静寂を楽しむ人、会話を楽しむ人、色々な人がいますが、共通して言えるのは「人が少ない方がいい」ということだと思います。
もちろん、ファミリーが楽しげにキャンプをしているのを見るのが楽しい、というのも一つの楽しみ方だと思いますので、特に否定はしません。
しかし、夏場はいつ行ってもそれなりに混雑するのですが、最も混雑のピークになるのはいつなのでしょうか?
少し調べてみました。
当然ながら大型連休に集中する
夏の期間はいつでも大変混雑しますが、やはり集中するのは大型連休です。
なかなか会えない友人が帰省してきたので、再開も兼ねてみんなでキャンプ!という人もいるでしょう。
また、普段は習い事や部活で忙しいので、家族で予定が合うのが大型連休くらいしかない、という方もいるかもしれません。
そのため、大型連休は満員御礼、予約合戦になります。
ゴールデンウィーク
キャンプシーズンでまずやってくる大型連休が、ゴールデンウィークです。
その年によって何連休になるか変わりますが、天候によっては暑すぎず、本当に気持ちの良いキャンプができます。
ただし、標高の高い場所に行く場合は、この時期でも路面が凍結する場合がありますので注意が必要です。
私は一度ゴールデンウィークのキャンプで雹に降られたことがあります。
ゴールデンウィークは気持ちいい時期ですが、場所をしっかり選び待ち構えると大惨事になる、ある意味初心者に厳しい大型連休なのかもしれません。
お盆
海!バーベキュー!花火!そしてキャンプ!と言った、外に出て楽しめる「夏」のイベントが一番盛り上がるのがお盆です。
8月の中旬、まさに一番暑い時期ですが、子供は夏休み、社会人もお盆休みの場合が多く、ファミリーキャンパーで賑わいます。
子供の夏休みは長いので、なかなかお父さんと遊べないですが、お盆だけはちゃんと遊べます。
毎年お盆だけはファミリーキャンプのために空けている、という人もいるくらい、キャンプのハイシーズンです。
シルバーウィーク
少し涼しくなったシルバーウィーク。
シルバーウィークが何連休になるかは、かなり暦に左右されます。
シルバーウィークが大型連休として成り立つような場合、暑さも過ぎて快適なキャンプができる時期です。
しかし、この時期になるとキャンプという話題も下火になってきているので、比較的人が多いと言っても一番ではありません。
年末年始
そして意外と混雑するのが年末年始。
えっ、年末年始にキャンプをする人ってそんなにいるの?と思うかもしれませんが、もちろん人数的にはそれほど多くありません。
しかし、年末年始に営業しているキャンプ場が少ないのです。
「年越しキャンプ」は人口さえ少ないものの、キャンパーにとっては一大イベントです。
運営しているキャンプ場の数と比較すると、この時期も混雑する時期としてカウントしても良いと思います。
とは言え、ハイシーズンと比べると大したことはない、というのは事実ですが。
予約状況で考える
混雑度の目安として一つあるのが、予約状況です。
全国の予約状況の統計データが取れれば、それがこの記事の回答なのですが、それは困難です。
また、個々のキャンプ場だったとしても、経営者でもなければ通年を通しての予約状況を把握するのは困難ですし、n=1の統計データでは偏りがありすぎます。
そのため、最も気になる指標でありながら、予約状況を正確に比較するのは困難です。
なお、私の体感的な話をすると、人気のキャンプ場はお盆とGWは同じレベルで予約困難、不人気のキャンプ場はGWの方がすいているイメージです。
シルバーウィークや年末年始も、混雑すると言ってもお盆ほどの激戦ではありません。
予約状況だけで言うと、やはり人気のキャンプ場かどうかによって、激戦具合は大きく変わってくると思います。
スポンサーリンクGoogle trends(グーグルトレンド)で調べる
もう一つの指標は、Google trendsで調べることです。
Google trendsは、特定のキーワードに対してGoogleで調べられた数を、100を最大値として相対的に表すものです。
キャンプ場の母数が減っている年末年始はこれでは比較することはできませんが、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークは比較できます。
年末年始がゴールデンウィークやお盆よりも激戦、ということはないと思いますので、実質的に最もキャンプが注目される時期が分かります。
「キャンプ」で調べた結果
Google trendsで「キャンプ」と調べてみました。
「キャンプ場」等のワードと悩みました。
しかし、一番基本となるワードではありますが、一番無難に「キャンプに対する興味」という波を読みやすいワードだと思います。
5年間の結果はこんな感じです。
波が分かりにくいと思いますが、4つ半ほどある山の最も高い場所がお盆、その少し前にある突起物がゴールデンウィークです。
検索トレンドが100になるのが、2017年8月6日~12日。
逆に最低は、2013年の12月15日~21日で、トレンドの数値13です。
ちなみに2017年のお盆は100だったのに対し、2017年4月30日~5月6日のゴールデンウィークは88です。
また、2018年は2月に比較的大きな波(53)があったのと、なぜか2017年11月19日~11月25日だけ、急に83になっています。
調べたところ、2017年11月21日に「どうぶつの森 ポケットキャンプ」がリリースされていました。
そして2月はTVアニメ「ゆるキャン△」が放送されていた影響と予想されます。
リンク : 現役キャンパーが語る「ゆるキャン△」の魅力!【感想・レビュー】
こう見ると、どうぶつの森の威力はなかなかに凄まじいですね。
やはりお盆が一番混雑する
ちょっとしたブーム等により、イレギュラーな波はできるものの、毎年変わらず起こっているのが、お盆とゴールデンウィークの波です。
そしてどの年でもお盆の方が高く、次点でゴールデンウィークになっています。
この波の動きだけは5年間変わらず、ゴールデンウィークがお盆を越したことは一度もありません。
ゴールデンウィークにはほとんどのキャンプ場がオープンしているので、ゴールデンウィークよりもお盆の方が混雑する、という結論でも問題ないのではないでしょうか。
冬キャンプの盛り上がりもすごい!
調べていて面白かったのが、冬の期間に「キャンプ」というキーワードで調べる人が増えてきたことです。
お盆期間の比率も年々伸びてきてはいるものの、お盆の時期は最も低い2013年でも87あり、伸び率にして10%程度です。
しかし、冬の伸び率は顕著です。
2013年の冬の最低値はたったの13しかなかったのに対し、2017年冬の最低値は27まで上がりました。
伸び率にして2倍以上となっています。
もちろん母数の違いもありますが、全人口が母数とすれば、キャンプ人口だってまだまだポテンシャルはあります。
特に、2017年にはTVアニメ「ゆるキャン△」で冬キャンプの魅力も紹介されましたので、今年は冬キャンプがもっと盛り上がるかもしれませんね。
そうなってくると、運営しているキャンプ場の数が少ない年末年始が一番激戦になるかも!?という考えも浮かびますが、経済活動である以上は、儲かるのならキャンプ場も運営します。
うまくバランスをとりながら、これからもキャンプ全体が盛り上がることを祈っています。