スノーピーク(snowpeak)は、キャンパーの中では知らない人がいないくらい人気で有名な企業です。
このブログでもキャンプギアをたくさん紹介してきましたが、今回はスノーピークの最近の業績等について少し紹介していこうと思います。
実は私は投資もするのですが、今回は投資家向けではなく、キャンパー向けに雰囲気をお伝えできればと思っています。
スノーピークは貴重な上場企業!
キャンプ道具を作っているメーカーで有名な企業といえば何が思いつくでしょうか。
スノーピークの他は、コールマン、LOGOS、DOD、CAPTAIN STAGあたりが有名だと思います。
この中で上場しているのはスノーピークのみで、その他の有名ブランドもほとんど上場企業はありません。
厳密に言えばコールマンはアメリカのニューウェル・ブランズという企業が親会社なので、そこは上場しています。
ただし、ニューウェル・ブランズは様々な日用品などを幅広く展開する企業なので、Colemanはそのごく一部に過ぎません。
そう考えると、キャンプをメイン事業とする上場企業はスノーピークくらいだと思います。
2021年に4,490円をつけるも、2023年に1,000円以下まで下落
スノーピークの株価を見ると、最近は坂を転げ落ちるかのように下落しています。
2021年に最高値4,490円をつけると、2023年には1,000円を割り込むまで落ち込みました。
この頃に購入した人からすると、お金が1/4以下になっているので、笑い事ではないと思います。
今後の予想はわかりませんが、下落幅は相当なものと言わざるを得ません。
スポンサーリンクコロナ需要で成長期待から株価は上昇
スノーピークはそもそもコロナ特需から売上高も増加したため、株価も上がり過ぎたと言えます。
キャンプがブームとなった際、スノーピークやカンセキ(WILD-1を経営)は大きく株価を上げました。
この買いには更なる成長期待が含まれており、将来的な売上増加を織り込んでいました。
▲カンセキ(WILD-1)の株価も、キャンプブームと共に急激に高くなっている。
しかしキャンプブームによる大幅な買いは長く続かず、売り上げは徐々に落ちていきました。
それに伴い、スノーピークの株価も落ちていきます。
米国の金利上昇により資金流出
スノーピークは所謂グロース株というものですが、将来の成長を見込んで株が買われます。
難しいことは省くと、こういったグロース株は金利が下がると買われ、金利が上がると売られます。
アメリカをはじめとした日本以外の諸外国では金利が上昇し続けており、グロース株からの資金流出が激しい状況にあります。
スノーピークも例に漏れず、利上げの影響を受け、市場的にも売られる局面にあります。
こういったマクロな状況も重なり、今回の下落に繋がったのだと思います。
小売店の過剰在庫処分のため、減益
スノーピークは今季、増益予想だったところを一転、減益予想としています。
これはコロナ特需でメーカーから仕入れた在庫を小売店が捌ききれず、在庫を抱えてしまったためです。
この在庫販売を優先するため、メーカーから新たにギアを購入する余力がなくなったというわけですね。
小売店の在庫がある程度なくなれば正常化すると言われていますので、過度に悲観する必要はないですが、ネガティブな情報であることは変わりありません。
スポンサーリンク海外事業は円安で追い風!
最近の株価は右肩下がりですが、悲観的なことばかりではありません。
スノーピークは海外事業に力を入れており、昨今の円安は追い風といえます。
円安になると、同じ値段のスノーピークのギアも外国人にとっては安くなります。
スノーピークの高品質のギアも同様、円安によって安く買えるようになると、さらに外国人の購入が期待できます。
円安は長引くことが予想されているので、海外事業に注力するスノーピークにとっては有利な状況と言えるでしょう。
感想、まとめ。海外市場での巻き返しに期待
コロナ禍で特需となったキャンプギアも、徐々に売り上げが落ちています。
それは日本国内だけでなく、海外も同じです。
しかし同時に、長引く円安により海外事業は追い風です。
円安ということは、海外から見ると実質値下げと同じことなので、スノーピークのような高品質商品が安くなれば、海外で人気が出る可能性は十分あります。
コロナ沈静化により、在庫が滞留している問題も正常化に向かっているとのことなので、今後の活躍に大いに期待したいましょう。