大容量のバッテリーは、技術の進歩を最も感じるギアかもしれません。
ここ数年でモバイルバッテリーの容量が大きく増え、価格も安くなってきました。
しかしついに、コンセントまで使えるポータブル電源が、キャンプギアとしても使われるようになってきました。
今回ご紹介するBLUETTIのEB3Aも、大容量・高機能のバッテリーでありながら手が届く価格帯となっており、とても驚かされました。
BLUETTI EB3Aのスペック
まずなBLUETTIの大容量バッテリー、EB3Aの製品情報からご紹介していきます。
大容量だけあって、大きさ、重さもそれなりにありますが、オートキャンプであれば問題ないでしょう。
取手がついており、片手で持ち運ぶことができるので、感覚的には小さめのウォータージャグを持っているのと似ています。
▲EB3Aを使用してみた様子。充電を忘れたLEDランタンも、夜までには満タンだ。
容量 | 268.8Wh |
定格出力電力 | 600W |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
重量 | 4.6Kg |
外形寸法 | 255*180*183mm |
充電温度 | 0-40℃ |
電源(入力)は家庭用のコンセントから取れるので、特段問題がある方はいないと思います。
問題はどんな充電方法(出力)が可能かですが、これについては後ほど詳しく書いていきます。
▲EB3Aの充電は、一般的な家庭用コンセントで行うことができるので、充電できない人はほぼいないだろう。
同時に600Wまで出力可能なので、複数のデバイスを同時に充電できるのは魅力的です。
外部リンク : 製品ページ(公式)はこちら
スマホ約15回〜20回、ノートパソコン約4.3回充電可能な高性能バッテリー
EB3Aの容量は268.8Whだそうですが、これがどのくらいの大きさなのか、よく分からない人も多いと思います。
公式サイトによると、スマホであれば約15回〜20回、ノートパソコンであれば約4.3回充電可能とのことです。
もちろん、スマホもノートパソコンも機種によってバッテリー容量が全然違うので、あくまで目安となりますが、一般的なキャンプであれば十分なスペックであることが分かります。
今はリモートワークができる会社が増えてきたので、これ一つでパソコンとモバイルバッテリー、スマホを充電しながら一日仕事ができます。
キャンプ場はもちろん、いつでもどこでも仕事ができる、まさにノマドワーカー的な働き方ができますね。
スポンサーリンク多数の出力機能を搭載!
さて、大事な出力方法ですが、BLUETTIのEB3Aには複数の出力方法があります。
世の中に様々な機器がありますが、EB3Aで対応できない機器はないと言っても過言ではありません。
もちろんパワーの問題で使えないものはありますが、ケーブル(コード)の種類によって充電できないということはほぼあり得ません。
また、スマホ程度であれば、グルキャンで同時に使っても、足りなくなるということはまずないでしょう。
ACコンセント(100V,Max 600W)×2
コンセントの出力口は2つ付いており、一般的な家電が問題なく動作する正弦波を使っているので、大抵の電化製品は使用できます。
車のシガーソケットからコンセントを取るカーインバーター(変換器)等は、この正弦波ではないことが多いため、使えない電化製品が多々あります。
▲コンセントの差し込み口。これがあるかないかで、バッテリーの利便性は大きく異なる。
ただし、600Wを超える出力はできませんので、その点は注意が必要です。
EB3Aには出力状態等が表示されるディスプレイがついているので、現在の出力が分かるのは良いですね。
USB(5V/3A)×2
今や小型のガジェットはほぼUSBと言っても過言ではないくらい、USBの使用頻度は高いです。
ランタンや小型ファン等、キャンプで使用するギアも大体がUSBではないでしょうか。
EB3AにはUSBポートが二つついているので、2台同時に接続することができます。
▲キャンプギアの多くはUSBから充電するものが多い。USBが一番使用頻度が高いかもしれない。
さらにコンセントのUSBタップを使えば、USBの充電ソケットを二つ増やすことも可能です。
4つ同時に充電できれば、グルキャンでも問題ないでしょう。
シガーソケット(12V/10A)
シガーソケットがあるので、シガープラグから電源を取ることも可能です。
キャンプギアではシガープラグはあまり使いませんが、車中泊では特に重宝します。
走行中に使っていた道具を、エンジンを切った後にも使用できるので、車中泊で寝る時に最適です。
▲シガーソケット。オートキャンプであれば、車の中にあるシガープラグを使うギアが使えるようになる。
また、車で使っていた便利グッズがキャンプで使えるようになると考えると、キャンプの快適性が向上する人も多いのではないでしょうか。
TYPE-C(Max 100W)
TYPE-Cからも電源を取ることができます。
TYPE-Cと言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、楕円形で薄べったい形見たことはあると思います。
▲写真真ん中にある楕円形の差し込み口が、Type-Cのソケット。
ただ、一般的にはUSBで電気を取り、出力先がType-Cのことが多いので、TYPE-Cを差し込むガジェットはレアです。
iPhoneのライトニングケーブル等には、Type-Cから電気を取るものもあるので、今後増えてくる可能性はあります。
私はそういったものを持っていませんが、備えあれば憂いなし、Type-Cもあるに越したことはありません。
DC5521(12V/10A)×2
DC5521のケーブルで出力することも可能です。
これについては「何それ!」と思う方もいると思いますが、正直私もよく分かりませんでした。
▲付属のDC5521ケーブル。使い慣れない人には、特殊なコードに見えるのではないだろうか。
調べてみると、直流電源機器の電源線で、具体的にはLEDライト等で使う人が多いようです。
非常に明るく照らすことができるので、車内に設置しておけば、車中泊のライトとして活躍してくれます。
実際、細長いロープ状のLEDライトを車内の上部に設置し、DC5521のケーブルで明るくしている人もいました。
ワイヤレス充電出力(Max15W)
最後にワイヤレス充電出力です。
スマートフォン等を、コードを挿さずに充電できる機能で、私も自宅ではワイヤレス充電を使用しています。
上に乗せるだけで充電が開始するので、非常に便利です。
▲本体上の四角い部分にスマホを置くと、勝手に充電が開始するので、非常に便利だ。
スマートフォンの機種によって可否は変わりますが、私のiPhone XSで試したところ、問題なく充電することができました。
ワイヤレス充電ができると手軽に充電ができて便利ですが、使えなくてもUSBポートがあるので、困ることはないでしょう。
キャンプに合うデザインと3種類のライト
BLUETTIのEB3Aはキャンプギアとして非常に格好良く、洗練されたデザインだと思います。
キャンプはお気に入りのギアに囲まれ、自分だけの秘密基地を作る趣味でもあります。
EB3Aは高性能な機器でありながら、自然と調和し、とても良い雰囲気を出せます。
▲緑の中に置いても全く違和感はなく、調和が取れているとさえ感じる。
EB3Aにはライトがついており、ちょっとした明かりを取るのに便利です。
出力も弱、強、SOSの3種類あるので、テントで寝る前等の明かりに重宝します。
寝る前の手元の明かり等、少し明るくしたいときにさっと点けられて便利です。
一般的なフィールドキャンプではSOS信号を使うことはほぼないですが、あると安心感はあります。
スポンサーリンクスマートフォンアプリで楽々管理!
BLUETTIがリリースしている公式アプリをダウンロードすれば、EB3Aに接続でき、アプリ上で操作が可能となります。
▲スマホアプリで操作するイメージ。ただのバッテリーではなく、電源を管理していると言っても過言ではない。(公式サイトより画像出典)
電源のオン・オフ、モードの切り替え、使用状況の確認等が簡単にできます。
Bluetooth機能を使ってお手持ちのスマートフォンに接続するのですが、まさに「最新の機器」といった印象で、感動しました。
なお、公式アプリはiOS、android共にリリースされているので、ほとんどの方は利用できると思います。
感想、まとめ。BLUETTIのEB3Aはキャンプにおすすめの高機能バッテリー
大容量バッテリー、BLUETTIのEB3Aをご紹介しました。
機能が多く、ただのバッテリーというよりも、「電源を管理」という言葉が適しているな、と感じました。
▲EB3Aのディスプレイの様子。残量や出力表示が可能で、電源の管理ができる。
また、これだけの出力・機能があれば、災害用としても最適です。
我が家はソーラーパネルを設置しているので、災害時に電気が止まっても、昼間に充電して、夜間使用するということが可能です。
キャンプだけでなく、車中泊、コテージ泊、災害対策等、様々なシーンで活躍してくれるギアです。
外部リンク : 製品ページ(公式)はこちら
なお、BULUETTIは2022年12月1日に、東京の秋葉原に直営店をオープンしたそうです。
また、公式サイトでも12/25までクリスマスセールを行なっているそうなので、要チェックですね。