キャンプやバーベキューが好きな方なら、「ビア缶チキン」という料理は聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
インパクト大な豪快な料理で、ビア缶チキンを作れば子供も大喜び。
これを作れば一躍バーベキューの人気者になれます。
画像出典 : 楽天市場
少し下準備も必要ですが、変わったバーベキュー料理を作ってみたい方におすすめです。
家族と、友人と、ファミリーキャンプで、グルキャンで、ぜひ挑戦してみてください。
ビア缶チキンってどんな料理?
そもそもビア缶チキンってどんな料理でしょうか。
ビア缶チキンは鶏を一羽丸焼きにする豪快な料理ですが、その名の通り缶ビールを使います。
缶ビールを鶏のお尻に突っ込み、蒸し焼きにしていきます。
こうすることにより、皮は炭火の輻射熱によりパリッとこんがり焼け、中はビールの蒸気で香ばしくジューシーに仕上がります。
見た目のインパクトとは対照的に、初心者でも簡単に作ることができるので、近頃人気を博しているバーベキュー飯です。
「簡単に作ることができる」とか言っておいて、実は私は少し失敗しました。
なぜ失敗したのか、何が原因だったかについては、後ほど詳しく書いていこうと思います。
ビア缶チキンの作り方
色々失敗したと言いましたが、まずは失敗しない正しい作り方を見ていきましょう。
作り方はサイトによって異なりますが、初めてビア缶チキンに挑戦する方におすすめな、オーソドックスな例をご紹介します。
下味をつけよう
ビア缶チキンに必要なのが、前日のうちに下味をつけておくことです。
バジルやニンニクをつけて下味をつける方法もありますが、おすすめなのがクレイジーソルトです。
クレイジーソルトには初めからハーブやスパイスの味が付いているので、ふりかけるだけで簡単に下味をつけることができます。
下味をつける際は、かなり濃い目につけておくことをおすすめします。
丸鶏からは脂や水分が多く出ますし、蒸し焼きにもしますので、結構流れていってしまうからです。
味が足りなかった時のためにクレイジーソルトは多めに持っておき、調整しながら食べるのが良いでしょう。
クレイジーソルトは手頃なサイズがスーパーにも売っているので、そちらがおすすめです。
クレイジーソルトは使い勝手がいいので、他の料理にも使用したい場合はネット通販で多めに買っておき、詰め替えていくとコスパが良いです。
蒸し焼きにしよう
下味をつけたら蒸し焼きにしていきます。
まずは鶏の大きさに合わせたビールを用意します。
通常は500mlのロング缶を用意しておけば良いでしょう。
- 買ってきたビールを1/3まで飲みます。
- ビール缶を鶏のお尻から中に埋め込みます。ビール缶が少し出るくらいがちょうど良いです。
- 蒸気となったビールが上から抜けないように、鶏の上部を串等で閉じます。
- 燻製器、鉄製のバケツ等を被せます。(高温になるので、燃えにくい素材にしましょう。)
- 直接火が当たらない距離に炭を置き、30分〜1時間程度蒸し焼きにします。
以上で完成です。
スポンサーリンク失敗の原因とビア缶チキンを作るコツ
このように文字にして書いていくと、やはりビア缶チキンはそれ程難しい料理ではありません。
細かく切ったり、何種類ものスパイスで味付けしたり、そう言った細かい作業が必要ないからです。
味付けは一種類ですし、他の手順もビール缶を指して焼くだけです。
しかし先にも述べた通り、私は見事に失敗しました。
今回はその原因と対応策について書いていきます。
燻製器を忘れたので、アルミホイルで巻くことに
まず一つは、燻製器や鉄製のバケツを忘れたことです。
忘れたと言うか、ビア缶チキンを作ること自体が急遽決まったので、そもそも準備していませんでした。
燻製器やバケツがないと蒸し焼きにできないので、仕方なくアルミホイルを大きめに巻くことにしました。
コンチプランとしては悪くないと思いますが、やはり隙間が多いので、熱は逃げやすいです。
とは言え、これは今回の直接的な原因ではありません。
と言うより寧ろ、燻製器やバケツがなくても、アルミホイルである程度代替になります、というちょっとしたコツになると思います。
ビア缶チキンホルダーを買っておこう
今回失敗した原因の一つが、ビア缶チキンホルダーを買わなかったことです。
一羽丸々の鶏肉は非常に重いので、ビール缶に刺しただけではかなりバランスが悪いです。
よく見る写真等ではそのまま立っているように見えますが、かなり安定がいい場合に限ります。
特に今回は河原のような安定しない場所で行ったので、何度か倒れてしまいました。
当然、倒れると中のビールが溢れてしまいます。
蒸し焼きには変わりないかもしれませんが、ビールがあっという間になくなってしまうので、しっかりとした味が付きません。
ビア缶チキンスタンドはビールを固定し、そのままチキンに刺すことができる便利な道具です。
コスパ抜群で有名なキャプテンスタッグからも発売されているので、予め用意しておくことをおすすめします。
もはやビア缶チキン以外の使い道が見つからない、かなり特化したギアですが、それ程高いものでもないので買っておくと良いでしょう。
2〜3回使えば元を取れるのではないでしょうか。
安定しない場所に缶の飲み物を置く時にも活用できそうですが、いざ使うかと聞かれると、邪魔で使わない気がします。
想像以上に脂が落ちまくる!
そして今回一番の失敗原因は、丸鶏から落ちる脂の量を舐めていたことです。
本来炭火はビア缶チキンの周りに置くべきものですが、時間がなかった関係と、グリルにある程度の高さがあったことから、ビア缶チキンの下にも少しだけ炭火を置いておきました。
炭火を近づけて炙りはじめると、まるでサウナにでも入ったかのようにボタボタと脂が落ちてきます。
その脂が炭にかかり、想像以上の高さに火柱が上がりました。
その火柱はチキン本体まで届き、当然脂まみれのチキンに燃え移ります。
結果的に鶏皮の一部が真っ黒に焦げてしまうという事態に。
皮を剥がせば中身は美味しく焼けていましたが、一気に火力が当たりすぎたため、蒸す前にこんがり美味しく焼けてしまいました。
兎にも角にも美味しく作れた
直火の高火力でビア缶チキンを焼いた後は、暫く落ち着いて蒸すことができました。
ビア缶チキンの正しい味かは分かりませんが、一先ずはほんのりと香りがする、美味しい鶏肉ができました。
皮が一部焦げてしまったのは残念でしたが、中の肉は美味しく焼けていました。
食べ方は切って取り分けるのが良いですが、お洒落キャンプとは程遠いキャンプだったので、丸鶏にワイルドにかぶりつき、サバイバル感満載の食事をしました。
スポンサーリンク失敗しても焼けば美味しく食べられる
一部だけ高火力になってしまった関係で、内側の方はまだ生の部分がありました。
その部分は最終手段、網の上で焼くことにしました。
バーベキューでは皮つきの鶏肉を焼くことがあまりないので、なかなか美味しかったです。
ビア缶チキンは蒸し焼きにする工程が少し難しいので、上手くパリッと焼けなかったり、ビールの蒸し焼き感がなかったりすることがあるでしょう。
「ビア缶チキンを作る」という目的からすれば失敗かもしれませんが、「美味しいものを作る」という至上命題からすれば失敗ではありません。
ビア缶チキンはどこまで行っても鶏肉なので、余程消し炭にしない限りは、焼き直せばちゃんと美味しく食べられます。
焼き直して味が薄ければ焼肉のたれをかけても良いです。
もはやビア缶チキンではありませんが、美味しいバーベキューであることは間違いないありません。
感想、まとめ。ビア缶チキンは失敗しても盛り上がる!
ビア缶チキンは見た目のインパクトが大きいので、バーベキューで作れば大いに盛り上がることでしょう。
味付けや調理も単純なので、細かい調理をしなくても美味しく作ることができます。
また、どこまで行ってもただの鶏肉なので、私のように失敗してもリカバリーが効きます。
ビールをこぼしても、上手く焼けなくても、買ってくる鶏肉のサイズを間違えても、とにかく焼き直せば美味しくなります。
ビア缶チキンの見た目のインパクトは絶大なので、失敗しても良い思い出になります。
いつものバーベキューに飽きた方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。