家で寝る時でも、深い睡眠に欠かせないのが枕です。
最近は枕専門店があるほど、枕の質にも注目が集まってきました。
それはキャンプにおいても同じことです。
睡眠の質はキャンプの楽しさそのものに直結するので、合わない枕を使い続けるのはおすすめできません。
今回はキャンプの枕で人気の、インフレータータイプの枕について書いていきます。
画像出典 : LOGOS
私はコールマン(coleman)のインフレーターピローⅡとロゴス(LOGOS)のインフレートまくらを持っていますが、どちらも二大人気枕と言っても過言ではありません。
PB商品まで含めるとキリがないですが、人気のこれら2つの枕のどちらが良いのか、考察していきます。
インフレータータイプのまくらとは?
そもそもインフレータータイプの枕って何なのでしょうか。
インフレーターマットに代表されるように、キャンプをではよく「インフレーター」というタイプの構造が使われます。
蓋を開けると自動で空気が入って膨らむマットです。
「自動で」と言うとオートマチックな感じがするかもしれませんが、単純にクッション(ウレタンフォーム)の反発で空気が入るだけです。
つまり、空気を抜くときは自動ではなく、完全に手動で畳むことになります。
インフレーターマットはウレタンフォームもそれなりに厚いため、寝心地が良いですが、空気が抜けるとい 言ってもそれなりに嵩張るのが欠点です。
また、長期に渡って使用して、ウレタンフォームの反発力が弱まると空気が入らなくなるという欠点もあります。
一長一短というわけですね。
空気を入れなくても勝手に膨らむ
インフレータータイプの枕は、インフレーターマット同様、栓を開けると自動で空気が入って膨らみます。
そのため、設営したらとりあえず栓を開けておけば、後で見る頃には勝手に膨らんでいるのです。
しかし、インフレーターマットもそうですが、完全に最後まで膨らむわけではありません。
中のウレタンフォームの反発力の限りしか膨らみませんので、最後は結局人間の口で膨らませて微調整するしかありません。
インフレーターまくらの場合はそもそも大したサイズではないので、最初から口で膨らましても、それ程大変ではありません。
高い反発力で硬い地面でも快適
インフレーターマットの魅力として、空気とクッションの合わせ技により、硬い地面でも痛くないという点があります。
大きな岩は流石に気になりますが、多少の凸凹であればものともしません。
個人的には多少収納サイズが大きかったとしても、インフレーターマットはおすすめです。
もちろん、枕の場合は下にマットを敷くので、硬い地面の上に直接寝ることは無いと思います。
しかし、コットで寝る場合でも、銀マットで寝る場合でも、インフレーターまくらであれば気になりません。
この高い反発力は魅力でもありますが、しかし、実はインフレーターまくらが眠りにくい理由でもあるのです。
肌触りの悪さと硬さで寝にくいという人も
上述のとおり、インフレータータイプの枕は分厚く硬めで、下の地面の影響をほとんど受けません。
睡眠場所が毎回同じとは限らないキャンプにおいては、それはありがたい点ではあるのですが、硬い枕が苦手な方は眠りにくいと思います。
私は結構この影響を受けてしまい、インフレータータイプの枕が少し苦手でした。
硬さも一つ難点としてあるのですが、もう一つ嫌だったのが肌触りです。
インフレーターまくらはポリエステルで作られており、お世辞にも肌触りが良いとは言えません。
好みにもよると思いますが、風船の上に頭を置いているようで眠りにくい、という方も多いと思います。
実際、インフレータータイプの枕を所有している人にアンケートを取ったところ、52%の人が「眠りにくい」と答えました。
もちろん48%の人は特に問題なく眠れる、と回答したので、インフレータータイプの枕が合うかは寝てみないと分かりません。
コールマン製とロゴス製の普及率が高い
インフレータータイプの枕は、様々なメーカーから発売されています。
今勢いのある、小売店のプライベートブランドなんかも出していますね。
しかし多くのショップで目にするのが、コールマンの「インフレーターピローⅡ」とロゴスの「インフレートまくら」です。
この二種類の普及率が高く、実際に私もこの二つを持っています。
有名ブランドなので、安心して買えるメリットがありますが、この二つはどう違うのでしょうか?
まずは二つのインフレータータイプの枕のスペックを見ていきます。
コールマン(coleman) インフレーターピローⅱの紹介
コールマンのインフレーターピローⅡは、コールマンらしい緑を基調とした枕です。
コールマンの直営店に行くとたくさん並べられているので、見たことある人も多いでしょう。
使用時サイズ | 約48×31×9(h)cm |
収納時サイズ | 約φ10×32cm |
重量 | 約280g |
材質 | ポリエステル、ポリウレタンフォーム |
コールマンのコットやマットを使用している場合は、統一感があってお洒落だと思います。
寧ろ同じ色なので、溶け込んでくれるかもしれないですね。
ロゴス(LOGOS) インフレートまくらの紹介
ロゴスのインフレートまくらは、少し明るめの水色です。
ロゴスのメイプルリーフのロゴもしっかり入っています。
使用時サイズ | (約)40×30×7~12cm |
収納時サイズ | (約)8.5×30cm |
重量 | 235g |
材質 | ポリエステル、ウレタンフォーム |
材質はコールマンのインフレーターピローⅡと全く同じで、外側を形成するポリエステルと、内側のクッション材であるウレタンフォームでできています。
インフレータータイプのものは大抵この素材から作られています。
スポンサーリンク各種比較
大手キャンプメーカーから発売されている二種類ののインフレーターまくらですが、どちらを買うべきでしょうか?
もちろん「好みに応じて」というのが答えなのですが、比較するためにまずはスペックをご紹介していきます。
使用サイズの比較
まずは一番重要な「使用サイズ」の比較です。
コールマンのインフレーターピローⅡは約48×31×9(h)cm、それに対してロゴスのインフレートまくらは(約)40×30×7~12cm(h)です。
高さの表記は空気の膨らませ方で分けているだけなので、そこまで気にしなくて良いでしょう。
大切なのは縦横のサイズです。
縦の長さはインフレーターピローⅡで31cmに対して、インフレートまくらで30cmなので、ほぼ変わりません。
1cmの差はまくらだと小さくはないですが、気になるレベルではありません。
明確に異なるのが、横サイズです。
インフレーターピローは48cmありますが、インフレートまくらは40cmしかありません。
頭の大きさにもよりますが、ロゴスのインフレートまくらの方がよりアウトドアを意識したサイズ感、ということでしょう。
このサイズなら「過ぎたるは及ばざるが如し」とはならないので、大は小を兼ねるとしてコールマンのインフレーターピローⅡの方に軍配が上がります。
収納サイズの比較
使用時のサイズが違うので、当然収納時のサイズも異なります。
インフレーターピローⅡはφ10×32cm、インフレートまくらはφ8.5×30cmです。
縦のサイズはまくらのサイズに比例して、約2cm差が出ます。
横の長さは、使用時には8cmの差が出ましたが、インフレータータイプの枕は丸めて収納するため、収納サイズにはほぼ差が出ません。
キャンプツーリング等の場合でも、この程度の差ならほぼ気にしなくて良いでしょう。
重さの比較
重さについても、サイズに比例します。
インフレーターピローⅡは280gですが、インフレートまくらは235gです。
これは両方を持って比べると明確に分かるレベルの差ではあります。
重さだけでは判断できませんが、登山や公共交通機関を使って徒歩でキャンプをする場合、大きさ、重さを全て加味して、ロゴスのインフレートまくらを選んだ方が良いかもしれません。
値段の比較
最後に大きな判断材料となるのが、値段です。
コールマンのインフレーターピローⅡは定価2,138円するのに対して、ロゴスのインフレートまくらは1,500円しかしません。
サイズの差はあるにしても、値段の差は大きいです。
たかだか638円の差ですが、そもそも1,500円しかしないものなので、約1.4倍〜1.5倍の値段になります。
一つしか買わないのであれば、この価格の差なら大きいものの方が良いと感じるかもしれませんが、家族4人分買う、等となると話は別です。
総評。総合的な使用感の比較
結局どちらが良いのかと言うと、両方持っている私個人としては、ロゴスのインフレートまくらをおすすめします。
コールマンのインフレーターピローⅡはロゴスのインフレートまくらよりも一回り大きいのが魅力ですが、大きさの違いは寝心地が変わるほどではありません。
例えば、「インフレーターピローⅡなら寝返りを打てるけど、インフレートまくらは寝返りを打てない」くらいの差になると違ってくるでしょう。
しかし大きな差がないのが実情なので、それなら価格が安くコンパクトの方が良いです。
また、ロゴスのインフレートまくらは専用のまくらカバーも発売されており、これがあるだけで寝心地が大きく変わります。
このカバーはインフレーターピローⅡには装着できないので、その点でもインフレートまくらの方がおすすめです。
リンク : インフレートまくらでも痛くない!ロゴスの枕カバーの感想
もちろん頭の大きさや好きなブランド等にもよるので、最後は好みで決めるのが一番ではあるのですが。