キャンプでお米を炊く定番といえば、飯盒(ハンゴウ)です。
飯盒炊爨(炊飯ではありません)は林間学校等でも行われるので、キャンパーでなくとも体験したことがあると思います。
そんな飯盒ですが、単純な構造でありながら、ギアによって使い勝手の良し悪しはあります。
ロゴス(LOGOS)から登場した23式ハンゴウは、キャンパーが欲しがる機能が全て詰まった、非常に使い勝手の良い飯盒です。
LOGOS(ロゴス) 23式ハンゴウのスペック
まずはロゴスの23式ハンゴウがどのようなものか、スペックをご紹介していきます。
ところどころ気になるワードは出てくるかもしれませんが、サイズ的には標準的な飯盒です。
そのため、スペックだけ見るとあまり変わり映えしないと思います。
【スペック】
総重量 | (約)380g |
本体サイズ | (約)口内寸(幅)17×口内寸(奥行)9.6×深さ7.9×外形幅20.2cm/(約)1.2L |
収納サイズ | (約)縦12×横20×高さ11cm |
本体、蓋、なかご | |
主素材 | アルミ、真鍮、鉄 |
23式ハンゴウは2合のお米が炊けるサイズなので、ファミキャンでは少し小さいかもしれません。
メインディッシュをガッツリ用意するスタイルであれば、お米は2合くらいで足りるかもしれませんが、普通にお米を食べようとすると3合は欲しいところです。
ソロキャン、デュオキャン、もしくは小さい子供が1人であれば2合で十分かもしれないので、キャンプスタイルにもよるかなと思います。
便利な「なかご」がついている
ロゴスの23式ハンゴウには、「なかご」というものがついています。
この「なかご」は、飯盒に付いている内蓋のようなものです。
しかしただの内蓋ではなく、ロゴスらしい様々な工夫が凝らされたパーツとなっています。
お米の研ぎ汁を捨てられる
なかごの一つ目の使い方は、お米の研ぎ汁を捨てる際のザル代わりです。
あくまでストッパーなのでザルとまでは言えないかもしれませんが、お米の研ぎ汁を簡単に捨てられるので便利です。
▲なかごをセットすれば、お米の研ぎ汁も簡単に捨てられる。
キャンプだとザル等は持っていないことも多いので、飯盒の中で直接お米を研ぐのですが、水切りが大変なことはよくあります。
手でお米が落ちないように抑えても、指の隙間からポロポロとお米が落ちてしまいまうのです。
研ぎ汁を捨てる行為は飯盒炊爨をする以上は必ず発生するので、なかごがあると便利です。
お米を炊きながら蒸し料理も可能!
23式ハンゴウでは、なかごの上に食材を置いて、蒸し料理を作ることができます。
▲なかごを使えば、お米とシュウマイを同時に作ることもできる。
更に、お米を炊きながらの同時調理ができるので、ソロキャンプであればメインディッシュが一食出来上がります。
お米も2合炊けるので、これにサラダ、おつまみがあれば、かなり満腹になると思います。
ソロキャンじゃなくても、もう一品欲しい場合等に役立ちます。
スポンサーリンク柄が嵩張らない!スライド式のつるでコンパクト収納
飯盒には、持ち運ぶためのつる(持ち手)がついています。
つるは飯盒を吊るす時にも使うので、トライポッドを使っている方は重宝していると思います。
しかしギアボックス等に飯盒を収納する場合、つるが出っぱって邪魔になり、想定以上に無駄なスペースを取られます。
23式ハンゴウでは、この点も改善されています。
▲左が使用時、右が収納時。地味だが、効果絶大な工夫。
23式ハンゴウのつるは根元がスライド式になっており、収納時にデッドスペースを生み出さない工夫がされています。
飯盒を使う方であれば分かると思いますが、たったこれだけの工夫で、飯盒の使い勝手は格段に良くなります。
蓋を持っても熱くない!取っ手つき
飯盒あるあるだと思いますが、お米が炊けた後、蓋を取るのに苦戦します。
特に初心者によくあるのが、蓋から蒸気によるお湯が垂れ、火傷するケースです。
蓋を開けた瞬間にボタボタとお湯が落ちてきて、軍手に染み込んで火傷した人もいるのではないでしょうか。
水が染み込みにくい、革製の耐熱グローブで取り外すのが良いですが、持っていない人もいるかもしれません。
しかし23式ハンゴウの蓋には、最初から蓋を取り外すための持ち手がついています。
この持ち手を使って蓋を持ち上げることで、耐熱グローブなどなくても、安全に蓋を開けることができます。
▲持ち手があるので、蓋に触れずに取り外すことができる。
持ち手は蓋となかごを連結できる
更に、蓋についたこの持ち手は、なかごにくっつけて連結させることができます。
どこまで機能をつけるのかと思うくらい、様々な工夫が満載です。
▲研ぎ汁を捨てる穴に持ち手が引っかかるようになっている。
蓋となかごを連結することで、片手で持つことができるようになり、食事のお皿代わりにする時にも便利です。
ソロキャンで持ち物を最小限にする場合、蓋やなかごをお皿代わりにすることで荷物を節約できますが、蓋となかごにお米とおかずを入れれば、それだけで十分なお皿になります。
バラバラでも使えますが、一体にすることでお米とおかずを一つの大皿のように使えるので、大変便利です。
スポンサーリンク内側のメモリで水の量が一目でわかる
飯盒でよく困るのが、お米を研ぐことと、水の量を測ることです。
23式ハンゴウには本体内側に線が引いてあるので、その線まで水を入れるだけで簡単に測ることができます。
▲内側にある目印に水を入れるだけで、2合分の水を測ることができる。
実は多くの飯盒は、蓋につるつる一杯の水で3合など、水の量を測る方法があります。
しかし意外と知られていないことが多いのが実態です。
また、水の量を蓋で測って入れると一定程度誤差がでます。
と言うのも、お米を研いだ後は既にある程度の水を含んでいるので、乾いた状態のお米とでは量が変わってきてしまうのです。
水の線は必須ではないですが、あると便利なのは間違いありません。
感想、まとめ。23式ハンゴウは、飯盒の決定版
ロゴスの23式ハンゴウは、従来の飯盒で不便だと感じた点を工夫によって改善した、最新式の飯盒です。
土鍋やダッチオーブンを使うなど、飯盒以外にもお米を炊く方法はありますが、手入れや使い勝手を含め、なんだかんだ飯盒が便利です。
しかし飯盒は、使い慣れれば慣れるほど、不便だと感じる欠点がいくつかあります。
23式ハンゴウは、そんな「不便な点」をほぼ解決しています。
▲側面にはロゴスのブランドロゴ、メイプルリーフがある。
本当にキャンプが好きな人が頭を捻って考えたギアなんだな、ということが伝わってからギアです。
飯盒炊爨が好きな人は必見のギアではないでしょうか。