近年ブームの再熱とも言われ、高まりを見せるキャンプ。
最近そういう記事を書いたので、もう一つコラムを書いてみようと思います。
リンク : なぜキャンプブームが再熱しているのか!?5つの理由を考察
今回書くのは検索ボリュームから見るキャンプのトレンド(流行)。
どういったワードが検索されていて、どういったキーワードが人気なのか、そのトレンドを調べてみたいと思います。
google trendsを使ってトレンド(流行)を分析
googleには「google trends」というサービスがあり、特定のキーワードがどれくらい検索されているのかを見ることができます。
今回はこの機能を使って、いくつかのワードを5年分調べてみました。
少し画像が見にくいですが、掲載しているのは5年分のグラフになります。
メモリ部分に小さく書いてあるのが西暦ですね。
なお、キーワードの選定は完全に独断と偏見です。
Google trendsは結構楽しい機能なので、興味がある方はぜひ使って遊んでみてください。
まずは「キャンプ」というキーワードから
まずは手始めに、「キャンプ」というワードでどのような動きが出るかを調べてみましょう。
キャンプというワードのピークは2017年8月6日~8月12日。
所謂お盆の時期ですね。
しかしピークは2017年なので、これだけ聞くと2018年は減少トレンドなのかと思いますが、同時期である2018年8月5日~8月11日も1%減にとどまっています。
言い換えるとほぼ横ばい、と言うことですね。
少し変化が見られるのは、これまで「夏は高く、冬は低く」という季節性が明確でしたが、最近は所々イレギュラーな波が見られるようになりました。
(あまり統計学は詳しくないですが、外れ値になるのでしょうか?)
最小メモリは1週間なので、こういった異常値はおそらくテレビ番組やゲーム等で一時的に盛り上がったものと予測されます。
スポンサーリンク季節性を持ちながら上昇トレンドを見せる「冬キャンプ」
季節性の代表格でもある「冬キャンプ」というワードを見てみましょう。
当然ながら冬に高く、夏に低くなります。
しかし2018年度の上り幅は過年度の実績を大きく上回っています。
静かなキャンプ、落ち着いたキャンプが人気になった影響もあるのでしょう。
季節性のある言葉としては非常に理想的な伸び方をしており、今後も堅調に伸びていくことが予想されます。
代表的なメーカー、「コールマン」も上昇トレンド
では、キャンプメーカーはどうでしょうか?
新興キャンプメーカーは上昇トレンドではあるでしょうが、コールマン(coleman)のような老舗ブランドのトレンドはどうでしょう。
こちらは2018年4月29日~5月5日が最大値です。
ゴールデンウィークに高くなる傾向があり、一度落ち着いた後、再びお盆に盛り上がります。
このトレンドは崩れることなく、そして年々徐々に増え続けています。
これはキャンプ人口が年々増えてきている、ということと相関関係がありそうですね。
スポンサーリンク「キャンプ 初心者」は結果なし
では、このキャンプブームの高まりを受けて、初めてキャンプをする人も大きく増えているのではないでしょうか。
という疑問を持ったので、「キャンプ 初心者」とか「キャンプ 入門」等のキーワードで調べてみました。
しかし残念ながら、google trendsは一定以上の検索ボリュームがないと結果を表示してくれません。
初めてキャンプに挑戦する人も多いと思いますが、検索ワードとしてはそこまで多くないようです。
急上昇キーワード!「ソロキャンプ」
季節性を持たないワードで、特に爆発的な伸びを見せているのが「ソロキャンプ」という言葉です。
1年〜2年前と比較すると、今年だけは異常値で3倍〜4倍に伸びています。
まるで仮想通貨のチャートのような動きを見せており、少し過熱感があります。
今までが小さすぎたのか、という考察もありますが、ここまでの爆発的な伸びが今後も続くとは考えにくいです。
今年がピークかは分かりませんが、来年以降はここまでよ振れ幅はないと予想されます。
微増程度?「女子キャンプ」
意外と伸びていないのが、「女子キャンプ」という話題です。
平均値を見ると微増程度ですが、ピーク値を見ると寧ろ微減です。
ゆるキャン△のアニメ化に伴い、女子だけのキャンプというイメージも馴染んできたので、もっと伸びているかも?と思って検索したのですが。
まぁ一つ推測できることは、リアル女子高生がキャンプするゆるキャン△の世界が来るのは、もう少し時間がかかりそうということでしょうか。
2017年がトレンドのピーク?「おしゃれキャンプ」
キャンプというワード自体が盛り上がっている以上、全体的にはどのワードでも増加傾向にあるはずです。
最近は無骨なキャンプだけでなく、SNS映えするおしゃれなキャンプも増えてきました。
そこで、「おしゃれキャンプ」というワードで調べてみました。
しかし、意外にも「おしゃれキャンプ」というワードは2017年が最大で、2018年には減少傾向にありました。
これは類推するに、おしゃれなキャンプが流行らなくなったのではなく、おしゃれであることが当然のようになったからだと思います。
敢えて「おしゃれキャンプ」と検索しなくても、キャンプの写真は大抵おしゃれに撮られています。
それ故に、「おしゃれキャンプ」という言葉自体、どこか古臭いイメージさえあります。
2018年トレンドは「ソロキャンプ」
来年になってみないと分からないですが、ここまでの急上昇を見ると、「ソロキャンプ」は2018年がピークになるのではないでしょうか。
急激に伸びるチャートは一過性のものであり、落ち着いて減少(微減)となることが多いです。
ソロキャンプ自体は減るわけではないですが、テレビやユーチューバー、漫画やアニメ等でも題材となり、2018年は特に話題になったと思います。
2019年もソロキャンプは注目を集めますが、ここまで急激な伸びをしてしまうと、一先ずは2018年がピークなのではないでしょうか。
2019年トレンドピークは「冬キャンプ」と予想
堅調に伸ばしているのが、冬キャンプというワード。
これは2019年もそのまま増加傾向にあると予測します。
少なくとも2018年を超える注目ワードになることは間違いないでしょう。
ソロキャンプというワードが2018年に急上昇した煽りを受け、冬キャンプというワードが2019年に急上昇する可能性もあります。
静寂を楽しむソロキャンプにおけるベストシーズンは秋から冬にかけてなので、本来であればソロキャンプと冬キャンプは切っても切れない関係のはずです。
それが2018年はソロキャンプだけ急上昇しているところを見ると、その影響を受けて2019年に冬キャンプというワードが急激な伸びを見せる可能性もあります。
2019年のトレンド ダークホースは「女子キャンプ」
個人的なダークホースとしては、女子キャンプというワードです。
個人的には2018年にもう少し伸びていても良いのでは、と感じました。
SNSを見ていると女子キャンプの写真もよく見かけるので、一定数以上存在するはずです。
SNSは世間一般の検索ワードよりも先行するので、検索がそれに追いついていないところを見ると、ここから大きく伸びる可能性もあります。
まぁそもそもキーワードが的外れで、「女子キャンプ」ではない可能性もありますけどね。
「ガールズキャンプ」とか、その他私には思いつかないようなワードの可能性もあります。
感想、まとめ。下降トレンドはほとんどない!
これは当然の結果ではありますが、キャンプに関連するワードは全体的に上昇トレンドです。
全てのキーワードで右肩上がりとは言わないまでも、下降トレンドのワードを見つけるのは大変だと思います。
キャンプ自体の人口が増え、検索する人が増えているので、それに関連するワードの検索数が増加傾向にあるのは当然のことでしょう。
しかしその中でもキーワードに寄って伸び率の変化を見て取ることができます。
これらのワードがここからどう変化するか、今後が楽しみです。