テントは本体を張れば、一先ずの風雨は防ぐことができます。
生死がかかった状態であれば、これだけでも十分です。
しかし、楽しく快適であることも重要なキャンプにおいては、それだけでは足りません。
地面からの冷気や結露を防ぐグランドシート、そして快適性をあげるインナーマットが必要です。
テント内をふかふかにすると、眠りも深くなる
テント内は何も敷かなければ、地面の固さが直接伝わってきてしまいます。
地面にビニールシート一枚敷いて、ピクニックを始めたような感覚ですね。
きっと誰しもがそのような経験はあると思います。
長時間座っているとお尻が痛くなりますし、座布団を敷きたくなります。
みんなでワイワイしているうちはあまり気にならないかもしれませんが、その差を強く感じるのは睡眠時です。
テント内がふかふかかどうかは、眠りの深さに直結します。
自宅で考えても、フローリングでそのまま寝るのと、ソファで寝るのと、ベッドで寝るのとでは眠りの深さは違いますよね。
キャンプで睡眠が浅いと、翌日に疲れが残ってしまい、思う存分楽しめません。
せっかくなら、鳥のさえずりと木漏れ日で目覚め、伸びを一回して朝の澄んだ空気を吸いに行く、というぐらいが良いです。
テント内をふかふかにするために必要なもの
テント内をふかふかにするためには、単純に敷くものを増やす必要があります。
何をどれくらい用意すれば快適なのか?という目安を、実体験に基づいて書いていきます。
私はこの装備で快適だと思いましたが、どれくらいで快適と思うかは人それぞれ異なります。
実際にキャンプをしてみて、物足りなければマットを追加していきましょう。
グランドシート
これはふかふかにするために必要なものと言うより、快適にテント泊をするために必要なものです。
グランドシートは地面からの冷気や結露からテントを守ってくれるものです。
晴れた日でも、撤収時にグランドシートを動かすと、地面がびしょびしょに濡れていることもあります。
グランドシートがないと、その水濡れが直接テントに影響を与えてしまいます。
なお、グランドシートはテント購入時にあわせて買う人が多いと思います。
テント単体でも売っていますが、グランドシートとインナーマットがセットになっているものも多いです。
セットになっている商品は割引が効いているので、どうせ買うなら最初に買った方が良いです。
しかし、グランドシートは意外と値段が高く、テントと一緒に買うお金がない方もいらっしゃるかもしれません。
グランドシートは純正品がサイズや耐久性共におすすめではありますが、ブルーシートでも代用は可能です。
とにかくコストを抑えたい方は、グランドシートはブルーシートで代用するようにしましょう。
なお、グランドシートをブルーシートで代用する場合ら、濃い色のブルーシート(ブルーではない)を選ぶようにすると自然な感じになるのでおすすめです。
インナーマット 2枚
グランドシートはテントの外に敷きますが、インナーマットはテントの内側に敷きます。
これがふかふか度合いを大きく左右します。
テントを買うときにグランドシートとインナーマットのセット商品を買う場合、インナーマットは一枚付いているのが普通です。
また、別々に買ったとしてもインナーマットは普通は1枚しか書いません。
しかし、このインナーマットを2枚にするだけで、ふかふか度合いは飛躍的に向上します。
テントとセットになっているものは地味なデザインのものが多いですが、買い足す時はおしゃれなデザインのものにして、テントの雰囲気を変えるのも良いでしょう。
インナーマットも、布団やラグマットでも機能的には代用可能ですが、インナーマットについては基本的には純正品をおすすめします。
純正品はピッタリサイズで作られており、無駄な部分がないからです。
インナーマットが小さいと、そこから飛び出した部分は違和感があって寝にくいですし、大きすぎても余った部分がヒダヒダになり、テント内のスペースを占領してしまいます。
また、インナーマットはふかふかであるが故にそれなりに嵩張るので、大きすぎると車の積み込みも非常に不便になります。
もしピッタリサイズの代用品があるのであれば、それでも良いかもしれません。
マット(インフレーターマット推奨)
テントはグランドシートとインナーマットだけでも眠れないことはないですが、寝心地を良くするためにはもう一枚マットが必要です。
インナーマットは寝心地、どちらかというと肌触り的な気持ち良さを上げてくれる「敷布団」的な役割なのに対し、ここでご紹介するマットはベッドのスプリングのような役割です。
肌触りは変わらなくても、クッション性の高い素材で体を支えてくれます。
マットは分厚い方が寝心地は良く、極端な話をすればベッドマットを持って行けば最強です。
もちろんそういうわけにはいかないので、マットはそれなりに反発力があり、それでいてコンパクトにまとまるものが良いです。
マットにも様々な種類がありますが、個人的におすすめなのがインフレーターマットです。
インフレーターマットはクッション性の高い素材に加え、自動で空気が入るようになっている、言わばハイブリッドなマットです。
インフレーターマットにはシングルサイズとダブルサイズがあり、ソロやキャンプツーリングメインならシングルサイズを、それ以外はダブルサイズを選ぶようにしましょう。
もちろん、他にマットを持っていて、一人分追加したい場合もシングルマット推奨です。
インフレーターマットはそこそこ値段が高いので、躊躇う場合は銀マットでも良いです。
インフレーターマットと銀マットでは快適さは雲泥の差ですが、銀マットでもあるのとないのとでらこちらも雲泥の差です。
快適に寝る為には、インナーマット以外にもインフレーターマット等を敷かなければなりません。
スポンサーリンク快適に眠れるマットの敷き方
これらの道具を、順番通りに敷いていきます。
大事なのは、マットの順番です。
- グランドシートを敷きます。
- その上にテントを設営し、ペグダウンして固定します。ただテントを張っただけでは、写真のような状態になります。
- 室内にインフレーターマットや銀マットを敷きます。
- 無地のインナーマットを敷きます。
- 最後に、デザイン性のあるインナーマットを敷きます
これで完成です。
インフレーターマットを敷いている写真がなくて申し訳ないですが、この順番が大切です。
マットはベッドでいうスプリングという話をしたので、一番下に敷くことをおすすめします。
順番をまとめると、
- グランドシート
- テント
- マット(インフレーターマット)
- インナーマット①
- インナーマット②
という順番です。
インナーマットを最上部に2枚重ねることで、柔らかいマットでゴロゴロすることができるようになります。
ふかふかにすればコット泊より快適
私はよくインナーテントを使わず、コット泊を楽しんでいますが、ふかふかにしたテントの寝心地はコットよりも高いです。
私はコットの上にインフレーターマットを敷いて寝ていますが、それでも2枚のふかふかには勝てません。
また、コットの場合は真っ直ぐ眠るしかないですが、テントの場合は広いので思う存分ゴロゴロできるのも魅力です。
個人的にはコット泊のコンパクトさも好きなのですが、世間一般的に寝やすいのはマットでしょう。
しかしながら、河原サイトのようなゴツゴツした岩がある場合、いくらマットを重ねても寝にくいです。
コットであれば自慢の硬さを問わず寝ることが出来るので、そういったサイトではコット泊の方がおすすめです。
サイトの状況によって使い分けをすることが大切、ということです。
スポンサーリンクまとめ。テント内をふかふかにして快適で楽しいキャンプを!
テント内が、マットを重ねれば重ねる程ふかふかになるのは当然です。
きかし、積載量には限界があるので、極力最小限には留めたいところです。
個人的には今回ご紹介したように、インナーマット2枚を使うのが、嵩張りすぎず快適になるのでおすすめです。
人数が多い場合、インフレーターマットと銀マットを併用しますが、やはりこの2つのマットではふかふか度合いが違います。
少し値段は高いですが、可能な限りインフレーターマットやエアマット等を使用するようにしましょう。
キャンプにおいてテント内が快適なのは、自宅が快適なのと同義です。
ぜひ気持ち良く眠れる環境を作って、快適なキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。