私は主に関東圏内でキャンプを楽しんでいますが、たまに遠出をしてキャンプをしたくなります。
大型連休のタイミング等で、車にテントを乗せて遠くに行き、連泊することがあるのです。
今回もお盆の時期に東北旅をしてきました。
その際に利用した無料キャンプ場の一つ、稲庭キャンプ場をご紹介します。
稲庭キャンプ場の基本情報
「稲庭」と言えば「稲庭うどん」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
稲庭うどんは秋田県の郷土料理ですが、稲庭キャンプ場は岩手県にあります。
秋田に近い場所でもあるので、おそらく同じ「稲庭」だと思いますが、正直詳しいことは分かりません。
住所 | 岩手県二戸市浄法寺町 |
アクセス | google mapで検索推奨。 |
利用料 | 無料 |
サイト | 草原サイト |
車の乗り入れ | 可 ※要確認 |
携帯電波 | docomo、SoftBank有り(2019年実測) au不明。 |
設備 | トイレ・炊事場 |
行ってみると分かりますが、結構山奥にあります。
アクセスは良くないですが、自然にあふれるキャンプ場です。
施設は綺麗なので初心者でも利用しやすいですが、穴場すぎて人がおらず、動物に対する不安は結構ありました。
トイレは、無料キャンプ場にしては綺麗!
無料キャンプ場で気になるのが、トイレ事情です。
無料キャンプ場によっては、とても用を足す気になれないような状態のトイレもよくあります。
その点、稲庭キャンプ場のトイレは比較的綺麗です。
※あくまで「無料キャンプ場としては」という意味で、頻繁に清掃されている有料キャンプ場と比較してはいけません。
障碍者優先トイレもあり、締め切られているため虫の侵入も少なめです。
利用者がほとんどいない山奥のキャンプ場なので、周囲の利用客や虫の侵入状況を見て利用させてもらうと良いでしょう。
ただし、私が見たときには通常トイレも障碍者優先トイレも、どちらもトイレットペーパーはありませんでした。
私はロールペーパーホルダーを使い、トイレットペーパーをティッシュ代わりにしているので問題ありませんでしたが、稲庭キャンプ場に行く際はトイレットペーパーを持参していくことをおすすめします。
参考リンク : ロゴスのトイレットペーパー入れ、ロールペーパーホルダーの感想
参考リンク : ロールペーパーホルダーがOD缶カバーに!Alpineの2wayガス缶カバー
開けた土地で満点の星空が拝める!
稲庭キャンプ場は、林間のオートサイトと、フリーサイトがあるようです。
「あるようです。」という曖昧な表現をしているのは、私には「林間のオートサイト」がどこなのか分からなかったからです。
私が行った際は完全に貸し切りで、他のキャンパーは全くいませんでした。
駐車場横に開けたフリーサイトがあり、そこにテントを設営しましたが、後日他の人の口コミを見ていると、どうやらあの場所の他に林間サイトもあったようです。
ただ、口コミにも「駐車場横のフリーサイトが使いやすいです」と書いてあり、利用した感想としても「これほど開けて星が拝めるキャンプ場は少ない」といったところです。
駐車場横のサイトはオートサイトではなさそうですが、車の乗り入れもできそうな通路はありました。
ただ、情報が少なすぎてルールが曖昧なので、もし車の乗り入れをしたい場合は、事前に市役所等に確認するのが無難です。
スポンサーリンク近くに「天台の湯」という温泉がある
稲庭キャンプ場の近くには、「天台の湯」という温泉があります。
近くと言っても、車で10分くらいかかるので、徒歩で行くことはできません。
しかし天台の湯は10時から営業しているので、時間によっては帰り道に入ることができます。
露天風呂はありませんが、キャンプの汚れを綺麗にできる、気持ち良い温泉です。
稲庭キャンプ場の帰りには、天台の湯で疲れを癒すことをお勧めします。
虫が大量発生!夏場は注意
私が利用したのはお盆時期でしたが、夜間はとんでもないくらい虫がいました。
一言で「虫」と言っても多種多様で、開発されたキャンプ場では見られない虫もたくさんいました。
自然豊かなのは良いことですが、キャンプ慣れしている私でも「うわっ!」と声が出るくらいの虫だったので、虫が苦手な女性等はあまりおすすめできません。
また、虫なんて平気だよ!という方も、どれが毒のある虫かは分からないので、ポイズンリムーバーや救急箱は必需品です。
冬場は積雪がすごいキャンプ場と聞きますが、夏場は夏場で大変です。
稲庭キャンプ場に行く際は、虫よけスプレーや蚊取り線香をはじめ、虫対策は万全にしておきましょう。
また、テントもインナーテント付きのもの推奨で、コット泊等はおすすめできません。
もちろん、インナーテントも「開けたらすぐ閉める」を徹底し、虫が入らないようにしましょう。
スポンサーリンク牧場のさらに奥へ!山奥すぎて不安を感じる
稲庭キャンプ場は、かなり山奥にあります。
山奥にある無料キャンプ場は多いので、それらと比べると特筆するほどではないですが、初見の場合は不安になる程度には山奥だと思います。
道中には牧場があり、何頭もの牛が気持ちよさそうに歩いています。
夜だったら熊に見えるんじゃないか?と想像を含ませながら、更に山奥に進みます。
ただ、こういった山奥のキャンプ場はどこも「熊出没注意」の看板が出ています。
私は実際に熊に遭遇したことはありませんが、熊に遭遇するリスクは承知しておく必要があります。
今回の私のように、他のキャンパーが一人もいない状態の場合は、逆にラジオを流したりして人がいることを知らせることも大切です。
熊に出会った際は目を合わせながら後ずさりするのが良いとされていますので、例えば車までの動線を確保しておく等の準備もしておくに越したことはないでしょう。
熊出没に対して「注意」するとは、およそこう言った話です。
感想、まとめ。お盆期間でも貸し切り!ある意味上級者向けの穴場キャンプ場
私が稲庭キャンプ場に行ったのは、平日でしたがお盆期間真っ最中でした。
お盆期間の無料キャンプ場は、何泊しても無料ということで長期滞在する人も多いです。
テントの周りに洗濯物を干しながら、まるでそこに住んでいるかのようなサイトを設営している人もいます。
しかし稲庭キャンプ場に至っては、人っ子一人おらず、完全に貸し切りでした。
周りに人がいないのは最高ですが、これだけ山奥で、広い敷地に自分たちのテントだけとなると、気持ちよさを通り越して恐怖すら感じました。
まぁお酒を飲んで気持ちよくなればそれも気にならなくなりますが、キャンプ慣れしていない方は、安心して眠れない可能性もあります。
人のいない穴場なキャンプ場ではありますが、臨機応変に対応できるギアや対応力と、心理的な不安を考えると、キャンプ慣れした人の方が楽しめるキャンプ場だと感じました。
施設は綺麗なのでハードルは低いのですが、自分たち以外に誰もいなかった時の不安はなかなかのものでした。
これはタイミング次第なので、それによって印象も大きく変わってくると思います。