千葉県にある、REWILD RIVER SIDE GLAMPING HILL(リワイルド リバーサイド グランピングヒル)に行ってみました。
グランピングをメイン事業とし、持ち込みキャンプもできるよ!というキャンプ場です。
初めてグランピングメインのところを利用してみましたが、自然を楽しむキャンプ場というより、フェスに近い、野外広場といった印象です。
今まで辛口の感想をほとんど書いて来ませんでしたが、今回は少し辛口の感想を書きますので、苦手な方はそっとブラウザを閉じてください。笑
様々な考え方の人がいるので、向き不向きはありますが、私のキャンプスタイル、考え方と合う方にはあまり合わないかもしれません。
しかしあくまでも個人の感想なので、興味がある方はぜひ一度行ってみてください。
それでは、良い点と悪い点などをご紹介していきます。
REWILD RIVER SIDE GLAMPING HILL(リワイルド リバーサイド グランピングヒル)の基本情報
リワイルド リバーサイドグランピングヒルは、千葉県の夷隅郡にあります。
東京からのアクセスも良好で、自然も多い良い立地です。
特に千葉よりに住んでいる方は、簡単に行くことができます。
場所 | 千葉県夷隅郡大多喜町粟又176 |
チェックイン | 12:00〜 |
チェックアウト | 〜10:00 |
グランピング料金 | 40,000円〜70,000円 |
フリーサイト | 1人あたり4,500円 |
フルセットレンタル | 6,000円〜 |
トイレ・炊事場 | 近くの茶店を利用 |
ゴミ | 持ち帰り |
その他 | 値段はシーズンによって差があります。 |
私が行った時は、大人2人で9,000円+荷物運搬料1,500円でした。
フリーサイトについてはかなり高額です。
グランピングはシンプルな設備ですが、それなりにキャンプ感を味わえる設備になっているので、宿に泊まったと思えばまだ納得できる価格と思います。
フリーサイトは芝サイトなのでペグダウンはやりやすいですが、人と人との距離は近く、また中に設備もないので、少し狭めの、普通のキャンプ場です。
個人的に場所自体は好きですが、この価格では高すぎるのと、人を入れすぎていて狭いのが少し残念です。
※営業情報は予告なく変更される場合がありますので、行く前に必ず公式サイト等をご確認ください。
利用前に知っておくべきこと
リワイルド リバーサイド グランピングヒルには、予め利用する前に知っておくべき注意点があります。
普通のキャンプ場とは異なる、少し変わったポイントもありますので、事前のリサーチ不足はその日の楽しみにも影響します。
オートサイトではない。駐車場から5分〜10分程度歩く
これは予約サイトを見ていれば分かるので、予約前に分かると思いますが、オートサイトではありません。
駐車場はそこそこ離れており、5分〜10分程度歩く必要があります。
手ぶらキャンプ(オールレンタル)やグランピングなら、それほど気にならない距離ではありますが、荷物を運ぶのは困難です。
特に道中細い橋があるので、自分で持ってきた荷物は全て自分で運ばなければなりません。
これが橋ですが、ライトもなく夜は真っ暗なので、非常に危険です。
後述しますが、1,500円で荷物運送サービスがあるので、使わない以外の選択肢は無いに等しいです。
トイレ・炊事場はキャンプ場内にはない
こちらも注意が必要ですが、キャンプ場内にはトイレ・炊事場はありません。
というより、キャンプ場内に水道・ガス等のインフラは整備されていません。
そのため、来た時に渡った橋をもう一度渡り、近くの茶店を利用する必要があります。
もちろん夜であっても同じです。
茶店のトイレは平均より少し汚いくらいですが、キャンプ場としてはよくあるレベルです。
持ち込みキャンプはおすすめできない。搬入は1,500円必要。
荷物を持ち込む場合、自分の足で、往復5分〜10分の距離を歩くしかありません。
少しの荷物なら大丈夫ですが、何往復もするのは現実的ではありません。
そのため、荷物搬送料の1,500円は必ず発生するものと思っていた方が良いでしょう。
しかし、荷物搬送、軽トラで運んでくれるのですが、この軽トラがここには一台しかありません。
当然持ち込みが何人かいれば順番待ちになりますし、別の用事で車が出払っているので使えない、という事もありました。
私がチェックアウトの時に荷物の搬送を頼んだら、「今他のアルバイトを迎えに行っているから、少し待ってくれ」とのこと。
自分で持って運ぶのはどう考えても不可能なので、大人しく30分近く待ちました。
私の後にも搬送待ちの家族もいて、その家族は私の荷物搬入の後の対応となるので、1時間以上待たせれていました。
辛口なことを書かせていただくと、チェックアウトの時間帯に、荷物運搬用の車でアルバイトを迎えに行くというのは、もはやお金を貰うサービスとして成立していないように思います。
この点が改善されない限り、持ち込みのキャンプはかなり不便を感じることでしょう。
消灯は23時。場内は若者向け音楽がかけてある。
もう一つ、ファミリーの方に注意が必要なのが、消灯が23時という点です。
小さな子供はもう眠くなっているでしょうし、大人もキャンプ場では22時くらいに寝ることが多いでしょう。
しかし、キャンプ場内にはスピーカーが設置しており、これが23時の消灯前まで大音量で流れています。
テントを張る位置や、どれくらい気にするかにもよりますが、体質によっては眠れない可能性もあります。
(写真はネオンを放つスピーカーです。)
また、音楽の好みも分かれるでしょう。
比較的静かめな、雰囲気の良い音楽が流れていると感じましたが、音楽の好みは人それぞれです。
たまにラップのような若者向けの音楽が流れたりもするので、そういうものが嫌いな方は注意が必要です。
スポンサーリンク捉え方次第で良くも悪くもなる、特殊な点。
さて、REWILD RIVER SIDE GLAMPING HILLの良い点と悪い点をご紹介していこうと思いますが、まずは好みが分かれる点をご紹介していこうと思います。
良いと感じる人もいれば、悪いと感じる人もいるでしょう。
音楽を聴きながらキャンプができる
先ほどご紹介したように、このキャンプ場は大音量で音楽が流れています。
チェックインする時間から、消灯の23時まで音楽は流れ続けています。
キャンプ場では通常、音楽は周りに聞こえないよう気をつけるのがマナーですが、ここでは運営側で音楽を流しています。
音楽を聴きながらキャンプをしたいけど、迷惑になるから・・・という方には良い点ですし、自然の音を楽しみたい方には悪い点になるでしょう。
男性だけのグループも多数
このキャンプ場は女性限定!とか、女性のための!という謳い文句がありますが、男性だけのグループも多数ありました。
男性親子はもちろん、20代前半くらいの男性グループだけでもグランピングをしていました。
電話で問い合わせれば柔軟に対応してくれたのかもしれませんが、「女性だけ」という点に惹かれた方は注意が必要です。
個人的な意見ですが、他の利用者に何の断りもなく、事前に広告していた内容と異なることをするのは、景品表示法に抵触するのではないでしょうか。
少なからず、「女性だけ」ということに対して、対価を払っている人もいるはずです。
これも後述しますが、若者グループだけで運営しているので、少しコンプライアンスの考え方には不安が残ります。
スタッフは若者が多い
スタッフは若者がほとんどです。
そのため、若い利用者はフレンドリーに対応してもらえるので、過ごしやすいと思います。
逆にキャンプに対する知識、事故の危険性の把握、マナー・モラルに関する注意喚起などは疎かになりがちです。
リワイルド リバーサイドグランピングヒルの良い点
まだまだ発展途上のキャンプ場ですが、良い点もあります。
順番は悩みましたが、ここはストレートに、良い点からご紹介していきます。
1,050円で近くの温泉「ごりやくの湯」に入り放題
これはこのキャンプ場の最大のセールスポイントになりますが、近くに「ごりやくの湯」という天然温泉があります。
キャンプ場(グランピング場)とは直接関係はないのですが、提携しており、「グランピングプラン」が用意されています。
普通に入浴しても1回1,050円する温泉ですが、泉質・雰囲気共に素晴らしく、1,050円に値するクオリティです。
その温泉がなんと、グランピング利用者に限り、1,050円で入り放題です。
(※執筆時点)
温泉は本当に気持ち良いので、これは有難いです。
私は設営後、夕食前、チェックアウト後の3回入りました。
一回あたり350円で入浴したことになり、破格です。
温泉に入り放題なのは非常に魅力的ですね。
東京からアクセスが良い
千葉県安房郡にあるため、東京からアクセスが良いです。
場所によっては1時間程度で到着する距離なので、午前中に予定があっても十分間に合います。
帰りも時間をかけずに帰れるので、東京の人には有難いです。
近くに滝があり、観光・散策もできる
リワイルド リバーサイドグランピングヒルの近くには、ちょっとした観光地になっている滝があります。
私は見に行かなかったですが、散策している人も何人かいました。
キャンプしながら観光できるのも良いです。
スポンサーリンクリワイルド リバーサイドグランピングヒルの悪い点
良い点もあれば悪い点もあります。
私はおそらく、多くの人が不便・不満に感じるであろうことをまとめましたが、人によって感じ方は様々です。
あくまで私個人が感じたこととしてご紹介していきます。
トイレ・炊事場まで足場が悪く、5分程度歩く必要がある
これは先ほども少し触れましたが、トイレや炊事場まではそこそこ距離があります。
しかもその道のりは足場が非常に悪く、転落の恐れがあります。
特に夜はかなり危険で、夜露で滑る可能性もあります。
(先ほどと同じ写真です。)
その点を運営側も十分把握しているので、最初に「橋から落ちて事故が起きても一切責任を負いません」という紙に署名させられます。
ここまで来て署名しないという選択肢はないので、皆署名するのですが、危険であることを認識しているのであれば、署名を取るのではなく、危険がないよう修繕するのがオーナーの務めではないでしょうか。
厳しいことを言うようですが、それがコスト的にできないのであれば、まだ開業には早いのではないか、と感じてしまいます。
夜間の見回りや注意が一切ない
見回りや注意が一切ないので、よく言えば自由度の高い、悪く言えば無法地帯です。
ルールが形骸化しているので、ファミリーや大人のキャンパーからしたら、うるさかったり、雰囲気が壊されたりするのは悪い点です。
この点は音楽を流していることもあり、どちらかというとワイワイ賑やかに過ごすことがコンセプトなのかもしれませんが、子供連れの人や、静かに過ごしたい方にはおすすめできません。
20:30にチェックインする団体も
これは少し苦言を呈したいのですが、私が行った時には、20:30からチェックインをして、レンタルテントを建てる若者がいました。
え、そんな時間からチェックインとかありなの?と思いつつ、ここから寝るだけじゃないだろうな・・・という不安はありました。
20歳前後と思われる、サッカーのユニフォームを着た5〜6人組は21時半ごろに設営を終えてから「何飲む?あたし鏡月!」の大号令(割と離れたテントまで聞こえました)と共に青空宴会をはじめ、その宴会は朝4時ごろまで続きました。
翌朝には散乱したお酒のビン、撒き散らされた嘔吐物と、惨憺たる有様。
夜に見回りがないというのは、高い利用料に見合ったサービスではないと感じました。
従業員のレベルが低い
そしてもう一つ、従業員はほとんどが日雇いの学生アルバイト(と思われる)で、責任者以外はほとんど把握していませんし、責任感もありません。
「今責任者に連絡を取りますので・・・」と言ってLINEを打つのですが、なかなか既読がつかないので暫く待つ、という状態がしばしば。
そして私が話したスタッフは、ゴミの持ち帰りについては「このくらいのゴミならまぁ、近くのコンビニに捨てても大丈夫だと思いますよ」とアドバイスをもらう有様。
たとえそう思っていても、仕事でやっている以上は法令遵守は当然のことで、言ってはいけないこともあります。
日雇いだから仕方ないのかもしれませんが、なんだかなあ、という感じです。
感想、まとめ。良くも悪くも学生活動の延長という印象
大学時代には、よく「無人島を貸し切ってイベントします!」ということをやっていましたが、良くも悪くもその延長です。
厳しいことを言わせていただくと、(荷物運搬サービス等の)スキーム、従業員の教育、コンプライアンスや社会的責任、コンティンジェンシープランなど、全体的に商売のレベルに至っていません。
しかし、その反面、若者の従業員も多くサークル活動に似た雰囲気もあり、若者にとっては親しみやすいとも言えます。
うるさく注意されることもないですし、学生が学生気分のまま、羽を伸ばせる場所です。
これはこれで、はじめてのキャンプの体験としては良いきっかけになるかもしれません。
ただ、これがキャンプの常識だと勘違いして、他のキャンプ場でも同じような行為に走ってしまうことだけは懸念されます。
私はこれまでこのブログで50近くのキャンプ場を紹介してきましたが、初めて厳しい感想を書かせていただきました。
ただ、あくまで個人的な感想なので、私の肌に合わなかっただけであり、感じ方は人によって違います。
きっと私がまだ大学生で、大勢の仲間とここに来ていたら、それなりに楽しめたと思います。
このキャンプ場はそういったそういったニーズにはマッチしているため、音楽を聴きながら盛り上がりたい!という人には向いていると思います。
こういうコンセプトのキャンプ場があっても良いと思いますが、もう少し「若者におすすめ」というようなフレーズを打ち出して行かないと、勘違いする人も出てくるのではないでしょうか。
このキャンプ場はあまり私の肌には合いませんでしたが、個人的にはキャンプを商売とするベンチャー企業や事業主が増えるのは応援したいと思っています。
もっと自然の良さを伝える企業が増えることを祈りつつ、感想とさせていただきます。