火災が多発!キャンプ場がストーブを禁止する日も近い?

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キャンプブームが広がり、夏だけでなく冬キャンプも人口が増えてきました

冬キャンプは一般的に難易度が高いようなイメージがあると思いますが、確かに知識は必要なものの、実際冬キャンプは道具さえ揃えば挑戦できます。

 

しかし、空気が乾燥し、火器を取り扱うことの多い冬キャンプは、一歩間違えると大事故に繋がりかねません。

特に2020年~2021年の冬シーズンは火災事故が増えた印象があります。

 

このままでは、近い将来、「テント内での火器使用禁止」のキャンプ場が出てくるのではないでしょうか。

これは、私自身を含めて、改めて注意する必要がある、というコラム的な読み物です。

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相次ぐキャンプ場での火災事故

ストーブの火災

ここ数年、第二次キャンプブームによって、キャンプ人口は大きく増えてきました。

キャンプブームと言われて数年経ちますが、まだまだ増加の傾向は変わっていません。

参考記事 : なぜキャンプブームが再熱しているのか!?5つの理由を考察

 

今回のキャンプブームで特徴的なのが、「ソロキャンプ」と「冬キャンプ」だと思います。

特に冬キャンプは今年更に勢いを増してきましたが、それと比例するかのように、Twitterで火災事故の様子を目にしました

 

私は10年近く、twitterでキャンプのツイートを見ていますが、テントやキャンプ道具が燃えている様子を見たのは4回しかありません。

そのうち3回を、2020年~2021年の冬キャンプシーズンで見ました。

これは明らかに異常事態だと思います。

禁止にせざるを得ない状況に近い

禁止している男性のイラスト

私がTwitterで見た投稿は、幸い命に別状はなかったものです。

一つは救急搬送されたとのことで、焼け焦げた跡が映っていましたが、大事には至らなかったそうです。

しかしニュースを見ると、実際に死亡事故も起こっています

 

死亡事故が発生した状況で、Twitterに投稿なんてできないですから、当然と言えば当然です。

記憶では、ソロで冬キャンプをしていて、就寝中に火災が発生してそのまま帰らぬ人に、という事故だったと思います。

 

キャンプは自由さが魅力の趣味ですが、他人に迷惑をかけないこと、そして人命を守ることについては、ルールとして縛らざるを得ません

冬キャンプでストーブを使う行為は、今まさにその瀬戸際に来ています。

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火災リスクは上級者・初心者関係ない

火の海になっている様子

冬キャンプと聞くと、上級者向けのように聞こえるかもしれませんが、道具さえ揃えてしまえば、キャンプ初心者でも挑戦することができます。

確かに、冬キャンプは正しい知識と装備が必要ですが、夏キャンプだって正しい知識と装備が必要です。

特に資格が必要なわけではありませんので、やろうと思えば夏キャンプをやらずに冬キャンプから始めることだって可能です。

 

しかし、冬キャンプにおいて最も危険なのが、乾燥した中での火の取扱い、とりわけ暖房器具の使い方です。

初心者キャンパーがSNSの見様見真似で危険な行為をしてしまう、というのはよく聞く話です。

SNS映えする美しい写真も、あくまで鑑賞して楽しむものとし、自分自身で行う場合は改めて危険性の有無を考えなくてはいけません。

 

しかしどちらかと言うと、初心者キャンパーよりも、ベテランキャンパーが「慣れ」から危険な状態でキャンプを続けることが多いように感じます。

冬キャンプにおける火災事故の発生は、ノウハウや知識不足によるものではなく、心の油断を原因とするものが多くあり、初心者・ベテラン関係なく発生します。

就寝時は絶対に火を消すこと

私は基本的に、どんなスタイルであっても個人の自由なのがキャンプだと思っています。

しかしそこには、他人に迷惑をかけないことと、安全性を確保することの二つが最低条件としてあると思っています。

 

冬キャンプにおいて、ストーブを使って暖まるのは楽しいですが、中には火をつけたまま就寝する人もいます。

しかし絶対に、火は消してから寝るようにしましょう。

薪ストーブのイラスト

 

どれだけ気を付けていても、屋外で、そしてテントの中で寝ているのです。

寝ている間に風が強くなり、テントが崩れるかもしれませんし、何が起こるか分かりません。

 

保温性能の高いシュラフに湯たんぽを突っ込めば、日本のほとんどの環境下で対応できます。

ストーブをつけっぱなしでなければ寒くて眠れないのであれば、それは知識・スキルが不足していると言わざるを得ません。

私は群馬県の赤城山で、-15℃近くになるキャンプをした時も、ストーブを消し、湯たんぽだけで就寝しましたが、とても快適に眠ることができました。

参考記事 : 冬キャンプの防寒対策に直火可能なマルカの湯たんぽがおすすめ!

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【予想】2025年までに全国のキャンプ場で薪ストーブが禁止される

私は、このままでいけば、2025年ごろには、テントの中でストーブを使用することは禁止されるのではないかと思います。

2025年という数字に根拠はありませんが、キリの良い数字であり、このまま冬キャンプの事故が増え続けた場合、行政対応や自主規制ルールが施されるのがこのくらいの年ではないか、という予想です。

 

ストーブの種類としては、まず、薪ストーブが禁止されると思います。

実際、薪ストーブが原因となる事故が多いわけですが、薪ストーブは煙突部分を含め、高温になる範囲が大きいという特徴があります。

本来、ストーブをテントで使用するためには、耐熱性の高いテントで使用しなければなりませんが、燃えやすい素材のテントで使用している人も数多くいます。

 

また、薪ストーブはその火力も魅力ですが、実際に薪をくべて燃やすため、人的ミスによって火災が起こるリスクも多くあります

薪ストーブの焚き火

テント内で焚き火をしている、とまでは言いませんが、石油ストーブ等とは明らかに危険度が違います。

 

石油ストーブは揺れ等を感知して自動消灯するものも多くありますし、火の調整をする必要がないので、人災が発生しにくい特徴があります。

火力も控えめなので物足りなさがあるかもしれませんが、安全性は高いといえます。

レインボーストーブと富士山

とは言え、危険であることは変わりないため、遅かれ早かれの問題ではあると思いますが。

感想、まとめ。今後も冬キャンプを楽しむためにも、火災事故には十分注意しよう

焚き火のイメージ

冬キャンプでストーブが禁止されちゃうよ!という記事を書いたのは、「だから気を付けましょう!」と言いたいからです。

 

冬キャンプでストーブを使うのは本当に楽しいですが、声を大にして言いたいのは、就寝時は絶対に火を消してから寝てください、という事です。

寝ている間に何が起こるか分かりませんし、その危険性は家の中とは比較にならないほど高いです。

 

「俺なんてキャンプ歴30年だけど、火災事故なんて一度もない!だから気を付ければ大丈夫!」という人もいますが、それは運が悪くなかっただけです。

(敢えて「運が良かった」ではなく「運が悪くなかった」と表現しています。)

しかし、普通の運であれば発生しない事故であっても、試行回数を重ねれば必ず起きます

 

例えば、発生確率0.01%の火災事故は、年間に3回冬キャンプをする人であれば、3,333年に1回くらいしか発生しませんので、多くの人が関係ありません。

しかし全国で1,000人のキャンパーが冬キャンプをしていたと仮定すると、10回に1回、どこかで火災事故が発生することになります。

 

リスクは「発生頻度」と「発生した時の被害の大きさ」を考えてマネジメントするのですが、テントの中でストーブをつけたまま寝る行為は、明らかに許容範囲を超えています

「寝る時に燃えやすいものを置かなければ大丈夫」という問題ではなく、イレギュラー発生時に命を失うことになる、そのリスクの大きさを考えて、安全に楽しむべきだと思います。

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