強靭なペグと言えば、所謂「鍛造ペグ」と呼ばれるソリッドステークやエリッゼステークが有名ですよね。
私も長らく愛用させてもらっていますが、紛失しない限りはずっと使い続けられるのではないか?と思うほどの耐久性です。
(もちろん使い方や経年劣化によって曲がることもありますが)
リンク : ソリッドステークとエリッゼステークを比較!最強ペグは?
「鍛造」は鉄を何度も叩いて鍛えることなので、決してソリステのような材質だけを指すわけではないのですが、キャンプで「鍛造ペグ」とだけ聞くとソリッドステークやエリッゼステークが思い浮かぶと思います。
しかし以前ご紹介したユニフレーム(UNIFLAME)のパワーペグSUS同様、他にも鉄を鍛えることにより強度を高めているペグは多数存在します。
リンク : パワーペグSUSは鍛造ペグよりも頑丈?評価と感想
今回はそういったペグの一つ、チタン合金で強度を追求した、2milionのチタンペグを使ってみました。
2milion チタンペグのスペック
今回使ってみたのは400mmのチタンペグです。
一般的なオートキャンプ場のサイトでは300mmが使いやすいですが、砂地やゴツゴツした岩が多い場所では400mmは重宝します。
今回のキャンプは砂地等ではありませんでしたが、早速使ってみました。
サイズ | 約400mm(長さ)x 8mm(直径) |
重量 | 97.5g |
材質 | チタン合金 |
価格 | 6,000円/6本 |
チタンのメリットは軽さと強度です。
軽くて耐久性に優れているという素晴らしい金属ですが、反対にデメリットは値段の高さです。
このチタンペグも6本で約6,000円しますので、ペグとしては高価な部類に入るでしょう。
しかし金属の値段が高いので、チタン製のペグを求める場合はこれくらいの価格は仕方ないと思った方が良いでしょう。
(なお、執筆時現在、販売はamazonのみです。)
チタン製が最大の特徴。とにかく軽い!
チタン製であるメリットは何と言っても軽さです。
強靭なペグの中では圧倒的に軽く、登山や自転車等、重量が気になる方におすすめです。
ソリッドステークやエリッゼステークと比較すると、その軽さは一目瞭然です。
ソリッドステーク | 330g |
エリッゼステーク | 346g(38cm) |
2milion チタンペグ | 97.5g |
数値的にも軽いですが、持ってみるとその軽さに驚きます。
私も実際に持ってみて、最初に出た一言が「軽っ!」という感想でした。
ペグ自体の太さがソリッドステーク等よりも細い、というのも理由としてありますが、それを差し置いてもやはりチタンは軽いです。
ペグに軽さを求める方にとっては最大の魅力ではないでしょうか。
スポンサーリンク打面が平らなのでペグダウンが安定しやすい
私がソリッドステークやエリッゼステークを評価している項目として、強靭さはもちろん、ペグダウンのやりやすさがあります。
ソリッドステーク等は打面が平らで大きくなっており、力を加えやすくなっています。
画像出典 : 楽天市場
ユニフレームのパワーペグSUSは打面が丸いため、例え強靭でもソリッドステークのようにガンガン地面を掘り進めるにはかなり慣れが必要そうでした。
その点、2milionのチタンペグは打面が平らになっており、個人的にはこの点は良いポイントだと感じました。
鋳物の鍛造ペグと比較すると少し滑りやすい
しかし上記の写真では少し分かりにくいかもしれませんが、打面が平らと言っても意図的にペグダウンしやすくしていると言うよりも、スパッと横に切ったらこうなった、という印象です。
それでも丸みを帯びているペグよりも断然ペグダウンはしやすいのですが、やはりソリッドステークやエリッゼステークに慣れている私としては、少し滑るような感覚を覚えました。
実際に滑っているのは私のハンマーであり、腕なのですが、ソリッドステーク等に慣れてしまっている人は少し慣れが必要だと思います。
また、軽すぎる、というのもペグダウンが安定しにくい要因だと思います。
軽いことがメリットでもあるので、この点はある程度仕方ありません。
慣れれば何ともないと思いますが、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
ペグを抜くときは引っ掛けられるハンマーがおすすめ
最近のペグハンマーは大抵ペグ抜きがついていますが、一点で引っかけるタイプのペグ抜きがついているものと相性が良いです。
(あの形状の正式名称が分かりません、、)
具体的にはスノーピーク(snowpeak)のペグハンマーproのようなものですね。
画像出典 : 楽天市場
このような形状のペグハンマーはコールマン(coleman)やロゴス(LOGOS)からも発売されています。
あとは価格と好みだと思いますが、個人的にはロゴスのペグハンマーは握り心地が良くて好きですね。
私もそろそろペグハンマーを買い換えたいのですが、ペグハンマーってなかなか壊れないので、未だに古いコールマンのペグハンマーを使っています。
このペグハンマーには輪っか状のペグ抜きしか付いていないので、このチタンペグのように引っかかる場所が細いタイプは少し抜きにくいと感じました。
リンク : コスパ最強ペグハンマー、コールマン 170TA0088の感想
抜きやすいように、ペグを深く打ち込まなければ良いのですが、引っかかりやすくなるのであまり高く出しておくのはおすすめできません。
Yペグ等も引っかける場所はないので、ペグについてる紐を使って抜くこともありますが、当然紐はそれほど耐久が高くないので、強靭なペグ400mmを奥まで打ち込んだ場合はあまり紐を使いたくないのも本音です。
そのため、ペグ抜きを使ってうまく引っ掛けられると楽だと思います。
ちなみにソリステ等はペグ抜き用の穴が付いており、もう一本のソリステをその穴に差し込むことで簡単に抜くことができます。
もちろんこれも、ペグ抜きがしっかりしているペグハンマーがあるとやりやすいんですけどね。
新しいペグハンマーはどれもペグ抜きがついているので、私もそろそろペグハンマーの替え時ということでしょうか。
スポンサーリンク感想、まとめ。軽さと強靭さを求める方に!
今回は2milionのチタンペグを使い、ソリッドステーク等との比較をメインに書いてみました。
そもそも材質が違うので単純比較はできないですが、総合的に見ると耐久性に優れ、メインペグとして活躍してくれる性能と言えます。
チタンなので少し値段が張りますが、登山や自転車等で重量を気にされる方にはおすすめのペグです。
また、女性等で重いペグを何本も持ちたくない、という方にもおすすめです。
単純な使い勝手と値段だけではソリッドステーク等に負けてしまいますが、この軽さは魅力的です。
登山や、自転車・公共交通機関を使われるキャンパーの方は特に検討してみてはいかがでしょうか。