アウトランダーPHEVの充電カードは得か損か?損益分岐点を計算してみた

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全国各地にあるEV充電スタンドですが、利用するには月額利用料がかかります。

折角PHEVを買ったのでぜひ使いたいところですが、今現状だと使い方によっては損になることがあるため、その見極めが必要です。

 

私は電車通勤なので日常使いというよりも、主に土日のレジャー等に使っています。

このブログのタイトルにもなっているとおり、キャンプで使うことが多いですね。

 

そのため、利用頻度から考えて充電カードは元が取れないので、使用していません。

EV充電のチャデモ

画像出典 : 三菱自動車

 

では、どれだけ使用すれば充電カードを作った方が得になるのでしょうか。

試しに計算してみました。

※計算間違っていたらすみません。

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三菱充電カード(電動車両サポート)の2つのプラン

まずアウトランダーPHEVのオーナーは、三菱の充電カード(正式名称は「三菱自動車 電動車両サポート」を作ることになります。

三菱自動車のEV充電カード

 

画像出典 : 三菱自動車

他社自動車メーカーのカードは作ることができず、自動車メーカーではない充電カードは高いです。

 

特にメリットもないので、充電カードを作るのであれば三菱の充電カード一択になるでしょう。

 

三菱の充電カードには二つのプランがありますので、まずはこちらをご紹介します。

ベーシックプラン

まずはベーシックプランの概要からご紹介します。

入会金1,500円
基本料金月額500円
急速充電(三菱自動車販売店)1分あたり5円
急速充電(高速道路、道の駅、コンビニ等)1分12円
急速充電(他社自動車販売店)1分あたり15円
普通充電1分あたり1.4円

多少値段が高くても、月額は安く抑えたいという方向けです。

プレミアムプラン

続いてプレミアムプランです。

入会金1,500円
基本料金月額1,500円(無料充電500円付き)
急速充電(三菱自動車販売店)1分あたり5円
急速充電(高速道路、道の駅、コンビニ等)1分8円
急速充電(他社自動車販売店)1分あたり15円
普通充電無料

月額料金が高くなる代わりに、道の駅等の急速充電が2/3になり、普通充電が無料になります。

たくさん使う場合はプレミアムプランの方がお得ですね。

充電カードを使用するメリット

アウトランダーPHEVはガソリン走行も可能なハイブリッド車なので、充電カードがなくても走ることができます。

充電カードを作るメリットは大きく2つあります。

EV充電スタンドのイメージ

画像出典 : 三菱自動車

価格が安くコスパが良い

一つ目のメリットは、コスパの良さです。

 

詳細には後ほど計算しますが、ガソリンと比較して電気は料金が安いため、燃費が大きく向上します。

 

また、電気料金はガソリン料金と異なりプランで縛られているため、変動性が少ないです。

そのため、ガソリン価格が高騰してもすぐに影響を受けず、安定した燃費で乗ることができます

色々なところで気軽に補給できる

もう一つは、ガソリンスタンドがない場所でも気軽に充電できる、ということです。

 

都会のコンビニはそもそも駐車場がないですが、田舎のコンビニであればEV充電スタンドがついている場所も多いです。

ガソリンスタンドがなくても、ちょっとした場所で充電できるのは魅力ですね。

 

そしてそれと同時に、カードごとに単価が決まっているので、どこで充電しても同じ料金という魅力もあります。

ガソリンの場合はガソリンスタンドによって価格が異なるため、「損をした」とか「得をした」という一喜一憂があるのですが、EVスタンドであればどこで充電しても同じ値段です。

 

一喜一憂が楽しい人は良いですが、それが面倒な人にとっては場所を探さなくて良いのは魅力ですね。

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充電カードを使用するデメリット

メリットだけ書くと充電カードを使わない選択肢はないように肝心ますが、デメリットもあります。

通常、メリットとデメリットは裏返しの関係にあるのですが、充電カードの場合は利用スタイルによって、メリットがデメリットにもなります。

デメリット

月額会費が発生するため元が取れない可能性がある

先程、EV走行をした方がコスパが良い、という話をしました。

しかしこれは走行量によります。

 

上述のとおり、充電カードを利用するには月額利用料が発生しますので、その差を埋めなければいけません。

近くにコンビニや道の駅、三菱のお店があって、急速充電が頻繁に使える場合はお得かもしれません。

 

しかし、使用頻度が少ないと、月額会費分のガソリンを買った方がお得になる、という場合があります。

どれだけ使ったらお得になるかと言う損益分岐点については、後程計算していこうと思います。

限られた充電スタンドでは、純EV車とトラブルになるリスクがある

もう一つデメリットなのは、充電スタンドの数がそれほど多くない、という問題です。

 

PHEVやPHVの場合、電気でしか走らない純EV車と異なり、ガソリンでも走ります。

充電スタンドをPHEVやPHVが利用するのは全くもって問題ないですが、純EV車からすると、「そっちはガソリンでも走るんだから譲ってくれよ」と思っている方も多いのが実態です。

 

PHVやPHEVが充電スタンドを使ってはいけないルールはありませんし、燃費の差があるのでお得な方で利用したいのは当然の心理です。

しかしルールになっていなくても、充電スタンドが使えないと純EV車は非常に困ることになるので、譲り合いの精神は大切です。

こう言った心的負担もデメリットです。

 

また、世の中には色々な人がおり、異常なケースになりますが、中には車を蹴飛ばされたり、恫喝されたりとトラブルに巻き込まれることもあるようです。

警察を呼んで損害賠償を・・・という話にはなりますが、こう言ったトラブルに巻き込まれること自体が大きなデメリットの一つと言えるでしょう。

 

(これを防ぐ仕組み作りや設備投資は本来自動車メーカーや業界、国の取り組みのはずなのですが、放置状態です。)

損益分岐点の計算

さて、ここからが本題になります。

 

では、アウトランダーPHEVで充電カードを作る人は、どれくらいEV充電スタンドを使ったらお得になるのでしょうか。

スタンダードブランとプレミアムプランとで分けて計算していきます。

アウトランダーPHEVのメーター

画像出典 : 三菱自動車

前提条件

まずは前提条件ですが、これはカタログ値や口コミ、実測等を織り交ぜて設定しています。

最終的には自分の状況に合わせることになるので、この前提の部分を、ご自身の実態にあわせて適宜変更して考えていただければと思います。

 

まずカタログ値になりますが、アウトランダーPHEVは急速充電で80%まで充電できます。

急速充電時間は25分で終了します。

 

普通充電の場合は100%まで充電することができるのですが、普通充電で100%にするには4時間30分かかります。

 

そして、満充電で約50km走るので、急速充電で80%(25分)した場合は約40km走るということになります。

 

ガソリンは変動するので読むタイミングによってズレが生じると思いますが、一先ず今の平均値である1L/150円として計算します。

なお、ガソリン走行の実燃費は私の実測上、街乗りであれば約18km/Lでしたので、こちらで計算していきます。

リンク : アウトランダーPHEVのエンジン走行(ガソリンのみ)の実燃費は?

 

また、急速充電を行う場所ですが、三菱自動車の販売店もそれほど多くないので、急速充電は三菱自動車の販売店でも、他社自動車メーカーの販売店でもなく、ほとんどの場合がSAや道の駅、コンビニ、ショッピングセンター等と予測されます。

そのため、ここではSAや道の駅、コンビニ、ショッピングセンター等で充電した料金で計算します。

 

なお、入会料は長く使えば使う程平準化されるので、計算には含めないものとします。

ベーシックプランで急速充電を使用した場合

まずはベーシックプランで計算します。

 

ベーシックプランでは月額利用料500円かかりますので、この代金の元を取る必要があります。

 

1分12円で25分充電すると、
・12円 × 25分 = 300円
かかりますので、ガソリン計算で2L分になります。

これで40km走りますので、これをガソリンに変換すると、20km/Lということになります。

ここで言えることは、三菱自動車のベーシックプランでアウトランダーPHEVを乗った場合、20km/Lが燃費ということです。

 

また同時に、150円分の充電につきEV走行の方が2km得をする(ガソリン150円分では18km走るため)とも言えますし、25分の急速充電1回(300円)につき、4km分多く走れるとも言えます。

ガソリン走行の場合、18km/Lで計算しておりますので、
・18km ÷ 4km = 4.5回
となることから、25分の急速充電を4.5回充電するにつき、ガソリン1L分の得(150円)をすることになります。

 

これを一回あたりに割り戻すと、次の通りです。

・150円 ÷ 4.5回 ≒ 33.3円

要するに、1回の急速充電で33.3円の得、ということですね。

 

月額利用料が500円かかりますので、これを基が
・500円 ÷ 33.3円 ≒ 15回
となりますので、次のように結論づけます。

 

三菱自動車 電動車両サポート ベーシックプランでは、月に15回の急速充電で元を取ることができ、16回目以降は1回につき33.3円ずつ得をする。

※空の状態からフル充電した場合

 

お金だけ見ると全然得しないですね。

ベーシックプランで普通充電を使用した場合

では、普通充電ではどうでしょうか。

 

こちらは100%充電まで4時間半もかかるので、現実的ではありませんが、一応計算しておきます。

普通充電は1分あたり1.4円かかります。

 

4時間半は270分ですので、100%フル充電をするためには、
・1.4円 × 270分 = 378円
かかることになります。

 

あれ、なんか急速充電と大差ないですね。

 

378円充電することで50km走りますので、燃費をリッター換算すると、378円というのは

・378円 ÷ 150円 ≒ ガソリン2.5L分

・50km ÷ 2.5L  = 20km/L

どこかでみた数字ですね。

 

そう、ベーシックプランの急速充電の燃費です。

ベーシックプランで普通充電をした場合でも燃費は急速充電と同じ20km/Lなのです。

 

結論としては、次のようになります。

三菱自動車 電動車両サポートのベーシックプランの普通充電は、急速充電と全く同じ燃費効率。

 

基本的に、ベーシックプランで普通充電を使うことはないですね。

プレミアムプランで急速充電を使用した場合

プレミアムプランではどうでしょうか。

同じように計算していきましょう。

 

1分8円で25分充電すると、
・8円 × 25分 = 200円
かかりますので、200円というのはガソリン換算で約1.33L分になります。

 

これで40km走りますので、これをガソリン燃費に変換すると、
・40km ÷ 1.33 ≒ 30km/L
ということになります。

 

まるで計算済みかのようにぴったりの数字になりますが、三菱自動車の人が計算したものなので当たり前と言えば当たり前です。

ここで言えることは、三菱自動車のプレミアムプランでアウトランダーPHEVを乗った場合、30km/Lが燃費ということです。

 

また同時に、150円分の充電につきEV走行の方が12km得をする(EV燃費30km/L -ガソリン燃費18km/L)とも言えます。

言い換えると、25分の急速充電1回(200円)につき、16km分多く走れるとも言えます。
(12km ÷ 150円 × 200円 = 16km)

 

ガソリン走行の場合、18km/Lで計算しておりますので、
・18km ÷ 16km = 1.125回
となることから、25分の急速充電を1.125回充電するにつき、150円(ガソリン1L分)を得するということです。

 

つまり、
・150円 ÷ 1.125回 ≒ 133.3円
となり、1回の急速充電につき133.3円得をすることになります。

 

また、月額利用料が1,500円かかりますが、500円分は無料充電ができます。

1回200円の急速充電で40km走りますので、500円の急速充電で100km走ることになります。

100kmをガソリンで走ったとすると、
・100km ÷ 18km × 150円 ≒833円
となりますので、無料充電分で333円得していることになります。

 

つまり、500円の無料充電分を使い切った前提で計算すると、
・1,000円 - 333円 = 667円
となりますので、この667円の元を取るためには、
・667円 ÷ 133.3円 ≒ 5回
充電することが必要です。

 

既に無料充電分を使い切るために2.5回充電しているので、

・2.5回 + 5回 = 7.5回

となりますので、次のように結論付けることができます。

 

三菱自動車 電動車両サポート プレミアムプランでは、月に約7.5回の急速充電で元を取ることができ、それ以降は1回につき約133.3円ずつ得をする。

※空の状態からフル充電した場合

プレミアムプランで普通充電を活用した場合

では、プレミアムプランで普通充電をした場合はどうでしょうか。

4.5時間かかるとはいえ、プレミアムプランの場合は無料なので、活用する機会はあるでしょう。

 

まず前提として、無料500円分の急速充電分は道の駅等で利用したとします。

先程の計算どおり、既に2.5回の急速充電により333円得をしておりますので、667円の元を取れば良い、と言うことですね。

 

普通充電では4時間半(270分)の充電で50km走ります。

分かりやすくすると、
・270分 ÷ 50km = 5.4分

となり、つまり1km走るために5.4分充電しなければなりません。

 

ガソリン燃費を18km/Lで計算していますので、
・5.4分 × 18km = 97.2分

となります。

97.2分充電してようやく、ガソリン1L分(150円分)得をするわけですね。

 

では、667円分元を取るためには、667円でガソリンなら何km走るかを計算します。

・667円 ÷ 150円 ≒ 4.4L

667円はガソリン4.4Lと同じなので、

・4.4L × 18km = 79.2km

667円で79.2km走ることになります。

 

1km走るために5.4分普通充電が必要なので、

79.2km × 5.4分 = 427.68分(約7時間7分)

となります。

 

以上を結論付けると、次のようになります。

三菱自動車 電動車両サポート プレミアムプランでは、月に約2.5回の急速充電で500円分の無料充電を終えた後、約7時間の普通充電で元を取ることができ、その後は97.2分の普通充電あたり150円ずつ得をする。

 

いやー、厳しいですね。

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まとめ。アウトランダーPHEVで三菱自動車の充電カードを作るのは損

アウトランダーPHEVでキャンプ

いかがでしょうか。

 

結論をまとめると、ベーシックプランの普通充電は論外、急速充電では月に15回使わなければならず、その後も1回あたり33.3円しか得をしないので、黒字になるのは不可能に近いです。

2日に1回、25分の急速充電をしてトントン、というレベルですからね。

 

次いでプレミアムプランの急速充電では、月に7.5回急速充電することで、それ以降1回につき133円得をすることができます。

それでもかなり厳しいですね。

毎週土日祝日は毎日必ず一回は急速充電をするよ!というレベルでないと元を取ることはできません。

 

最後にプレミアムプランの普通充電ですが、月に2.5回の急速充電をした上で、約7時間の普通充電を行うことで元を取ることができますが、97分あたり133円しか黒字になりません

プレミアムプランでも、仕事中に食事・休憩場所としてEVスタンド付きの道の駅やコンビニを使ったり、家から徒歩圏内にEV充電スタンドがあったりするような特殊事情がないと、なかなか元を取ることができません。

土日のレジャー使用ではまず不可能ですね。

平日利用ならまだ元を取ることができるかもしれませんが、状況次第です。

 

結論を言ってしまえば、現在のガソリン単価、充電単価では、アウトランダーPHEVの場合殆どのケースで充電カードを作らない方が得、ということになります。

 

しかしながら、多少赤字でもどこでも充電できる便利さ等を考え、利用するという手段はあります。

折角PHEVを手に入れたのであれば、充電スタンドを使って快適なEVドライブを楽しみたいところですよね。

 

なお、他にもアウトランダーPHEVに関する記事を書いていますので、ぜひご参考にしてください。

リンク : カテゴリ : アウトランダーPHEV

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