キャプテンスタッグから発売されている「フリーボード」という木の板。
何かキャンプ用に特殊な機能が付いている木の板かと思いきや、実はそんなことはありません。
ただの木の板と言われればただの木の板なのですが、デザイン性と合わせて何かと使い勝手がいいのがこの板です。
画像出典 : CAPTAIN STAG
仕組み的にはDIYでも作れますが、このデザインの木材を買おうとすると、結局同じくらいのコストはかかります。
(DIYが趣味であれば、自作するのも良いでしょう。)
今回、三段ラックの購入と一緒にセットで買ってみましたので、レビューを書いていきます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) フリーボードの製品情報
キャプテンスタッグのフリーボードは、何に使うのも自由(free)な木の板です。
私は三段ラック用に書いましたが、アイデア次第で色々なことに使える、所謂万能ギアです。
これくらいであれば自作することもできますが、こういった素材は値段が高く、自作しても低価格で作れるわけではありません。
また、三段ラックと合わせて使用する場合は、同じ材質で作られているという統一感はなかなか生み出せません。
まずはフリーボードのスペックをご紹介します。
サイズ | (約)幅890×奥行410×高さ35mm |
重量 | (約)2.7kg |
材質 | 天然木(表面加工:オイルステイン) |
幅が所謂「縦」のサイズです。
高さが890mmあるので、イメージとしては縦にすれば体の支えにできるくらいのサイズ感です。
フリーボードのサイズですが、大きすぎると重量が増え、運ぶのも大変で使い勝手が悪くなります。
また、逆に小さすぎると何も乗らないので、使い物になりません。
890mmというサイズと2.7kgという重量は、片手で持ち運べ、色々なものを乗せられる使いやすい大きさです。
必要に応じて何を乗せても構わない、まさに「フリー」という言葉がぴったりのギアです。
多様な使い方のある木の板
この章の題を決める時、フリーボードを何と表現するか悩みました。
悩んだ末、「多様な使い方のある木の板」という、とてもダサい題になりました。
「ボード」というキーワードではなく、「あの木の板なんだっけ?」といううろ覚えで情報を拾いに来る方が多いと考えたためです。
一言で言い表すなら、木の板ですからね。笑
そんな木の板ですが、ただの木の板と侮ることなかれ、何かと便利な使い道がたくさんあるのです。
アイデア次第で何にでも使えますが、一例をご紹介します。
三段ラックと合わせて棚を作る
私はこの用途をメインに考えてフリーボードを購入しました。
三段ラックを2つ並べて、その間にフリーボードを置いて棚にするのです。
上に1枚棚が入るだけで、その上に小物を乗せられるのはもちろん、その下の空間も活用できるようになり、クーラーボックス等の大型ギアの収納スペースにもなります。
純粋に地面に置いているだけなのですが、周囲に棚があるだけで見た目が大きく変わります。
三段ラックと合わせたこの「棚」ですが、公式サイトではこれを「カウンターバー」と表現しています。
圧倒的なネーミングセンスの差を見せつけられました。
この三段ラックはキャプテンスタッグの純正で、フリーボードと同じ木材を使用しています。
そのため、純正三段ラックと純正フリーボードを合わせることで、統一感のあるデザインを生み出すことができます。
なお、三段ラックはキャンプ用品として作られていることもあり、折り畳みに便利で、非常にコンパクトに収まります。
三段ラックだけでも十分な機能を有していますので、フリーボードがなくても満足できる機能性だと思います。
なお、三段ラックについては以下の記事で詳しくレビューしておりますので、興味がある方はぜひご参考にしてください。
リンク : キャプテンスタッグのクラシックス 木製三段ラックの感想・レビュー
ベンチの上に乗せてお洒落に!テーブルにもなる
フリーボードの使い方の二つ目としてご紹介するのは、ベンチとしての使い方です。
こちらもキャプテンスタッグから純正の「フォールディングベンチ」が出ているので、ぴったりサイズでそれに合わせることができます。
布製の簡易的なベンチでも、フリーボードを乗せることで一気にお洒落なベンチに生まれ変わります。
また、フォールディングベンチは高さ380mmなので、テーブルとしても使い勝手の良いサイズです。
普段はベンチや物置として使い、食事の時にはフリーボードを乗せてテーブルにする、という使い方をするのも良いでしょう。
なお、こちらも三段ラック同様、フリーボードについている爪がフォールディングベンチに引っかかるので、安定して座ったり物を置いたりすることができます。
ちょっとやそっとの衝撃では、フリーボードだけが落下するということはありません。
画像出典 : CAPTAIN STAG
先ほども簡単にご紹介しましたが、フリーボードは約890mmのサイズがあるので、ベンチとして使用する場合は二人分腰掛けることができます。
サイズ的には詰めれば3人腰掛けることも不可能ではありません。
ただし、フォールディングベンチ自体の耐荷重は120kgですので、単純に計算すれば一人当たり約59kg(フリーボード自体の重量を加味)までの体重しかかけることができません。
個人差がありますが、日本の成人男性の平均体重は約66kgとされておりますので、全体重をかけた場合は成人男性2人が乗ることはできません。
ただし、普通の態勢で座るのであれば、足は地面についていますので、体重は足から地面へも分散されます。
そのため、通常であれば2人は腰掛けることができると考えて良いでしょう。
(もちろん個人差はあります。)
さらに驚くべきは、このフォールディングベンチの値段です。
コスパ抜群なことで定評のあるキャプテンスタッグですが、その中でもフォールディングベンチは特にコスパが良く、店舗によっては2,000円を切る値段で販売されています。
(フリーボードよりも安いです。)
ベンチとしてだけでなく、ちょっとした物置やとして使い勝手の良いギアなので、フリーボードをご購入の際はセットで買う有力候補になります。
キャリーワゴンに乗せてテーブルとして
現在持っているものと合わせるアイデアとして、キャリーワゴンに乗せる、ということも可能です。
キャリーワゴンで物を運んだあと、上にフリーボードを乗せることでテーブルに早変わりします。
最近はキャリーワゴンの純正カバーもあり、キャリーワゴンをテーブルに変えられるギアも発売されてきていますが、キャリーワゴン用のカバーは基本的にはキャリーワゴンにしか使えません。
フリーボードであれば、キャリーワゴンをテーブルにしたり、ベンチを作ったりと、様々な用途のうちの一つとして使用することができます。
なお、キャリーワゴンのサイズによってはフリーボードが乗らない場合がありますので、買う前にご自身がお持ちのワゴンをよくご確認ください。
キャリーワゴンの中で最も売れているコールマンのアウトドアワゴンは、荷台サイズは約880mm × 420mmあります。
フリーボードのサイズは890mm × 410mmですので、縦は10mm長く、横幅は10mm短いことになります。
横幅が10mm短い点についてはそれほど問題ありませんが、縦が10mmだけしか長くないのは若干の不安が残ります。
しかし、実際にこういった使い方をしている方も見たことありますので、それなりの安定感はあると思われます。
お持ちのワゴンによってはフリーボードが乗らなかったり、逆にフリーボードの方が一回り大きい可能性がありますので、まずはサイズを確認するところから始めてください。
テント前のすのことして
テントの入り口にあると便利なのがすのこです。
テントから出る際に足の置き場になったり、就寝前に荷物をテント内に撤収する際の荷物置き場になったりします。
キャンプ用のすのこ単体でも販売している便利グッズですが、フリーボードであれば棚として使っていたものがそのまますのこになります。
フリーボードの良さは、一つの用途に捉われないことです。
ただし、フリーボードは何でも使える反面、すのことしての利用に特化しているわけではありません。
たとえば、木材で作られていますので湿気に弱く、屋外に放置したまま寝るのはあまりおすすめできません。
「キャンプ用すのこ」として販売しているものの中にはアルミ製のものも多く、そういったものであればテントの入り口に置きっぱなしでも問題はありません。
ただし、その場合は盗難のリスクがありますので、リスク管理は自らの責任で行うようにしてください。
スポンサーリンク木目調がキャンプサイトの景観を壊さない
キャプテンスタッグのフリーボードは木目調なので、自然に馴染み、キャンプサイトの景観を壊さないというメリットがあります。
ステンレス製のボードは雨にも強く、近代的なデザインになりますが、自然とのデザイン的な調和は望めません。
ステンレス製のボードも活かし方によっては、最新ギアが映える魅力的な場になりますが、それなりのギアの種類とセンスが問われます。
キャンプ道具は自然の中で使うものなので、写真や動画を見ても、基本的には自然と共に写っているものが大半です。
そのため、キャンプ道具と木々、草花のセットは親和性の高いイメージが既に沁みついており、木目調のボードであれば乗せるだけで一体感のある見た目になります。
このように、簡単に統一感のある見た目が作れるのは、木目調のメリットと言えるでしょう。
まとめ。フリーボードは一枚あるだけでキャンプがより一層快適に!
私は三段ラックの棚(カウンターバー)用に購入したフリーボードですが、ご紹介したように様々な使い道があります。
キャンプ道具の中にはフリーボードのようにマルチな使い道のあるギアがありますが、共通して言えるのは本当に使い勝手が良い、ということです。
「これにしか使えない」と決まっているものではないため、臨機応変に用途を決め、アイデア次第で様々なものに使うことができます。
ここではベンチ、テーブル、すのこ等をご紹介しましたが、使い道はそれだけではありません。
こういった便利グッズはインターネットではもちろん、実際にアウトドアショップに行っても良さが伝わりません。
この記事を読んだだけでは、イマイチしっくりこない人も多い事でしょう。
一番体感しやすいのはフリーボードを所有している人とグルキャンをして、実際に使い勝手を見てみることでしょう。
なかなかそういう機会はないかもしれませんが、つまり自分のキャンプスタイルの中でフリーボードを使う機会があるのか、具体的なイメージをもって考えることが大切ということです。