昔、東京から出発して、九州までツーリングをしました。
前編では九州までの道のりと、志賀島、阿蘇山、別府温泉等に行った話を書かせていただきました。
(前編はこちら。)
リンク : 250ccの中型バイクで東京から九州ツーリングに行った話(前編)
飛行機や新幹線と違って、道中に寄り道して行けるのがドライブやツーリングの魅力です。
後編は、九州を出たところ、つまり復路から始まります。
日本で2番目に長い橋、角島大橋へ。
九州を出て、まず向かったのは山口県の角島大橋です。
角島大橋は日本で2番目に長い橋ですが、元々は日本一長い橋でした。
沖縄県に伊良部大橋が作られ、長さでは日本で2番目になってしまいましたが、トリップアドバイザーの「口コミで選ぶ日本の橋ランキング」では堂々の第一位です。
画像出典 : じゃらん観光ガイド
私は沖縄県の伊良部大橋も車で走ったことがありますが、どちらも甲乙つけがたい美しい橋です。
ただ、個人の感想として明確なのは、こういった海の上にかかる橋は、車で走るよりバイクで走った方が気持ちいということです。
実は角島大橋に行こうと決めたのは、前日の夜ことでした。
長距離ツーリングは、臨機応変に場所を変えられるのも楽しさの一つです。
しかし、ノリで決めたこの角島大橋が、九州ツーリングの中で最も心に残った情景になりました。
角島大橋は無料の橋なので、何往復でも走ることができます。
(仕事や生活の一部として橋を利用する人もいますので、法の規制はありませんが迷惑にならないよう注意しましょう。)
角島大橋のツーリングは、まるで海の上を走っているような気持ち良さでした。
私が行ったのは平日ど真ん中でしたが、そこそこツーリングに来る人が見受けられました。
夕焼けの角島大橋がとにかく美しい!
角島大橋が有名ですが、「角島」という島自体も気持ちよく走れるツーリングスポットです。
海岸線に道路が続き、心地よい海風を受けながら走ることができます。
角島はそれほど大きくないので、30分もあれば一周することができます。
しかし、展望台から海を眺めたり、島の中で食事をしたりと、角島を満喫していると、あっという間に夕方になってしまいました。
再び角島大橋を渡って帰路につこうとしたところ、目の前に現れたのが夕焼けの角島大橋です。
それは息をのむような美しさで、思わずバイクを停めて見とれてしまいました。
そこには、写真では伝え切れない感動的な情景が広がっていました。
(ちょっと写真の画質を上げてみました。)
突如行くことを決めた角島大橋ですが、一番、寄り道をして良かったと思える場所になりました。
美しい景色、美味しそうな食べ物を見つけたら、その場で足を止められるのが、ツーリングの魅力です。
四国へ続くしまなみ海道を走る
角島大橋の美しさに感動した後、翌日は広島を経由して大阪へ。
東京から九州に向かう往路は山陽自動車道を通ったので、復路ではしまなみ海道を走って四国経由で帰ります。
ちなみに、広島では定番の厳島神社を観光しました。
その後、大阪の友人宅に泊まる予定だったので、夕方にしまなみ海道を走りました。
今回の九州ツーリングは本当に天候に恵まれ、約1週間、1日も雨どころか曇りになることがありませんでした。
毎日晴れ、それもほぼ快晴に近いような気持ちいい天気でした。
そのため、しまなみ海道のツーリングでも美しい景色を見ることができました。
しまなみ海道は広島県から愛媛県を繋ぐ道路です。
しまなみ海道では、瀬戸内海に点々としている島々を走って渡ることができます。
海が見え、また陸地に入り、また違う景色の海が見え・・・といった具合に、景色が移り変わります。
見る場所によって周りにある島々の見え方が全く異なりますので、色々な景色の海を一度に楽しむことができます。
更に運が良いことに、ここでも美しい夕焼けを見ることができました。
瀬戸内海の島々と夕日のコラボは、なかなかに壮大なものでした。
しまなみ海道は停車する場所がないので、止まって景色を楽しむことはできませんでしたが、長い道なので心ゆくまで景色を堪能することができました。
(脇見運転は危険なので、しっかり前を見て運転しましょう。)
スポンサーリンク大阪、名古屋等を通って東京へ帰る
しまなみ海道を抜け、四国で讃岐うどんを堪能すると、あっという間に大阪です。
大阪まで来ると、大分東京に戻ってきた感じがあります。
ちょっと旅の終わりを感じてセンチメンタルな気持ちになり始める頃ですね。
祭りの後とでも言うのでしょうか。
でも、美しい景色の中ではそれすらも楽しめます。
立ち寄った大阪では、これまた大阪に住む友人に紹介してもらい、地元民に愛されるたこ焼きを食べました。
その他、夜は居酒屋でカエルの唐揚げ等も食べましたが、お店の名前までは忘れてしまいました。
その後も名古屋や静岡で美味いものを食べ、少しずつ寄り道しながら東京に戻りました。
一回の旅で色々なところに行くことができるのは長距離ツーリングの魅力です。
北海道ツーリングとどっちが長距離を走ったかは定かではありませんが、少なくともこの2つのツーリングでベスト2を占めているのは間違いありません。
しかし、天候の恵まれ具合では、ツーリング史上、いや、私の旅行史上最高に晴れた旅だったと思います。
感想。長距離ツーリングは、空気の変化を全身で感じられる!
バイクが車と違うところは、全身でその場所を感じることができる点です。
たとえば、角島大橋を走れば海風や潮の香りを感じることができますし、阿蘇山を走れば徐々に濃くなる火山ガスの匂いや気温の変化を感じることができます。
その変化は短期間で変わるものもあれば、長距離を移動することにより感じることができるものもあります。
そういった変化を楽しむのが長距離ツーリングの楽しみの一つだと言っても過言ではありません。
最近はキャンプにハマり、お気に入りのギアも増えてきてなかなかツーリングに行けていないですが、ツーリングの記事を書くとそろそろ走りに行きたくなっています。
今ではバイク仲間もそれぞれ忙しくなってきて、なかなかこう言った長距離ツーリングは難しくなってきました。
今年は、どこか景色がいいキャンプ場に、テントを積んで走りに行きたいと思います。