は炊いたお米が最も美味しく、その後はレトルトご飯、フリーズドライの順に落ちていくようなイメージです。
まぁこの辺りは好みの問題なので、炊いたお米よりもフリーズドライの方が好き!という方がいても良いとは思いますが。
スポンサーリンク感想、まとめ。時短・手抜きでご飯を食べたい方におすすめ!
味や「体験」を重視するなら、多少面倒でもお米はちゃんと生米から炊くことをおすすめします。
やはり炊きたてのごはんに勝るものはないですし、飯盒炊爨という行為自体が思い出になります。
しかし頻繁にキャンプをする方、時間がない方、面倒くさがりな方はレトルトご飯をそのまま使うのも選択肢の一つです。
お米を炊くと当然洗い物が出るので、その点でも手間がかかります。
「お米を炊いて洗い物をするのが面倒なら、キャンプなんかするなよ」と思うかもしれませんが、その選択も含めて個人の自由です。
料理があまり好きではない方が、料理が理由でキャンプやアウトドアが億劫になったら本末転倒です。
面倒なものは時短テクを使って、自分なりに負担がない楽しみ方をしましょう。