キャンプでよく眠れない?睡眠の質を高める3つの方法

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キャンプを始めたばかりの頃、「キャンプに行くとよく眠れないんだよな」とか、「キャンプに行くと疲れが残るんだよな」と思うことがありました。

それは睡眠の質の低さが最大の要因でした。

最初のうちは道具も少なく、ノウハウも全くないので、キャンプとはそういうものだと思い込んでいました。

寧ろ、それがキャンプのデメリット、という固定概念すら出ていました。

 

しかし、キャンプを続けるに連れ、深く眠ることに対するノウハウもついてきて、今では自宅と変わらないくらいぐっすり眠れるようになりました。

やはりそれくらい眠れないと、土日でキャンプに行くのが嫌になってしまいますよね。

寝ている男の子

睡眠の質は寝心地・光・音の3つを対策することで、外であることを忘れるほど高めることができます。

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キャンプにおいて睡眠の質は大切!

キャンプだけでなく趣味全般に対して言えることですが、真の目的は楽しむことです。

どんなキャンプスタイルでも、ソロキャンでもグルキャンでも、結局は楽しければ良いのです。

しかし、睡眠の質が低くなると、キャンプを楽しむことすらできなくなってしまい、最終的にはキャンプを嫌いになってしまいます。

 

有名な心理学の実験で、「アルバート坊やの実験」というものがあります。

これは心理学で言う「恐怖条件付け」という実験で、人間の赤ちゃんに無理矢理意図した恐怖を植え付けらるという、現代では倫理的に許されない実験です。

(ググってみると色々と細かく出てくると思います。)

その実験では、赤ちゃんに白ネズミを見せると同時に、背後でけたたましい爆音で鐘を鳴らしました。

赤ちゃんは白ねずみは特に怖くはないですが、いきなり背後で爆音が鳴るのは恐怖です。

これを繰り返すことにより、この赤ちゃんは白ネズミを見ると怖がるようになりました。

さらには白いウサギ、白髭のサンタクロース等、白いもの全般に恐怖心を抱くようになった、という実験です。

 

この実験で言えることは、何でもない物事と嫌な物事が同時に起こると、何でもないことも嫌になってしまう、ということです。

実際に怖いのは背後でいきなり鐘を鳴らされることで、白いものではありません。

しかし、白いネズミと同時にそれが起こることで、白いもの全般にその恐怖が条件付けされた、ということです。

 

これは日常のあらゆるシーンに適用することができ、キャンプにおいての睡眠の質もこれに値します。

キャンプに行くということが、「疲れが取れない」「よく眠れない」という嫌な事象と同時に起こることで、寝るときだけでなく、キャンプ自体が嫌になってしまうのです。

「キャンプは楽しいけど、キャンプに行くとよく眠れなくて疲れが残るんだよな」と思うようになってしまうと、遅かれ早かれキャンプに行くのが面倒になってしまうでしょう。

具体的に自分に当てはめると、至極当然と言えば当然です。

睡眠の質は、キャンプを楽しむという最大の目的を左右する、非常に重要なファクターなのです。

睡眠を阻害する要因は?

それでは、睡眠は何によって左右されるでしょうか。

一言で言えば「環境によって左右される」と言えますが、具体的に言うと気温、湿度、寝心地、光、音等です。

しかし、キャンプである以上、全ての「環境」を調整することはできません。

家であればエアコンをかけることもできますし、加湿器を入れることもできます。

キャンプではそういうわけにもいかないので、基本的にはキャンプでコントロールできる環境=寝心地・光・音と考えてください。

寝心地

キャンプにおける寝心地は、マットの柔らかさに大きく左右されます。

もちろん、要因はそれだけではありませんが、マットが寝心地の根幹を成しているのは間違いありません。

腰が痛くなったり、肩が凝ってしまうのは、マットを変えれば解決することも多いです。

 

買ったばかりのマットでも、重ねることにより寝心地が良くなることもあるので、一概に買い換えるだけではありません。

キャンプ=寝心地が悪いというイメージがついてしまうと、キャンプが嫌になる要因の一つになります。

気温(室温)

気温も、睡眠を妨げる要因の一つです。

しかし、キャンプにおいて気温をコントロールするのは非常に困難です。

寒さ対策はシュラフの厚さである程度調整できますが、エアコンをかけることはできないので、暑さ対策には限界があります。

 

暑さ対策としては、電池式の扇風機を用意したり、通気性の高い服装をする等の対策も有効です。

しかし、真夏のキャンプで、特に朝方、太陽の光が当たる時間帯にはもはや焼け石に水です。

真夏のキャンプで一番の暑さ対策をするのであれば、早く寝て涼しいうちに起きることです。

暑くて眠れないイメージ

なお、睡眠の質だけで言えば湿度も大きく影響します。

しかし、キャンプで湿度をコントロールするのは気温以上にハードルが高いです。

湿度調整はマスクをして風邪の対策をするのが限界です。

朝方になると、眩しい光が射してきます。

この時間になれば、もう起きてしまうという選択肢もありますが、6時前には明るくなってしまいます。

テントと空の写真

日の出と共に起きるのではなく寝続ける場合、明るい環境では睡眠の質は浅くなります

浅い眠りで寝続けても、体の疲れはあまり取れません。

一度目が覚めてしまうと、明るい中ではなかなか寝にくいこともあるでしょう。

その状態で粘るのはむしろ時間が勿体無いので、目が覚めてしまったら起きて食事をしてから昼寝をする、くらいの気持ちの方が良いかもしれません。

そしてもう一つの要因は音です。

テントで寝る場合は布一枚挟んで外なので、人がトイレに行く音や遠くを走る車の音もよく聞こえてしまいます

朝方になれば鳥の鳴き声が聞こえ、子供のはしゃぎ声が聞こえてきます。

朝はそれで起きるのが一番理想ですが、疲れが溜まっていたりすると、なかなか起きられないのが実態です。

 

また、鳥のさえずりも朝5時くらいから始まるので、元々早朝起きるつもりがなければ、なかなか難しいですよね。

しかし、一度音で目が覚めてしまうと、なかなか眠りにつけなくなってしまいます

目覚まし時計が鳴り響くと目が覚めるように、音は睡眠を阻害する大きな要因の一つです。

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深い睡眠を取るための方法

深い睡眠を取るためには、上記で紹介した要因の対策を取る必要があります。

気温と湿度はなかなか対策が取れないのが実態ですが、その他は対策が取れます。

気温と湿度は、睡眠時に限らず、着ている洋服等で調整するのが良いでしょう。

マットをふかふかにする

寝心地対策としては、やはりマットをふかふかにすることが一番です。

寝る時に地面が固いと、腰も痛くなりますし、すっきりと寝た気分になりません。

マットを二重、三重に敷いて、寝やすい環境を作るようにすることが必要です。

 

なお、個人的にはマットはインフレーターマットがおすすめです。

反発力の高い素材で単純にふかふかですが、栓を開けると空気が自動で入るようになっています。

空気の力も合わさり、非常に寝やすいマットです。

キャンプでの睡眠は、地面にマットを敷くオーソドックスな方法の他、コットというベッドを敷いて寝る方法、またハンモックで寝る方法等があります。

地面にグランドシートやマットを敷いてねる最も一般的な方法について、記事にしてみました。

ぜひご参考にしてください。

リンク : テント内をふかふかにする方法!テント内を快適にして深い睡眠を!

アイマスクをする

意外と忘れられがちなのが光対策です。

次でもご紹介しますが、音対策としての耳栓はしていても、光対策をしない、という方も多いと思います。

 

しかし、個人的には光対策は音対策よりも重要度が高いと考えています。

何故なら、音対策は耳栓をしても環境によっては完全シャットアウトはできないからです。

音対策は簡単なようで、意外と難易度が高いのが実態です。

反面、光対策は、アイマスクをするだけでかなりの光量をシャットアウトしてくれますので、対策がしやすいと言えます。

また、テント越しの太陽光が最大の光量であるため、最大値が読めるのも良いですね。

 

ホットアイマスクをつける様子

アイマスクの分厚さは何でも良いですが、紐によって締め付けられないものが良いです。

アイマスクのゴムが痛くて眠れなくなってしまっては、本末転倒です。

そのため、極力ゴムの部分は太く柔らかい素材を選ぶようにしましょう。

 

なお、私は普段使いのアイマスクは無印良品で、そして非常時用のアイマスクとして蒸気でホットアイマスクを持っています。

蒸気でホットアイマスクは一つ一つが薄いので、鞄に入れておいても邪魔になりません。

光対策としてはもちろん、冬場であれば気温の対策としても有効ですよ。

耳栓、イヤホンをする

音対策は、最も定番な睡眠対策かもしれません。

キャンプ場では、寝る時に周りの人がうるさい、早朝から子供が叫んでいる、というのは日常茶飯事です。

マナーの向上の話はここでは割愛しますが、寝る側の対策として耳栓が有効なのは言うまでもありません。

 

耳栓をつける様子

耳栓は反発力のある柔らかい素材で、丸めて耳に入れるタイプのものが良いです。

このタイプは非常に密閉力が高く、多くのノイズをシャットアウトしてくれます。

また、柔らかいので耳への負荷も低く、朝までしていても痛くなりにくいという特徴があります。

また、耳に入れる異物感が気にならないのであれば、イヤホンもおすすめです。

私も、あまりにもうるさい環境だった場合はイヤホンをして音楽を流して寝ます。

 

カナル型と呼ばれるイヤホンは密閉性が高く、耳栓としても有効です。

更にイヤホンであれば、スマートフォンアプリで睡眠に適した音楽(川のせせらぎや雨の音等がおすすめ)を流すことができます。

小さいボリュームでも、何かしら音楽を流しておくと効果は絶大です。

ただし、イヤホンは電子機器のため硬く、寝返りを打ったりする時に非常に邪魔になります。

 

また、コード付きのものは絡まる危険もあるので、あまりおすすめできません。

基本的にはBluetooth型、そして異物感が全く気にならない人向けの対策です。

お酒は深い眠りを阻害する

もう一つ、これは対策というわけではなく、注意すべき点ですが、お酒を飲みすぎないことです。

外で飲むお酒は本当に美味しく、ついつい飲みすぎてしまいますよね。

 

しかし、基本的にアルコールは睡眠の質を下げてしまいます

「寝酒」という言葉もありますし、アルコールを飲むと眠くなる方も多いと思います。

しかし、アルコールで眠くなるのは一時的で、しかも浅い眠りになります。

お酒を飲んで寝て、夜中に目が覚めてしまったことがある人も多いでしょう。

ついつい楽しくて飲みすぎてしまう気持ちも分かりますが、飲みすぎて寝ることは、睡眠にとっては良くないこと、というのは覚えておきましょう。

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まとめ。睡眠の質を高めて、快適で楽しくキャンプをしよう!

どれだけ対策を取っても、よく眠れなかった時、というのはあります。

その時々によって寝る場所が違うので、音や光などの環境要因が異なるのも当然です。

環境の変化を楽しむのがキャンプでもありますので、副次的な要因についてはある程度は我慢するしかありません。

 

もしよく眠れない時があったら、昼寝をするのも良いでしょう。

木漏れ日の下で心地よい風を感じながら、ゆっくりとした時間を楽しむのもキャンプの楽しみの一つです。

食後に読書をしていたら、あまりの気持ち良さに寝てしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。

ハンモックで寝る様子

 

私は二泊三日でキャンプをするときは、昼寝をすることが多いです。

夜によく眠れていても、食後に天気が良かったりすると、ついつい眠くなってくるものです。

そんな時は我慢せず、思い切り寝てしまいましょう。

自立式のハンモック等、そのためのギアも数多く発売されています。

結論は冒頭に戻りますが、キャンプは楽しむことが最大の目的です。

変に我慢することはせず、眠くなったら寝る、これくらいが丁度良いのではないでしょうか。

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