キャンプでポータブル扇風機を使っている方も多いのではないでしょうか。
家庭用コンセントで電源を取るタイプはAC電源サイトでしか使えませんが、持ち運び可能なタイプの扇風機も多々あります。
USBタイプ、乾電池タイプ、充電タイプ、卓上タイプ、吊り下げタイプ、等、形状も様々です。
その中でも、私が実際に使っているのは「マグネットタイプ」です。
意外と磁石がくっつくキャンプ道具は多く、またくっつく場所では安定感も抜群なので、非常に便利です。
画像出典 : 楽天市場
実は1年中使う扇風機
扇風機というと真夏のキャンプ限定のようなイメージをお持ちではないでしょうか。
夏も終わりに差し掛かっているこの時期に今更、と思うかもしれませんが、扇風機は実は一年中使う、キャンプの重要アイテムです。
夏は涼しむため
夏は当然、風を送り、涼しむために使います。
真夏の屋外は非常に暑いですが、まずタープで日陰を作るだけで体感温度は大きく変わります。
そして日陰の下で扇風機の風に当たれば、炎天下と比較すると全く暑さが違います。
なくてもキャンプはできますが、あると快適なのが扇風機です。
冬はサーキュレーターとして使う
既に冬キャンプを楽しんでいる方はお持ちの方も多いかと思いますが、サーキュレーターとしての役割です。
冬キャンプではストーブを使うことになりますが、ファンヒーターでもない限り、空気は循環してくれません。
それどころか暖かい空気は真上に昇り、天井部に空けられた換気孔から抜けて行ってしまいます。
そこで扇風機をサーキュレーターとして使い、空気を循環させることにより、暖房効率を一気に高めます。
特に私が使っているレインボーストーブのような「対流型ストーブ」は、特にサーキュレータの有無で暖かさが大きく異なります。
リンク : スノーピークと中身は同じ!トヨトミのレインボーストーブで冬キャンプ
「どこでもFAN」を買ってみた
そこで私が買ったのが、「どこでもFAN」というポータブル扇風機。
AC電源やUSBからも電源を取ることも可能ですが、乾電池でも稼働します。
また、この製品の魅力は裏面にマグネットがついており、可動部が多いということです。
画像出典 : 楽天市場
どこでもFANはたまたま電気屋さんで見つけただけなので、類似品や上位互換品は他にもあるかもしれませんが、少なくとも私が実際に使っている上では、非常に満足しています。
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マグネット付き扇風機なら安定性も高い
マグネット付きのメリットは2つあります。
1つは平らな場所以外でもくっつけることができるので、場所を選ばないという点です。
磁石がくっつくギアがあれば、そこから送風することができます。
そしてもう1つは、安定し、ちょっとした振動や傾きで倒れないということです。
平らな場所(例えばテーブルの上)であっても、キャンプの場合は動き回りますし、足元も不安定です。
そういった不安定な場所では、卓上扇風機はちょっとした振動で倒れてしまうこともしばしばありますが、マグネットでくっ付いている場合はそう簡単に倒れることはありません。
実際に私もキャンプの場で、「マグネット付きでよかった」と思うことが何度もありました。
設置位置を近づければ、風力もそれなりに強い
乾電池式の扇風機は風力が弱いというイメージをお持ちの方も多いと思います。
事実、風力はそれほど強くないです。
「あれ、少し風を感じるかな?」という程度で、お世辞にも涼しいと言い難い場合もあります。
しかし、風の弱い扇風機であっても、近づければ話は別です。
チェアの背もたれにくっつけたり、近くのポールやランタンスタンドにくっつけたりと、自分の位置の近くに設置するだけで涼しさは大きく変わってきます。
その点はマグネット付きの魅力でもあります。
柔軟に使うなら乾電池式(またはバッテリー式)がおすすめ
私が買った「どこでもFAN」はAC電源と乾電池、どちらでも対応可能ですが、キャンプで使うなら乾電池式がおすすめです。
キャンプでポータブル扇風機を使う場合はAC電源やUSBはほとんど使いません。
電源があると柔軟に置き場所を変えることもできず、ポータブルのメリットが半減してしまいます。
電源サイトで使用する場合は、もはやポータブル扇風機ではなく普通の扇風機で良いと思います。
なお、バッテリー式でも良いのですが、私は大量のエネループ(充電池)を用意し、LEDランタンをはじめ様々なギアに使っていますので、乾電池式の方が便利です。
特にそういった拘りがない方は、バッテリー式のものを選ぶのもありだと思います。
鉄製のテーブルやランタンスタンドにガツンとくっつく
マグネット付きの卓上扇風機は、実際に探してみると、様々な鉄製のギアにくっつきます。
例えば、私の愛用しているギアでは、ユニフレームの焚き火テーブルにくっつきます。
焚き火テーブルは愛用者も多いので、これにくっつけられるのは便利と感じる人も多いと思います。
リンク : 耐熱仕様のユニフレーム(UNIFLAME)焚き火テーブルの感想
食事の際は焚き火テーブルのふちにくっつけて、テーブル面を最大限活用することもできますし、卓上扇風機として使用する場合も安定感が違います。
他にもランタンスタンドやキャノピーポール等、ギアによってはくっつくものが多数あります。
人によって持っているものは違いますが、試してみると意外と磁石がくっつくものは多いです。
ステンレスも材質によってはくっつかない
一つ注意が必要なのが、金属製品であれば何でもくっつくわけではない、ということです。
更に言うと、キャンプギアで多く使われるステンレスも、その材質によってはくっつかない場合があります。
鉄にクロムを10.5%以上混ぜたフェライト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレス
(JIS400番台)は磁石にくっ付きますが、鉄にクロム18%程度とニッケル8%程度を混ぜた
オーステナイト系ステンレス(JIS300番台)は磁石にくっ付きません。出典 : ㈱二六製作所
私は専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、少なくとも「磁石がくっつかない金属がある」ということだけは覚えておいた方が良いでしょう。
まずは普通の磁石で、使いたいギアにくっ付くかどうか試してみる
マグネット式扇風機を買う前に、まずは家にある普通の磁石がお持ちのギアにくっつくかどうか、試してみることをおすすめします。
キャンプギアを買う際は自分が使うシーンを想像してから買うことが多いと思いますが、想定していたシーンで使えないと悲しい思いをすることになります。
少なくとも焚き火テーブルにくっつくことは私が確認していますが、焚き火テーブルも今後新しいモデルが出るかもしれませんので、やはり一度試してみるのが良いでしょう。
特にテントやタープのポールにはくっつかないことも多いので、そこにくっつけたい場合は注意が必要です。
感想、まとめ。マグネット付き扇風機でキャンプを快適に!
あってもなくてもキャンプは出来ますが、あると快適・便利なのが扇風機です。
「あると快適」という表現よりも、「あると便利」という表現の方がよく使うかもしれません。
扇風機の場合は「快適」という表現が正しいですが、冬のサーキュレーターとして使う場合はどちらかと言うと「便利」という表現に近い気がします。
特にマグネット式の扇風機は使い勝手がよく、より「便利」であると言えます。
マグネットがくっつく場所であれば柔軟に設置場所を変えることができるためです。
ただし、お持ちのギアによって使いやすさは大きく異なります。
全くマグネットがくっつくギアを持っていなければ、マグネットの意味はありません。
私はマグネットタイプは気に入っていますが、最終的にはお持ちのギアを見て決めるようにしましょう。