多くの場合、キャンプをするときには、キャンプ道具一式を車に積み込んで出発します。
しかし中には、キャンプ道具を荷物として送ってから、キャンプをするケースもあります。
主に飛行機や船等を使う遠方地でキャンプをする場合や、自転車やバイク、公共交通機関等でキャンプをする場合です。
こういった際にはキャンプ道具を宅急便やゆうパックで送っておくことが予想されますが、その時には注意が必要な点がいくつかあります。
今回はキャンプ道具を先に荷物として発送しておくことの魅力と注意点について解説します。
キャンプ道具を送ってしまえば、手軽に旅ができる!
離島等の遠隔地でキャンプをする場合、車に積み込んだままカーフェリーで運ぶか、キャンプ道具だけ先に送って飛行機や船で行くかのどちらかになります。
カーフェリーで行くというのも楽しみがありますが、楽なのは先に荷物を送ってしまって、飛行機で行くことです。
沖縄等でキャンプをする場合は、この方法がおすすめです。
また、キャンプ道具を予めキャンプ場に送っておけば、電車やバス等の公共交通機関だけでキャンプをすることもできます。
キャンプ場で動画をレンタルすることもできますが、「自分でギアを選んで、メンテナンスして使う」というのもキャンプの楽しみの一つですので、多少コスパが悪くても仕方ありません。
配送料も往復だとそれなりにかかりますが、レンタルした方が安いかどうかは微妙なところです。
必ず受取先の許可を取る
キャンプ道具を荷物として送るにあたっては、必ず事前に送り先の許可を取っておくことを忘れないでください。
キャンプ場に直接荷物を送るのであれば、キャンプ場に電話をし、許可を取っておくようにしましょう。
いきなり送り付けるのはマナー違反ですし、不審物とみなされ受け取り拒否され、返送されてしまう可能性もあります。
事前連絡を入れた際に、キャンプ場によってはお断りされるケースもあると思いますが、その時は諦めて別のキャンプ場を探すしかありません。
スペースの都合上お預かりできない場合も考えられますし、単純に「トラブルを避けたいから」という理由で一律受け付けていない可能性もあります。
なお、配送する際はできる限り日時指定をし、「いつ何時ごろ届くのか」を伝えるようにしましょう。
荷姿(大きさや数量等)の情報も必要になりますので、忘れず伝えるようにしてください。
スポンサーリンクガス缶などの燃料は送れない!
キャンプでは、OD缶やCB缶などのガス缶の他、液体燃料等を使用することがあります。
これらは全て、荷物として送ることはできません。
引火性の高いものは基本的には引き受けできなくなっているため、ガス缶等は現地調達するようにしましょう。
もしくは、ガス缶だけは自分で持っていく、というのも選択肢です。
ただし、売店がないキャンプ場もあるため、現地で燃料が売っているかは事前に確認しておくことをおすすめします。
せっかくキャンプ道具が揃っても、燃料がなければ食事もできません。
X線で検査されることも!嘘はつかない
ガス缶が荷物に入っていてもバレなければ良い、と考えるのはNGです。
荷物はX線で検査されることもあり、危険物が入っていれば配送してもらえません。
また、虚偽の申告をして万が一発火し、会社やその他荷物に被害を与えた場合、損害賠償問題に発展する可能性もあります。
多くの場合で「ガス缶は入っていませんか?」と質問されると思いますので、そこで「入っていません」と答えてしまうと、意図的に虚偽の記載をしたことになります。
この場合、送り主の責任も問われることになります。
自分がキャンプできなくなるだけでなく、多くの人に迷惑をかけることになるので、そういった行為は絶対にやめましょう。
品名を「キャンプ道具」にしない
もう一つ注意が必要なのが、荷物の品名を「キャンプ道具」にしないことです。
キャンプ道具で差し出そうとしても引き受けを断られ、ラベルの書き直しや追記を求められ、余計な手間がかかる場合があります。
また、「キャンプ道具」という品名では航空機による輸送ができず、全てトラックや船による陸送になるケースもあります。
差出場所にもよりますが、沖縄等に陸送で送る場合は、1~2週間かかることもあり得ます。
そうなってしまっては、キャンプの日に道具が間に合いません。
折角の沖縄キャンプなのに道具が届かない、というのは最悪なので、商品名はより具体的に書くようにしましょう。
また、LEDランタンやモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が入っている場合がありますが、リチウムイオン電池も飛行機で送れない場合があります。
沖縄等にキャンプ動画を送る場合は、事前に宅配業者の人に確認し、陸送にならないような荷物にしましょう。
スポンサーリンク日程に余裕をもって送っておく
宅配便で差し出す際は、可能な限り余裕をもって差し出すようにしましょう。
いくら日時指定をしていたとしても、必ずその日時に届く保証があるわけではありません。
地震や大雨等の天災で遅れることがありますし、大規模な交通事故があった場合等にも送れる場合があります。
それによって荷物の到着が遅れるのは免責事項になっていますので、キャンプができなくても保証してくれません。
そのため、ギリギリ到着するのではなく、数営業日くらいは余裕をもって送った方が良いと思います。
ただし、早めに荷物を送るのであれば、その分長い間キャンプ場に保管していただくことになるので、必ず許可をもらってください。
上述の通り、キャンプ場に荷物を送るのであれば、荷物の到着時間を必ず伝え、許可をもらうようにしましょう。
感想、まとめ。宅配便を利用して快適なキャンプを!
ゴルフやスキー等では、よく、先に道具をホテル等に送っておく、ということをします。
私も昔スノーボードを頻繁に行っていた頃、ゆうパックでホテルにボードを送っていました。
なぜわざわざ先に送るかというと、当時はまだ学生だったため、自分の車を持っておらず、格安のバスツアーでスノーボードに行っていました。
バスに荷物を積むこともできますが、バスは新宿や池袋から出発するので、そこまでは電車と徒歩でいかなければいけないのです。
それがなかなか大変だったため、ボードやブーツ等の荷物は先に送ってしまっていました。
キャンプも同じで、例えばテントとシュラフだけ先に送ってしまえば、あとはリュックサックでも行くことができます。
(もちろんギアの工夫次第でテントやシュラフも持って徒歩キャンプもできますが)
公共交通機関でキャンプに行けば、帰りにお酒を飲んで寝ることもできますし、撤収しながらお酒を飲むこともできるので、新しいキャンプの楽しみ方が見つかるかもしれません。
車を持っている人でも、敢えて公共交通機関でキャンプに行く、というのも面白いのではないでしょうか。